「ヨーロッパで和食を作るなら、ビーガン・野菜料理が一番! − 本当に美味しいね」

2016年09月21日 | ドイツ・ヨーロッパの「食」

オーストリア、ウイーンで勉強中の末娘が、毎日の食事のベースを
ビーガンに切り替えてから約一年。それ以来、僕が家族のご飯を作る
時にも「和のビーガン、野菜料理」が、大きなテーマとなりました。

その娘がこのところ久し振りにドイツに二週間戻ってきているので、
ついつい、いろいろな野菜料理や豆料理を作ります。

レンズ豆をしっかり炊いて、ニンニクや豆味噌を効かせて、いろいろな
香味野菜の細々&水切りした豆腐とと一緒に炒めると、肉味噌のような
とても美味しいペーストになります。蒸して軽く炒めたカリフラワーに
載せたり、あるいは柚子の絞り果汁と薄口醤油を少しかけた冷奴にトッ
ピングしても、なかなか美味しいものです。

もう一つの野菜炒めは、ズッキーニをきしめんのようにピーラーで薄切
りしたものに赤や緑のパプリカの細切り、塩麹漬けのキノコを加え、少
しの昆布水とエクストラバージンのオリーブオイルで炒め上げ、最後に
ルッコラと青紫蘇のザク切りをたっぷりと投げ入れ、パッと火が通った
ところを、すぐにいただきます。イタリアと日本のハーブの出逢いが、
新鮮な美味しさです。

ひじきとバラ海苔の炊き込みご飯をすし酢にして、山芋の糠漬けやシソの
醤油漬けを芯にした海苔巻きも娘と二人で作りました。

子供の頃からの食いしん坊が、体や健康、そして自然環境のことなども
考える、大の料理好きになったことはとても嬉しいことです。

これからも出来る限り、応援しようと思います。 


 


和のビーガン料理 – 「車麩とアボカド・トマト・平茸の夏サラダ、紫蘇とルッコラを添えて」

2016年09月12日 | ドイツ・ヨーロッパの「食」

ドイツで作る乾物クッキング その①今年になってから家での食事は
8割がた野菜料理、ドイツでいうビーガンの料理がほとんどです。
さて、春と夏に日本に戻っていた時に京都で乾物クッキングを少し
習いました。(山上師匠ありがとうございます!)

その時に、日本の乾物こそ色々な野菜と一緒にすると和の美味しい
ビーガンレシピが作れるなと思いました。この頃色々試していますが、
今日は下のサラダが美味しく出来たので、レシピ本の真似っこをして
作る手順を下記に書き出してみました。(ややこしそうなレシピですが、
実は冷蔵庫の中にあった残りものと野菜やキノコを寄せ集めて作った
ものです)

1. 完熟トマトを湯むきします。

2. そのトマトを冷蔵庫で一晩水出した昆布出汁で、中〜弱火で少し
柔らかくなるまで炊きます。火からおろしてホウロウの器に移し、粗熱
が取れてから冷蔵庫に入れて、一から二晩置いておきます。
(出汁の味付
けは、ほんの少しの白醤油、薄口、お酒、塩で淡い味におさえます。なお、
鍋を火からおろす前、紫蘇の葉を一、二枚いれておくと、紫蘇の味と香り
が移り、さらに爽やかです。

3. このトマトを丸のままガラスの器に入れて供すると、夏の暑い日の口切
の爽やかな前菜になります。

4. さて、このトマトを炊いた漬け地が余ったら、そこに
(できれば膨張剤を使っていない) 車麩を水で戻さずにそのまま
2、3枚漬け込んで、冷蔵庫に入れておきます。一から二晩で味が
しっかり染み込み、芯まで戻り全体が柔らかくなります。

5. このトマトの酸味と昆布出汁の漬け地の旨味を十分に含んだ車麩を、
軽く絞り、それから真ん中で半分にして5mmくらいの薄切りにします。

切り終わったら、エクストラバージンの良いオリーブオイルを少しかけて
軽く混ぜ合わせてください。

これで車麩の夏サラダのベースが出来上がりました。

6. 次によく熟れたアボカド (半分くらい) を串型に薄くスライスし、さら
に3等分にします。このスライスしたアボカドを薄口醤油と柚子の
果汁 (なければレモンでも) とわさび (チューブで可) で軽いわさび和え風
にして下味をつけます。

7. 完熟の生のトマト (大1個くらい) の皮をむいて、中のジューシーな
ところをザクザクと切ります。そのうちの約2/3をあとで他のものと
和えてしまい、残りの1/3はサラダにトッピングしてください。

8. 平茸 (エリンギや舞茸でも可) をやや小さめ目にさいて、フライパンで
油を使わずに焼き付けます。きのこの香りが出てきたら、そこに 4. の
漬け地の汁の中で戻したみじん切りのドライトマトとその戻し汁
(15cc ほど) を加えて、軽くしんなりするまで中火であっさりと炒めます。
黒胡椒を最後に振ります。

9. ここまで用意できたら、ボウルの中で 上記 5. の車麩、6. のアボカド、
7. 刻みトマトを一緒にしてささっと和えてください。それから冷たくした
ガラスの器に盛り付けてください。

10. 最後に、昆布水で湯がいて軽く塩のみで下味をつけた細いんげんを適当
に切ったもの、そして紫蘇の葉とルッコラを半々くらいに混ぜてざっくり刻
んだものを盛り付けたサラダに振りかけてください。

11. 残しておいた生のトマトのざく切りを上に最後にトッピングします。

すぐに食卓に出してもいいですが、時間があれば少し冷蔵庫で器ごと冷たく
してから提供してください。さっぱりした夏のサラダですが、一つ一つの味
が食材の味が絡み合い、爽やかながらメリハリのある味のサラダです。
ノンドレッシングのサラダです。

 


和のビーガン - 精進の寿司いろいろ -

2016年09月10日 | 日本の「食」

今日はビーガンレシピの土曜日。

友人の調理師、スタッフ、息子や娘と、精進の野菜寿司を初めていろ
いろと作りました。丸かったり、四角だったり、芯がずれたり、
 形も格好も実に様々、それでもネタだけは丁寧に作ったので
どれでもとてもおいしかった。

用意したネタは、

蒸したインゲンを薄味の漬け地に浸したもの。
昆布出汁と塩、薄口味醂で炊いた千切りのニンジン。
しその醤油漬け。
赤や黄のピーマンを焼いて漬け地に浸したもの。 
高野豆腐の肉味噌風 。
ラディッシュのぬか漬け。
ドイツのオーガニック豆腐の厚揚げ風。
生姜の梅酢漬け。
オクラとアボカドのスライスなど。 

みんなの感想。
「まともな酢飯にパリッとした海苔、それに美味しい醤油があれば、
ネタは二の次かな、野菜寿司、十分に美味しいね。またやろうね!」

さて、巻き方の一番下手っぴなのが僕でした。トホホです。酢飯もま
だ沢山有るし、一人で明日もまた練習しようかな。