春の日の想い

2013年04月16日 | 随想

ドイツに戻った翌日、早速、モーゼル地方への出張。

ライン河の岸辺を列車が行く。
朝の光。薄曇りの中、ドイツは今、春満開。
谷間を包む雲間から太陽が射し込む。
水面に映る光と桜の花。

何度、この河の流れを往き来しただろうか。
いつの間にかドイツでの生活も30年になった。
何十年にわたっての想い出が次々に蘇ってくる。
ひとへの思いも往きて流れていくもの。

夜中の冷たい風の中、春が来た。
遠く離れたこの国に。
さくらの花が咲く頃に。
白い花。白い妖精。風の中に踊るように。
もう止そう。

見ることのない花。あり得なかった未来。

壊れてしまった国。日本という国。


河辺で羊に出会う、散歩の出来る街。

2013年04月01日 | 随想

ドイツ ・デュッセルドルフ。ヨーロッパの大河、ライン川が
その真ん中を流れる。約60万人の人口。両岸に広い河辺が広がる。
イースターの休日を楽しむ人達。
羊飼いと犬に追われて、河辺で水を飲む羊の一群。
ドイツと日本では、戦後の都市の街づくりに雲泥の差がある。
市民一人一人の生活圏や住みやすさ、心の落ち着く景色、景観を
ないがしろにしたことは、戦後日本の発展の中でも致命的なことの
一つだとよく思う。



「本物の醤油」

2013年04月01日 | 日本の「食」

昨日はイースターの日曜日。まだまだ寒いけど、良い天気だった。
ドイツの義母とうちの妻のツーショット。
 

 


長野県松本の大久保醸造の甘露醤油、再仕込みで作った自家製の

にんにく醤油を手に持って。大久保さん、いつもどうも有難う。
薄口、白醤油と並んでいつも重宝しています。

「ドイツやヨーロッパの料理にもとても合わせやすい」と
ドイツのお母さんにも大好評です!

友達に分けてあげてもいつも喜ばれる。家族の笑顔、友達の笑顔、
人生の
大切なもの、毎日の幸せ。日本の食の素晴らしさ。
だから、昔からの良い食材を本当に大切にしたい。