ドイツの初夏の美味しいもの

2018年06月26日 | ドイツ・ヨーロッパの「食」

日本でも、ドイツでも、
「郷にいれば郷に従え」と言われると、
僕はなんかカチンとくるけれど、
「郷にいれば、そこにはきっと美味しいものがあるよ」
と誘いかけられると、

「ヤー・ヴォール! その通り!」とつい答えてしまう。

ドイツの初夏の美味しいもの。
沢山の、僕が日本語では名前も知らない、数々のベリー。
それで作るお菓子。

夕餉に庭で食べる、黄色のパプリカと赤のパプリカのムースに、
しっかり水抜きしたトーフのピューレを加えたポタージュ。

白アスパラに美味しいチーズを振りかけて、オーブンで熱々に焼いたもの。
そして、爽やかな葡萄の香り立つ、きりっと冷えたビオの白ワイン。

せっかく日本でドイツ料理のことを話すなら、こんなことも紹介して
くれれば、本当は嬉しいのだけれど。
「君よ知るや、ドイツの国…」


「人生3回目のお菓子レッスン」

2018年06月15日 | ドイツの暮らし

今日はお菓子コースの日。
人生三回目のお菓子レッスンでした。

今回のテーマは、今が旬のドイツのいろいろなベリーを載せた、
本格的なミニタルトです。

その後は自家製グラノーラも作りました。
これは元々はドイツの70年代に若者達が再発見した農民の伝統食
ミユースリの発展版です。

今回も先生の説明と周到な準備におんぶにだっこですが、
お菓子作りの楽しさが少しずつわかって来た感じです。

また、来月が楽しみです。

 


僕の暮らしの中の「メードインジャーマニー!」

2018年06月14日 | ドイツの暮らし

日本からドイツに戻ってちょうど一週間。
その間に南ドイツ・フランケン地方への出張4日間。
食べるものも飲むものも、僕の気持ちもまたすっかり
メードインジャーマニー!

出張中は毎日、朝早くから夕方までずっと仕事。
その後は直ぐに一人で森の中の屋外プールに直行し、
大きく伸びをして、何度も大空を仰ぎ、夕方の太陽をたっぷり浴びる。

一瞬、ぶるっとする冷たい水の中に飛び込んで、1000m程、
クロールで泳ぐ。
静かな幸福感。

そしてひとりの夕飯。
南ドイツの村の地ビール。今が旬の白アスパラのクリームープ。
ドイツの伝統的肉団子(これが戦後、世界中に広まったハンバーグの
元祖だろう)にグリーンペッパー・ブラウンソースをかけて。
或いは仔牛のカツに粗挽きソーセージ、じゃがいも団子にソースを
たっぷり等など。

中世からの古い村には、石畳の道を走る自転車がよく似合う。
そして透き通った高い空。
きらきらと輝く若葉の光と影の間を吹き抜けてゆく、柔らかな風。

上下や男女の違いに左右されずに、分け隔てなく使える言葉達。
はっきりとした表現、ひとの表情。どんな時でもその人のままで
あり得る可能性。

僕のふるさとはいつまでも日本だけど、僕には、このドイツの国で
35年の間に自然と身についたものや、好きになったものが沢山ある。