今年の2月、ヨーロッパの古都ウィーンを初めて訪ねた一番下の
娘が、「今年の秋からここで勉強するよ!」と言って帰ってきて
から、約半年。
(2015年2月28日の記事「古都ウィーン ー 今年の秋から…」はこちら)
その間に東南アジアに何ヶ月も行ったり、ネパールの被災地の
ボランティアに参加したり、或いはドイツの病院で3週間研修を
したりと、目まぐるしく過ごしていましたが、今日、ウィーンに
旅立ちました。
これまでもオーストラリアや日本で語学研修で家を3~6ヶ月
離れることはありましたが、いよいよ親元を離れて異国の地での
大学生活が始まります。「今年中は絶対に訪ねてこないでね!」
とキッパリと言い残して、元気に出発していきました。
19~20世紀の近現代ヨーロッパの学問、芸術、文化の中心地で
あったこの伝統の地に身を置いて、これからの青春の時を、若い
人生を存分に生き、愉しみ、しっかりと自分らしく歩んでいって
ほしいと思っています。
下の娘も含めて、子供達三人が小さい時から親として伝えたかった
ことの一つが、食事の大切さと料理の愉しさです。
娘がウィーンに出発する数日前に、「美弥の野菜の料理に役立つ、
和食のベースを教えてあげようか。」と声を掛けると「うん、お願い!!!」
と、料理バカのお父さんには嬉しい返事がありました。そこで長男の彼女の
ハナちゃん(2年ほど前からビーガン一本槍です)と二人で、初めて
家族料理講習会となりました。
下の娘には珍しく、しっかりノートを取っていました。
家族の毎日の食事によく使う刻み生姜やにんにくのストックの方法や、
椎茸と昆布出汁で作る精進の万能旨味ストック、あるいはフライパンひとつで
出来る根菜や豆腐で作る和洋折衷のMISOスープなど、一人暮らしの
キッチンにすぐに役立つものが中心の内容でした。
(Ohnetaさん、いつもヘルプ・サポートありがとう!!)
娘がウィーンに出発した数日後、後追いで和食の基本の食材と調理道具、
器などをセットして、独り立ちの旅のはなむけとしました。器などを探し
始めると半日がかりの仕事となりましたが、料理バカのお父さんはまた
気合いが入ってしまいました。
そんなわけで、家族のこんな特別な日には、少し長いメモを
書き留めたいものです。