ドイツで暮らすようになってから33年、日本とは大きく違う暮らし
の文化も、子供達が大きくなるこの約20年間の間に、大分身近に
感じるようになりました。
最近、よく感じるのですが、ドイツの家庭の中心にあるのがリビング
のソファーの存在です。
母親が授乳する時も、両親や子供達との話も、友達が来ても、
クリスマスの夜も、夫婦の会話も 、このソファーなしでは
まず考えられない程です。
(下の写真は、妻が自然材の北欧家具を専門としたお店で、試し座りを
しているところです。)
自宅の改築後、妻と二人で約5年間新しいソファーを探してきましたが、
今日はうちの奥さんがとうとう自分の思い通りのモノを見つけたようです。
(大分気に入ったようで、下の写真のようにショップのオーナーの
奥さん(左)と二人で実際に家で座った雰囲気のデモンストレーションを
していました。それで記念に僕が写真係を務めました。)
初めての子供が生まれた時に買ったソファーと同じようにこれから
10年、20年と生活を共にする家具になるのだと思います。
妻が選んで気に入ったのが何よりです。
自宅の改築の時は日本の古材を使い、京都の建築事務所や左官屋さん、
滋賀の大工さんに手伝ってもらって、自分の好き勝手をやりました。
夫婦の間には色々な痕跡が残ったわけです。
ですから今回は、ドイツの暮らしの中心家具は妻の独壇場と腹を決め、
なるべく口を出さないようにと思っています。