今日は本当に久しぶりにまるまる一日の休日。ヨーロッパではキリスト教の
伝統でどこの国でも昇天祭の休みだ。今年はそれに父の日が重なったそうだ。
僕には全くの予想外。朝食の際に子供たち3人が大きな置き時計をプレゼント
してくれた。仕事をしていても家族との時間を忘れないようにとのことだ。
本当にどうもありがとう。
天気も朝から晴れ。春の青空がずっと広がっている。まずはプールに行って
その後久しぶりに僕としては長い距離3km位を走った。膝も痛まずに走れ、
内心ほっとした。嬉しかった。午後はともかく料理。忙しくて、いつもは
なかなか出来ないことをワイン片手にのんびりのんびりで進めていく。
まずは初挑戦のドイツの鱒。
養殖の鱒だがなかなかしっかりした顔と体つきをしている。
まず1匹目を3枚おろしにして薄塩で少し待ってから網と金串の二通りで
塩焼きにしてみる。悪くはないが身自体にはあまり味がない。
それで二匹目は和洋折衷で2種類の濃醇な豆味噌をオリーブオイルと
白ワインで伸ばし、それにホールトマト、エストラゴンとセージを加えて
腹に詰め込み、アルミホイルと耐熱紙で奉書焼き風にしてみた。
後でオーブンで焼き上げてみるつもりだ。さてどんな味になるだろうか。
その次はタコときゅうりと新生姜の甘酢漬けで酢の物だ。
タコは足を二本、昨日の夜にあらかじめ茹でておいた。
いい加減に上がっている。ガリの甘酢に少し白ワインのピノグリージョと
日本から持って帰った絞ったままのゆず果汁を入れて薄口の醤油で味加減
をする。妻と一緒に試してみた。美味い。自分でもなかなかの出来だと思う。
鱸の腹身の西京漬け、少し塩麹もしのばせてある。今日で漬けてから4日目。
なかなかの塩梅になっているだろう。普段はテフロンのフライパンで焼いて
しまうが今日はまるまる休み。金串を指して本格的に焼いてみた。やはり、
こちらの方がずっと美味しい。
昨日の夜仕込んで、朝炊いた椎茸、エリンギ、生姜、赤穂鯛の切り身の
炊き込みご飯もなかなかの上出来。ドイツでできる和食はかなりあると思う。
まだまだやれること、やりたいことがある。一つ一つ進めていきたい。