夜中の2時の月

2016年10月16日 | ドイツの暮らし

夜中の2時、この世界で妻と猫と僕と三人だけが起きているような
真夜中の時間。
庭に独り立って深く息をすれば、自分だけの中秋の名月。
険しく蒼い山々とその上に煌めいていた月光を想い出す、
青年の時のよ
うな夜。
秋が真上に光る夜。


ドイツの秋 - 「みんな違って、みんないい」

2016年10月15日 | ドイツの暮らし

雨上がりの土曜日の午後。
ドイツの秋の風物詩、形も色も大きさも様々のカボチャ達。

「みんな違って、みんないい」

日本の社会の古い拘束、因習、不条理の中で、ひっそりと独り詩文を綴り
続け、その中にしか自らの魂の居所を見出せず、三歳の愛娘を残して夭折、
自死した若き女性詩人の言葉。

「みんな違って、みんないい」

この自然界
の摂理が、いつか社会の、毎日の生活の当たり前になるように、
僕は日々
の暮らしを送りたい。
日本の社会はもう長らく、その正反対の道を進んでいるとつくづく思う。
そして、
それは今の政治の狂気をもたらしている、一つの大きな歴史的
病巣でもある。


ゲストハウス「樫の木」から、日本の若い人達へ

2016年10月04日 | ドイツの暮らし

数年前から、ドイツの自宅で小さなゲストハウスをしています。
「樫の木」という名称です。

日本からいろいろな若い人がやってきます。ドイツでの1年間のワー
キングホリデーや長期滞在のスタートで2、3ヶ月居る人達が殆どです。
今回は京都から二人の若い娘さんがやってきました。



ここはドイツ中部の小さな村で、周りはジャガイモ、ニンジン、トウ
モロコシ、カボチャ、キャベツ、菜の花、ヒマワリなどの畑が一面に
広がっています。しっかりしたオーガニック農園も有り、僕達の日常の
拠り所ともなっています。





戦後ドイツ70年間、1970年代後半からのオルタナティブやオーガニック、
市民の運動が作り出したてきた今のドイツ、その暮らしの良いところに
直に触れて、若い人の感覚で、日本の生活に持ち帰ってもらえたらと思います。
僕達もゲストハウス「樫の木」を続けていく意味や楽しみが少し見えてきました。
そんな気持ちが少し響いた文章です。 

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あいちゃんさんへ

ヨーロッパの旅、中距離ちょっと駆け足旅行、ドイツ、ビュットゲンの
滞在も楽しかったようで何よりです。旅はいいですね。新しいものに出
会い、珍しいものに触れると、自分が本当は何が好きなのか、それを感
じ取ることもできる時間だと思います。旅から戻ってその感覚を毎日の
日常の中で伸ばしていけると、それは素敵なことですね!ドイツは秋、
真っ只中になって来ましたよ。大人の頭の二倍も三倍もというよりは、
関取のお腹のようなオレンジ色のカボチャが畑にごろごろして、八百屋
の店頭や街中のあちこちに、顔を覗かせ始めました。



姉貴分⁉︎のさっちゃんも元気にしていますよ。
こんな感じ(下の写真)です。
ではまた近いうちに!
秋から冬に向かう頃、京都に戻ります。楽しみにしています。ご自愛下さい。