夜中の2時、この世界で妻と猫と僕と三人だけが起きているような
真夜中の時間。
庭に独り立って深く息をすれば、自分だけの中秋の名月。
険しく蒼い山々とその上に煌めいていた月光を想い出す、
青年の時のような夜。
秋が真上に光る夜。
夜中の2時、この世界で妻と猫と僕と三人だけが起きているような
真夜中の時間。
庭に独り立って深く息をすれば、自分だけの中秋の名月。
険しく蒼い山々とその上に煌めいていた月光を想い出す、
青年の時のような夜。
秋が真上に光る夜。
雨上がりの土曜日の午後。
ドイツの秋の風物詩、形も色も大きさも様々のカボチャ達。
「みんな違って、みんないい」
日本の社会の古い拘束、因習、不条理の中で、ひっそりと独り詩文を綴り
続け、その中にしか自らの魂の居所を見出せず、三歳の愛娘を残して夭折、
自死した若き女性詩人の言葉。
「みんな違って、みんないい」
この自然界の摂理が、いつか社会の、毎日の生活の当たり前になるように、
僕は日々の暮らしを送りたい。
日本の社会はもう長らく、その正反対の道を進んでいるとつくづく思う。
そして、それは今の政治の狂気をもたらしている、一つの大きな歴史的
病巣でもある。
数年前から、ドイツの自宅で小さなゲストハウスをしています。
「樫の木」という名称です。
日本からいろいろな若い人がやってきます。ドイツでの1年間のワー
キングホリデーや長期滞在のスタートで2、3ヶ月居る人達が殆どです。
今回は京都から二人の若い娘さんがやってきました。
ここはドイツ中部の小さな村で、周りはジャガイモ、ニンジン、トウ
モロコシ、カボチャ、キャベツ、菜の花、ヒマワリなどの畑が一面に
広がっています。しっかりしたオーガニック農園も有り、僕達の日常の
拠り所ともなっています。
戦後ドイツ70年間、1970年代後半からのオルタナティブやオーガニック、
市民の運動が作り出したてきた今のドイツ、その暮らしの良いところに
直に触れて、若い人の感覚で、日本の生活に持ち帰ってもらえたらと思います。
僕達もゲストハウス「樫の木」を続けていく意味や楽しみが少し見えてきました。
そんな気持ちが少し響いた文章です。
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あいちゃんさんへ
ヨーロッパの旅、中距離ちょっと駆け足旅行、ドイツ、ビュットゲンの
滞在も楽しかったようで何よりです。旅はいいですね。新しいものに出
会い、珍しいものに触れると、自分が本当は何が好きなのか、それを感
じ取ることもできる時間だと思います。旅から戻ってその感覚を毎日の
日常の中で伸ばしていけると、それは素敵なことですね!ドイツは秋、
真っ只中になって来ましたよ。大人の頭の二倍も三倍もというよりは、
関取のお腹のようなオレンジ色のカボチャが畑にごろごろして、八百屋
の店頭や街中のあちこちに、顔を覗かせ始めました。
姉貴分⁉︎のさっちゃんも元気にしていますよ。
こんな感じ(下の写真)です。
ではまた近いうちに!
秋から冬に向かう頃、京都に戻ります。楽しみにしています。ご自愛下さい。