2013年7月、日本出張時のメモ

2013年07月27日 | 随想

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刃物の仕事で福井武生から新潟三条に移動中。
日本の夏は暑い。車窓からの日差し異常気象が恒常化し、猛暑が当たり前に
なっている。 

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東京の夏 – 幻想の
街々

久しぶりの東京。勤勉な人達の、無節操な日々、暮らしのない街が延々と
拡がる。昔、森や山だった風景。畑が広がっていたところもあっただろう。
盆踊りの人達。浴衣を支える風景もないままに。幻想の街々に、山々に
夏の夜の雨が降る。

 

 


参院選で自民党が大勝

2013年07月22日 | ドイツの暮らし

京都から大阪堺へ向う列車の中。今日から日本での仕事スタート。
7時過ぎに半ば目を覚ますと、昨夜から部屋のテレビはついたまま、
参院選挙速報が自民党の大勝を伝えている。緑の党の投票者支持率は
1パーセントにも満たない。党の中心となるメンバーの力が弱いだけでなく、
日本の社会の中にそのような精神的な基盤がほとんどない。
日本では持続性、命の大切さ、地球環境など沢山の書物や流行の言葉は
いくらでもあるが、大半の人の実際の社会的行動とは切り離されている。

昨年12 月の衆院選に続いて今回の参院選での自民党の大勝はとんでも
ないことだと思う。福島の後で僕が本来あり得ないと思っていたことが
今、日本の政治の状況の中で次々に起きている。

自分の考えが浅薄だったのだと思う。50年以上続いてきた日本の社会や
人々の暮らしの歪み、それを生み出して来た根っこ、支配層の価値観と
それに追従するその日暮らしの国民の大半の考え方が
福島の歴史的な大事故の後、中国との緊張関係にも押され、一気に露わに
なってきているのだろう。日本の社会の病巣は本当に深い。
これからさらにひどい方向に進むだろう。

それがどこまで進めば、転換点に達するのか。ターニングポイントは
来ると思う。けれどもその前に日本の社会が戦後の先進国の中にはなかった
ような全体主義に支配され、多くの人達が抑圧、弾圧されるような状況と
なる可能性が十分にある。
米国軍事戦略のアジア地域での前線基地の役割はますます強まり、日本国内の
軍備の増強が自民党の反動的な保守主義と共に強力に進めて行かれるだろう。