夏野菜のお味噌汁

2014年07月27日 | ドイツの暮らし

このところ、ドイツで容易に手に入る野菜で、いろいろな和食のレシピを作っています。

ドイツの伝統野菜で、細めのきしめんのような、ささげのような青豆があります。
しっかりと身が詰まっていて持ち重りのする豆ですが、5分ほど茹でると緑も
鮮やかで食べ応えもあり、少しホクホクした感じです。

日はこの豆で初めてお味噌汁を作りました。




鯖・鰯・カツオの混合節でしっかりした出汁を取り、大豆の味のしっかりした
自家製味噌と糀味噌を合わせ、最後に豆腐を加えて、お昼ご飯の実だくさんの
お味噌汁となりました。ああ美味しかった!






 


「ドイツで作る夏のご飯」

2014年07月21日 | ドイツの暮らし

ドイツで作る夏のご飯。


 

昆布水⒈5リットルに約2%の塩で、食べやすく切ったいろいろな夏野菜を茹でて、
温かいうちに和風のドレッシングで和えてから少し冷たくしておきます。
茹で汁にも昆布出汁に野菜のうま味が溶け合って美味しいスープストックになります。

今回はそこにオリーブオイル、絹ごし豆腐、玉子の白身、擦りおろした蕪を
流し込み、すり流し風のスープにしました。それに浸しトマトとちんげん菜の
炊いたのを組み合わせて、硝子の器で冷やしサラダ風にしました。

これで毎日、沢山のワインさえ飲まなければ、体脂肪も一気に落ちて、
よっぽどスリムで健康な体になると思うのですが、酒は人生の友なり、悪友なり、親友なり。






 


友達夫婦と夕ご飯

2014年07月20日 | ドイツの暮らし

昨日は友達夫婦二組と庭で一緒に夕食を作って食べました。
酢締めの青魚と細かく切ったお新香で作ったちらし寿司が意外にも
大好評でした。





日本、ドイツ、ロシア、イタリアと生まれ育った言葉も文化も言語も違う
三組の夫婦です。郷に入れば郷に従え」、会話が弾むのは、6人の唯一の
共通語のドイツ語ですが、食事は和食&イタリアンとなりました。
いつものようにソムリエ•コックのアドレアーノがイタリアン、そして僕が
和食担当です。二人ともこの二つが世界で美味しい料理だと思っています。
もう十五年近くの仲ですが、料理の世界でもオリーブオイルと醤油の相性は
東西のうまみが重なり合ってなかなか良いように思います。










 



 


夫婦喧嘩のポエム - 真夜中の月を眺めて-

2014年07月18日 | ドイツの暮らし

何十年振りかで二人で歩いた夏のライン川の岸辺。
何万キロの水の流れと何百年の風の流れ。
僕達が出逢ったのは東の国と西の国。

二人を結びつけては切り離すのは、
北国の蒼い夕暮の中に潜んだ深い夜。
その中にあるようでなかった二人の言葉。

でも僕はそれなりに幸せだといつも思っている。
そして、時々、妻にもいろいろなことにもとても感謝して、
庭の真ん中にこうして一人、真夜中の月を眺めている。


 


「娘のネイルにはためく軽やかな愛国心」

2014年07月17日 | ドイツの暮らし

ドイツW杯、24年振りの優勝。国中の興奮、今だに冷めやらず。
我が家の食卓にもその余波が来ているようです。





夏のサラダを取り分けながら、箸を握る娘の手をよく見てみると、
指先にドイツの国旗が五つ。
今回が計四回目の優勝だったから、もう2018年、次の大会のを
見据えてのことなのだろうか?
何はともあれ、日本の友人、知人からも沢山、お祝いの言葉を届きました。
有難うございます。

自分の娘やその友達を見ていると、「自分の国、自分の生活環境が好きだ!
という感情を気楽で自然な形で持っているように思います。
多分「個と全体」のバランスがとれているのだと思います。

これからも自分の生まれ育った環境に対する健やかなアイデンティティを
持って成長していって欲しいと、娘の三色国旗のマニキュアを見ながらつくづく
思いました。深刻さよりは健やかさ、軽やかさを尊んで欲しいと思います。





 


「ワールドカップ優勝と今のドイツを支える理念」

2014年07月14日 | ドイツの暮らし

ドイツ、24年振りのW杯優勝。
南米大陸でヨーロッパのチームがW杯の決勝を勝ち抜いたのも初めて。
今、夜中の2時を過ぎてもドイツ中でお祝いが続いています。

個人の自由と能力に基づいた競争を尊重し、その中でフェアプレイと
チームワークを求める精神は、現代の若いドイツの特長だと思います。
僕も友人達と一緒に涙が出るほど感動しました。今後も愛国心と個人の
自由の尊重がこの国で共存していくことを願います。

今、ドイツにはそのポテンシャルが十分にあると感じます。
それは家庭での親子の関係、学校教育での基本、社会システムを支える価値観、
過去の歴史との対峙の仕方など、いろいろなところに関わるものだと思います。
自分の故国を振り返れば、この点において日本の現行モデルは内部崩壊
しているところが多く、将来へのポテンシャルが殆ど感じられません。

日本では今、沢山のことが曲がり角に来ているのに、過去の硬直した考え
や旧態依然の価値観やシステムにしがみつき、右傾化と全体主義を進めて
いることには、遠くにいても居たたまれないどうしようもない焦燥感があります。