「21世紀の和食かな ? - 固有と普遍の間で」

2017年01月04日 | 日本の「食」

次男と末娘に手伝ってもらって、夕食の準備中。
末娘に「今日の糠漬けは大根、長芋、キュウリ、人参、セロリ、
どのお新香も切って、盛り付けて置いてね。」と言ったら、
こんな感じになりました。 

娘の美弥のお新香の盛り付け方は本当にユニークです。
それに気がついたのは、約一年半前、「パパ、これどう思う ?」
と嬉しそうに自分で盛り付けたお皿  (下の写真)
を持って来たときのことです。びっくりするとともに
思わず吹き出しました。

こちらは次男の健。やはり一年半前のお新香の盛り付けです。

次男の健と末の娘の美弥、とても仲のいい二人ですが、お新香の
盛り付け方を見ると各人の個性の違いが実にはっきりと表れていて、
面白いものです。
そして、どちらも日本で生まれ育った僕ではまず思いつかなかった
盛り付けです。

さて、今日の夕飯の小鉢は、昔からの白和えをアレンジした我が家の
定番、「豆腐&練り胡麻・白味噌ソースのいろいろ野菜の和え物」でした。
今回はその豆腐ソースに赤ビーツのピュレーも少し加えました。
ちょっとピンクレディーな小鉢になりました。

こうして並べてみると、ピカソや印象派の絵画のような
カラフルな我が家の今日のご飯。

これも21世紀の和食かな⁉︎

『食』も文化の表現。いつかは国境や慣習を超えて、それでも
歴史と個人、普遍と固有の間で行ったり来たりするブーメラン、
ブランコのようなことかと思います。

個人の「独創」と言えども、一人の命が突然生まれてくることが
ないのと同じように、常に歴史と文化の大きな枠の中で成される、
個々の表現。だからこそ「捉われること」と「捉われないこと」の
間に色々な感動があるのだと思います。

固有と普遍の関係は、何百億、何千億の雨の一粒、一粒が一つの
大河になるようなことかもしれません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。