ドイツで作れる美味しい和食。何だか知ってますか?
実はその一つが自家製のお新香、お漬物です。
(上の写真、みょうが以外はドイツでいつも手に入る野菜です。
これから糠床に仕込むところです。)
ドイツは日本に比べて、一般に冷涼な気候でカビや腐敗の心配が殆ど
ありません。
お漬物ならほぼ何でも出来ます。冬の白菜漬け、一年通してのあっさり
浅漬け、そして何よりも夏野菜の糠漬けです。
と言いたいところですが、実は糠漬けは我が家では一年中やって
います。
子供達も大好きです。そして、ドイツの友人、知人も皆、
「美味しい、美味しい。」と言ってよく食べます。
去年のサッカー・ワールドカップの準決勝の時には、友達の所で皆が
一品持ち寄りで、バプリックビューイングをしましたが、僕が持って
行った糠漬けのお新香がポテトチップを上回る程の人気者で、瞬く間に
なくなりました。
「サッカーはあまり強くないけど、日本のピクルスは美味しいねぇ!」
僕にはサッカーと発酵文化のいいとこ取りの一日でした。
(乳酸発酵のしっかりした糠漬けは、ビールにも白ワインにもピッタリです。
赤ワインにもそこらのヨーロッパのチーズをあてにするよりは、しっかり漬けの
糠漬けのほうが美味しいように思います。)
長男の彼女が今、ウィーンで医学の勉強をしていて、ここ数年はベジタリアンを
超えてヴィーガンになりましたが、家に来るといつも和食を楽しみにしています。
僕もそれに合わせて、鰹節を抜いた昆布出汁だけの料理を作ってあげますが、
夏休みが終わって今度ウィーンに帰るときに、「糠床を持って行こうか!?」と
現在思案中です。
4年前の原発事故とその後の時間の中で、社会がどんなにおかしくなっても、
自分の身の回りの暮らしを忘れないように、大切に!とよく思います。
そしてその中にこそ「Yes, we can !!」と言えること、言いたいことを
見出そうと思います。家族の料理をしていると、その大事さがよくわかります。