「日本の味噌作りを次の世代に」

2017年11月14日 | 毎日の食卓

昨日はドイツで3回目の味噌作り。

今回は、ドイツで生まれ育った日中ミックスの料理の天才、
将来、世界の料理界に大きな花を咲かせるだろう、
弱冠二歳のアキちゃんとのペア作業!

豆と麹は2年間うっかり使わずに置きっ放しだった、
福井武生の「マルカワ味噌」有機無農薬大豆に、有機白米&
有機玄米麹。

古くなった大豆は二昼夜水に浸けて、四時間以上くつくつと
炊き上げて、アキちゃんの可愛くも活発な手足やハンド
ミキサーなどを駆使して、豆の一粒一粒を潰しては混ぜて、
来年の秋の味噌開きを楽しみに、手持ちの樽やタッパーに
仕込みました。

ドイツで暮らすヴィーガンやベジタリアンの人達に来年から
「味噌ワークショップ・メードインジャーマニー」
を、スタッフと一緒に企画し始めていますが、
今日はその実践的準備の第1、2ステップ。

それでも、一番楽しいのは、ホカホカの湯気の中でワイワイ
言いながら、自分たちの手前味噌を作ること。

料理をするときは、自分たちが心から楽しいこと、
必要なことを第一にしよう!
と改めて感じ入る、アキちゃんとの一晩でした。

我らの凄腕料理人、伊藤さんは実はアキちゃんのお母さん
でもあります。

京都来たキッチンスタッフのさっちゃんも、実はナチュラル派の
プロの料理人。ドイツでは本作りを学びたいとのことですが、
アキちゃんを優しく見守るお姉さんでもあります。

一仕事を終えて少し疲れた様子でパートナーのプーちゃんを
抱えているアキちゃん。 

 ドイツのベジタリアンやマクロビの人、或いは和食の大好きな人たちに、
ワークショップでお味噌作りを伝えるのもやりがいのあることかもしれません。
けれども、最近、僕がよく思うのは「家族や友人、とりわけ自分の子供達
或いは身近にいる小さなアキちゃんが、こうして自然体で和食の良さや楽しさ、
その中に潜んだ日本の食文化を知らず知らずに身につけていってくれたら、
もう充分だな。むしろその方が僕ももっと楽しいし、嬉しいことかな。」
ということです。

来年、2018年はこの二つのバランスをよく考えて、毎日の料理を落ち着いて
作れる日をなるべく多くしたいと思っています。 

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (mll)
2018-05-07 05:40:25
初めてブログを拝見し、とても情緒があって素敵だなと思いました。写真もとても美しいです。
市内に越して1年がたち、自分でお味噌も作ってみようと思っていたところです。ワークショップなどございましたら是非参加させていただきたいです!
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「はじめまして (mll)」の方へ (kulitaka)
2018-05-15 02:36:56
5月7日にコメントを頂き、それにお答えしようと思い、ともかく「公開」の機能を押しましたが、その先が分からず、そのままにしてしまいました。
大変失礼しました。

今日、詳しい人に手伝ってもらって、このコメントの返信を書いております。
お味噌のワークショップ、今年の秋にはするかもしれません。
ドイツ・デュッセルドルフ市内にお住まいですか?
(またこの機会に過去4、5年の間「保留」状態になっていたコメントにもようやく気が付きました。ありがとうございました。)
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