僕は決して猫好きではありません。子供の時から、そんな経験も
一切ありませんでした。
けれども、うちの家族、おばあちゃんも妻も、子供達三人も、
皆、大の大の猫好きです。皆、猫と喋るときは、変に言葉付きが
変わります。
家族の中で唯一の外国人と時々思う僕は、ドイツよりも、猫族の国
にはもっと入れないぞと思うのです。
それでも、1年前頃に生まれたチビのフエニックの寝顔を見ると、
つい可愛くて、時々、僕の方から挨拶代わりに、大体左の耳ですが、
「ハロー、ハロー」とそっと咬みに行きます。
とはいえ、こんな寝顔の写真をぱっと撮れるのは、さすが猫族の親分、
うちの奧さんならではと思います。
僕には妻も猫も時々、猫のように不可解な国の住民です。
夜の10時過ぎまで、空の明るい初夏の日々。
自分の浅はかさと失敗の証、過去10年間以上抱え込んだ沢山の食材や
そのサンプルの一大整理をとうとう始めた今日の日。
目の前に拡がる、自分の過去の浅薄さ、それを目の前にするのは
しっかりと良いことだと思う。
その後、若いスタッフと一緒に、村のレストランに食事に行きました。
各々に楽しむ仕事の後のビール。ヨーロッパカップ2016のスタートも
もう間もなくです。
夕方から夜への光、村の小さな教会。
夜が更けていく。
今日の結論 ー 「僕はまだまだ、始めることが出来る。」
もう始めていると思う。