K.テツのひとりごと

行動記録、趣味の話などを書いてゆきます

3月度 平家物語を読む会

2013年03月21日 | 講座・会合

 3月16日(土) 14時から尼崎市立中央図書館で平家物語を読む会がありました。出席者は35名でした。

巻十一 遠矢の続きです。前回は遠矢で源平の武勇でしのぎを削る部分だったが、平家物語はその背景にある戦功をたてたいという関東武士の心、義経がなぜ没落したかなどについて描かれていないない。砂川先生は書き手、読み手の問題かも知れないと説明される。関東武士(特に千葉一族)を詳しく書いた平家物語「源平闘諍録」もあるのだが、全ては残っていないのだそうだ。

慈円の記した愚管抄や吾妻鏡にも壇ノ浦の合戦の記述はあるのだが、リアルな目で書いており、武士の軍の細かいことは書いてない。それが書かれているのは平家物語のみなのだ。

今回は壇ノ浦の合戦時に不思議な話(奇瑞) ①虚空から白旗が舞い落ちた ②1~2千のいるかがぱくぱく口を開けて平家の方に向かってきた と清盛の右腕だった阿波民部重能が息子の田内左衞門が生け捕りにされて源氏方に寝返ったため大将軍の乗った舟を攻められてしまった という段まで進んだ。

奇瑞について史実との関係を資料により検討する。梶原景時が頼朝に送った書状には壇ノ浦では大亀の話、白い鳩の話が書いてあり、また別の軍では白旗の話が書かれている。

なぜ源氏が勝ち、平家が破れたのかについて、平家物語では神様が味方したこと(奇瑞)と恩愛の情(平家物語では出処進退の理由の源泉として書かれることが多い)に駆られ阿波民部重能が平家を裏切ったことを挙げている。砂川先生は「当時は武士たちが味方する側を選べたはずなのに、平家物語は裏切りと鉄槌を下しているのは、武士階級のイデオロギーでは無く、支配階級のイデオロギーで書かれた作品だから」と仰る。 

 

庄下川沿いの道を散歩しながら帰りました。ボケ、ユキヤナギ、桜の花が咲いていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪交響楽団 第174回定期演奏会

2013年03月20日 | 音楽

3月14日(木)19時からザ・シンフォニーホールで開催された、大阪交響楽団 第174回定期演奏会に行きました。

パンフレットとプログラムです。

 

 

大阪交響楽団の音楽監督で首席指揮者の児玉宏氏の《忘れられた作曲家たち》シリーズの演奏会です。プログラムにあるようにイタリアの作曲家・指揮者であるマルトゥッチ、ドイツの作曲家・指揮者であるブルッフおよびノルウェイの作曲家・指揮者であるスヴェンセンの曲です。いずれも初めて聞く曲だったのですが、メロディーが馴染みやすく素敵な曲が多かったです。

1曲目のマルトゥッチの夜想曲はこれこそ夜想曲という曲でした。

2曲目のヴァイオリン協奏曲で有名なブルッフ作曲の「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調 作品88a」と3曲目のスヴェンセンの「交響曲第2番 変ロ長調 作品15」は共に素晴らしかったです。

2曲目の曲はもともと「管弦楽とオルガンのための組曲 作品88b」として書かれたものだそうです。第1楽章の冒頭の2台のピアノによる強奏に始まるオーケストラ演奏と、それに続く哀歌の部分の切々たるピアノの音色、見事に惹きつけられてしまいました。第2楽章は楽しく軽快感のある曲、第3楽章は叙情性豊かな美しい緩徐楽章、第4楽章は第1楽章が戻ってきたような華麗な曲で、いずれも2台のピアノと管弦楽の調和が素晴らしかったと思います。ピアノは2人の若く同い年のTAKASHI氏、第1ピアノは山本貴志氏、第2ピアノは佐藤卓史氏。二人の演奏スタイルも対照的で山本氏は全身で感情を表現するのに対し、佐藤氏は表情が若干変わる程度でした。しかし演奏はどちらも良かったと思います。

3曲目で特に印象的だったのは第3,4楽章です。第3楽章のノルウェイの民族舞曲。16分音符を使った印象的な楽章です。第4楽章は木管楽器が演奏したモチーフをもとに弦楽器群が主題を演奏しそれがまた木管楽器に戻ってくる。そのような聞いていて楽しい音楽が繰り広げられます。

2曲目、3曲目の曲は今年の7月にCD化されるので購入し、じっくり楽しむつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」

2013年03月19日 | 講座・会合

3月13日(水)朝、3月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」に出席いたしました。所用のため、2月の総会は欠席したので、明治維新史の大御所である青山忠正氏(仏教大歴史学部教授)による記念講演『戊辰戦争と会津藩』は聴けませんでした。

岡本先生のお話は、30年ぶりに台湾のお坊さんから電話がかかってきたが、日本で一緒に学んだときにそのお坊さんから教わった(国が違えば考え方も違う)こと。

①宋の襄公の話:宋(弱小)と楚(強国)の間に戦いがありました。楚軍が泓水という川を渡って攻撃をしかけてきました。そのとき楚軍の隊列が乱れました。宋軍にとっては楚軍が立て直さないうちに攻撃するのは絶好のチャンスにもかかわらず、宋の襄公は「君子は人が困っている時に苦しめるような真似はしない」と攻撃を止めました。 結局、宋軍は川を渡りきって陣を整えた楚軍に大敗して、宋の襄公も負傷して命を落としました。中国では宋の襄公は「婦人の仁」と非難され、国王として失格だと言われてきました。<・・・・>日本では武士の情けなど美徳とされる。

②秦檜の話:南宋の名将の岳飛を謀殺した秦檜を憎む後世の人たちは、杭州の岳飛廟の前に秦檜夫婦が跪いた像を建てて、その像に唾を吐きかけてお参りする習慣がある。<・・・・>日本では死んだら皆仏になるので悪行を咎めない。

巻十 豪 155から162まで読み進めた。

本日の一文:大丈夫はまさに雄飛すべし。安んぞよく雌伏せんや。

この文の雌伏という言葉から「焼け野のきぎす(雉子)」を発想:野火があってもメスは卵を守り飛び立たないの意。これが国鳥に選ばれた理由だそうだ。ところで雉子の雄は天敵の蛇が卵を狙ってくると、怪我をした振りをして蛇を自らに絡みつかせ、そこで羽ばたき蛇の骨を折って殺してしまうのだそうだ。

アルカイックホテルの花壇です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホワイトデイ(串の店 うえしま)

2013年03月18日 | 日常のこと

3月11日にホワイトデイのプレゼントとして家内と娘を連れ、今年も西心斎橋にある「串の店うえしま」に行きました。大阪で一番美味しいと評判のお店です。

 

先ずはいつものようにキスから。牛肉、エビ入りクリームコロッケ、名物のイカウニと続きます。

   

 

さらにトコブシと椎茸、えのきのゆば巻、新作のピリ辛中華味の椎茸と牛肉、タケノコ、 車エビタルタルソース、?、カニ爪、アサリスープにサヤインゲンと子持ち昆布、?、キスにタマネギとホワイトソースのせ、牛肉にわさびのせ。ここでストップいたしました。

          

 

 このお店に来るといつものことですが、美味しい串を食べながらのぬる燗のお酒がどんどん進みました。カウンター12席のこぢんまりしたお店ですが満席でした。

下の写真は帰りに頂いた、うえしまのTシャツです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関西二期会 Lirica Italiana 愛の妙薬

2013年03月17日 | 音楽

3月9日(土) 16時から大阪国際交流センター大ホールで開演された、関西二期会 Lirica Italiana 愛の妙薬に行きました。

パンフレットです。

 

Liricaはイタリア語でオペラの意味。演目はドニゼッティ作曲、F.ロマーニ台本のオペラ「愛の妙薬」です。会場にはオーケストラボックスがなく、指揮者と小編成のオーケストラとYAMAHAエレクトーン「ステージア」は舞台上に配置され、目立たぬように木の衣装を纏っていました。

舞台奥全面に配置されたメインおよび、左脇に置かれたサブのスクリーンと舞台の幕を字幕と影の演出に使った演出がとても良かったです。

演奏、ソリストたち、アンサンブル全てが素晴らしく、喜劇オペラを楽しく鑑賞いたしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月度 鉄人マスタークラブ(料理教室)

2013年03月16日 | 講座・会合

3月9日(土)、鉄人マスタークラブ(料理教室)がありました。。参加者は今回も少なく7名でした。

今回の献立は

①鯛飯

②天ぷら(えび、れんこん、かぼちゃ、ししとう、うどの皮)

③なのはなのり和え

④ゆばのすまし汁

です。なのはな、うどなど春の薫り豊かなメニューです。

 

デザートは写真で見るようにいちごとデコポンでした。

春らしい料理をとても美味しく頂きました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀧村依理 ヴァイオリン・リサイタル ~ウィーンの薫りをまとって、再び登場~

2013年03月15日 | 音楽

3月6日(水)、兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホールで14時から開演の、瀧村依理 ヴァイオリン・リサイタル ~ウィーンの薫りをまとって、再び登場~ を聴きに行きました。

パンフレットとプログラムです。

 

 

ワンコインコンサートのお客様アンケートをもとに、反響の大きかったアーティストを選出して開催する毎年恒例の「ワンコイン・コンサートNo.1アーティスト アンコール・リサイタル」。

2011年のワンコイン・アーティストの中で最も高い支持を得たのが、瀧村依理さんだったので、今回のリサイタル開催となったのです。

瀧村依理さんはとてもチャーミングなお嬢さん。一昨年のワンコインコンサートの直後からウィーン国立音楽大学大学院に留学中です。ピアノは大伏啓太氏、瀧村さんとは高校時代からの同級生で、現在東京芸術大学大学院室内楽科の非常勤講師をされています。

瀧村さんのお話では『前半はヴァイオリンらしい曲を集めた。いろいろな国が出てくるので特徴を楽しんで頂きたい。後半はロシアの曲を集めた。現在オーストリアでロシア人の先生に学んでいる。先生はロシアの曲に誇りを持っている』。(以下瀧村さんによる曲目紹介などを『 』で記します)

 

チャイコフスキー作曲:ワルツ・スケルツォop.34 『とても可愛いらしい曲、バレリーナがくるくる回っているところを想像して聞いて下さい』

ドビュッシー作曲:美しい夕暮れ 『ドビュッシーは美しいものにこだわる独特の美意識を持っていた。この曲には並大抵では描けない美しさがある』

ドビュッシー作曲:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 『ドビュッシー最後の曲。人間のいろいろな感情が溢れている曲。ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』

ストラヴィンスキー作曲:イタリア組曲 『ストラヴィンスキーはこれが同一の作曲家の曲かと思うほどいろいろの曲を残した。1001の顔を持つ男と言われたほどだ。イタリア組曲はとても面白い曲。いろいろな表情を楽しんでほしい』

プロコフィエフ作曲:「ロミオとジュリエットより“モンターギュー家とキャピレット家” 『先生にプロコフィエフを弾くのだったらこの曲を弾いたらと言われたが、日本でこんなに流行っているとは思わなかった』

プロコフィエフ作曲:ヴァイオリン・ソナタ第2番 『以前から演奏したいと思っていた曲だが今まで封印していた。お客様の前で弾くのは今回が初めて』

瀧村嬢のヴァイオリンの音色はやさしいけれども芯が一本通っていて、各曲に応じて変幻自在という感じでした。

ピアノの大伏氏との息もピッタリと合い、素晴らしい演奏でした。特にドビュッシーとプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタが良かったです。

アンコールはラフマニノフ作曲:パガニーニの主題によるラプソディー op.43より第18変奏でした。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月度 信長公記を読む会

2013年03月14日 | 日常のこと

3月5日(火) 10時から信長公記を読む会がありました。出席者は22名でした。

前回は「近江を平定した信長は約束通り義昭を迎え、破竹の勢いで進撃、三好党の領地を平定して行く。9月7日から9月30日までに近江、山城、北河内、摂津のほとんどを平定、10月2日、池田城にとりかかった。」ところまででした。

まず資料により摂津の国衆であった池田氏を勉強。いかに富裕であったかを『蔭涼軒日録』(相国寺の塔頭蔭涼軒の季瓊真蕊の日記)から探ると共に、連歌に熱心で連歌士の宗祇・宗伊などのパトロンだったことから、話は芭蕉、一茶にまで及ぶ。

今回進んだのは、20行ほどでその要旨は「池田攻めは両軍に多くの犠牲者を出したが、結局池田勝正は降伏する。信長には松永弾正、今井宗久などが大名物(有名な茶器)を献上し降伏。畿内全域が信長の支配下に置かれた。また外国やの日本の珍しき品を携えた人々で門前市をなすようであった。10月14日には将軍義昭は帰洛し、六条本国寺に入る。信長は洛外の清水に入り、5万に及ぶ混成部隊が洛中に入っては目が届かないこともあろうと警固を入念に行ったため狼藉は起こらなかった」というものだが、砂川先生には松永弾正、今井宗久についての資料やフロイスの「日本史」などから立体的に検討する様を見せて頂く。

 そこから抜け目のない松永弾正、後に信長の政商となる今井宗久、混成軍・将軍・天皇の全てに気を遣い上洛戦争を行った信長の人となりが浮かび上がってくるのだ。また『言継卿記』には正親町天皇は(将軍義昭では無く)信長に禁中警護、乱妨・狼藉禁止の綸旨を下したとあり、朝廷も情勢をよく認識していたことがうかがえる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神戸3(大倉山公園からハーバーランドへ)

2013年03月13日 | 日常のこと

一昨日のブログの続きです。

諏訪山公園から和田川公園を経由して大倉山公園へ。大倉山公園は明治43年に当時の大実業家大倉喜八郎の別荘だった土地の寄贈を受け整備されたもので、約8haあります。

北から入ると、市内35県人会によりできた「ふるさとの森」があります。下の写真は栃木県の森です。

 

 

初代兵庫県知事であった伊藤博文の銅像が建っていた台座。戦時中に供出されました。

 

南側の公園入り口です。

 

大倉山公園のすぐ南に楠木正成公(大楠公)を祀った湊川神社があります。明治元年(1868年)、明治天皇は正成公の忠義を後世に伝えるため、神社を創建するようお命じになり、明治5年(1872年)湊川神社が創建(そうけん)されたのです。

 

大楠公の墓と水戸光圀公の銅像。光圀公は、水戸藩主を辞して西山荘(せいざんそう)に隠居(いんきょ)された後も、大日本史の編纂(へんさん)を行うなど活躍され、正成公をひたすら慕われて墓碑「嗚呼忠臣楠子之墓」を建立されました。

 

ここでも結婚式前の記念撮影が・・・。

 

ハーバーランドMOSAICにある中央亭でゆっくりした昼食を摂ったのち、ハーバーランドからメリケンパークまで散策しました。改修工事中の観覧車。

 

 

震災メモリアルパーク保存ゾーン。阪神淡路大震災によって被災したメリケン波止場の一部(岸壁60m)がそのままの状態で保存されています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京6(日比谷公園、東京駅)

2013年03月12日 | 国内旅行

一昨日のブログの続き、東京シリーズの最終回です。

日比谷公園第一花壇にある自由の女神像(後ろ姿)と昭和13年3月イタリア大使館から寄贈されたルーパ・ロマーナ(ローマの狼ロムルスとレムス)像です。

 

ペリカンの噴水。この付近には絵画を描く人が沢山。

 

丸ビルの展望テラスから見た東京駅ビル。

 

撮影スポットになっています。

 

マルビルの吹き抜け。太陽光線が入って面白い。

 

外に出るとやはり撮影ポイント

 

駅のドーム部分です。

 

東京観光シリーズはこれにて終了です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする