3月14日(木)19時からザ・シンフォニーホールで開催された、大阪交響楽団 第174回定期演奏会に行きました。
パンフレットとプログラムです。
大阪交響楽団の音楽監督で首席指揮者の児玉宏氏の《忘れられた作曲家たち》シリーズの演奏会です。プログラムにあるようにイタリアの作曲家・指揮者であるマルトゥッチ、ドイツの作曲家・指揮者であるブルッフおよびノルウェイの作曲家・指揮者であるスヴェンセンの曲です。いずれも初めて聞く曲だったのですが、メロディーが馴染みやすく素敵な曲が多かったです。
1曲目のマルトゥッチの夜想曲はこれこそ夜想曲という曲でした。
2曲目のヴァイオリン協奏曲で有名なブルッフ作曲の「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調 作品88a」と3曲目のスヴェンセンの「交響曲第2番 変ロ長調 作品15」は共に素晴らしかったです。
2曲目の曲はもともと「管弦楽とオルガンのための組曲 作品88b」として書かれたものだそうです。第1楽章の冒頭の2台のピアノによる強奏に始まるオーケストラ演奏と、それに続く哀歌の部分の切々たるピアノの音色、見事に惹きつけられてしまいました。第2楽章は楽しく軽快感のある曲、第3楽章は叙情性豊かな美しい緩徐楽章、第4楽章は第1楽章が戻ってきたような華麗な曲で、いずれも2台のピアノと管弦楽の調和が素晴らしかったと思います。ピアノは2人の若く同い年のTAKASHI氏、第1ピアノは山本貴志氏、第2ピアノは佐藤卓史氏。二人の演奏スタイルも対照的で山本氏は全身で感情を表現するのに対し、佐藤氏は表情が若干変わる程度でした。しかし演奏はどちらも良かったと思います。
3曲目で特に印象的だったのは第3,4楽章です。第3楽章のノルウェイの民族舞曲。16分音符を使った印象的な楽章です。第4楽章は木管楽器が演奏したモチーフをもとに弦楽器群が主題を演奏しそれがまた木管楽器に戻ってくる。そのような聞いていて楽しい音楽が繰り広げられます。
2曲目、3曲目の曲は今年の7月にCD化されるので購入し、じっくり楽しむつもりです。