12月26日(火)、兵庫県立美術館で開催中の「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展を観に行きました。
県立美術館入り口にある立体看板
(兵庫県立美術館HPより抜粋)安井仲治(1903-1942)は大正期から太平洋戦争勃発に至る激動の時代に、写真のあらゆる技法と可能性を追求し、心震わせるような忘れがたいイメージの数々を印画紙に焼き付けた写真家です。生誕120年を機に、その全貌を改めて広く紹介するため、展覧会「生誕120年 安井仲治―僕の大切な写真」を開催します。
日本写真史において最も重要な作家のひとりである安井仲治の20年振りとなる本格的な回顧展です。関係各所の特別なご理解とご協力により、戦前のオリジナルプリント141点を含む全205点の作品を展示替えなしで展示します。安井仲治の代表作を一望できる大変貴重な機会です。(抜粋終わり)
展示構成は 第1章1920s: 仲治誕生 第2章1930s - 1: 都市への眼差し 第3章1930s - 2: 静物のある風景 第4章1930s - 3: 夢幻と不条理の沃野 第5章Late 1930s - 1942: 不易と流行 の5章に分かれています。
氏の作品はいくつかの作品は見ていたのですが、今回は体系的に見ることが出来ました。氏は時代の潮流に合わせ、否時代の先頭を切って「芸術写真」からいわゆる「新興写真」、「半静物」などシュルレアリスムの理論を積極的に取り入れた作品を生み出しました.中にはさまざまな技法を使い仕上げた作品もあり、面白く感じたのですが、氏が「日常的な風景でも見る目によって美しさを表現できる」というようにあまり技法を使っていない作品が私の心に響きました。あらゆる対象を見つめ美を感じる氏の眼がとても素晴らしいと思いました。