9月21日(金)、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールに ワンコインコンサート 黒川冬貴~大地の響き、コントラバスを聴きに行きました。
パンフレットとプログラムです。
黒川冬貴氏はドイツの国立フランクフルト音楽大学で研鑽を積んだ後、兵庫芸術文化センター管弦楽団に第1期生として入団、その後大フィルの首席奏者を経て現在京響の首席奏者を務めている若手音楽家です。
1,2曲目はコントラバスのパガニーニと言われるボッテシーニのエレジー第2番とタランテラ。続けて演奏されましたが、心地よく響くまた艶のある音色に魅了されました。
3曲目はラフマニノフ作曲「ヴォカリーズ」、歌詞を伴わずに母音だけで歌われる曲の意味ですが、ヴァイオリンやチェロ、フルートなどでも演奏されるおなじみの曲です。
4曲目のジャン・フランセ作曲「独奏コントラバスのための主題と変奏」について黒川氏は「コントラバスの奏法は全部で6つある。この曲も6曲あるが今日はそのうち3曲を演奏する。テーマとハーモニクス、全ての奏法が入った曲です」
5曲目に入る前、黒川氏が調弦のために舞台から下がるとピアノ伴奏の佐竹氏がMC。「コントラバスはオーケストラ用とソロ用では調弦が異なる。ソロ用は少し高めに調弦している。私は京響でピアノのパートがあるときに黒川氏と一緒に演奏するが、ピアノとコントラバスは舞台の反対側に位置しているが、黒川氏はよく目に入る。いつもノリノリで演奏している。5曲目のシューマンのアダージョとアレグロはもともとホルンやヴァイオリンで演奏されることが多い曲。本日はコントラバスでの演奏です」
再び調弦のため黒川氏が舞台から下がると今度は現PACオーケストラのチェロ奏者谷口拓史氏の登場です。「黒川氏の名前は昔から知っていたが、昨年1万人の第九で合同演奏したのが最初。今年6月にはデュオで共演した。スタイルは全く異なるがとても仲が良いのです」
6曲目はボッテシーニ作曲「2台のコントラバスの為のグラン・デュオ」(共演:谷口拓史)、息がピッタリ合った素晴らしい演奏でした。
アンコールは黒川、谷口両氏によるテレマン作曲「アリア」でした。