一昨日のブログの続きです。
3月17日(日)、棋王戦コナミグループ杯五番勝負第4局が行われ、藤井聡太棋王(八冠)が挑戦者の伊藤匠七段に勝利しました。
伊藤七段が投了した瞬間です。
この結果、藤井棋王はシリーズ成績3勝1分とし、初防衛を達成しました。藤井八冠にとっては本局が2023年度の最終局、2023年度の勝率を0.852とし、自己ベストを更新して今年度の戦いを終えました。
一昨日のブログで書いたように同日に放映されたNHK杯で敗れたため、残念ながら中原16世名人の年間最高勝率0.8545には及びませんでした。
しかし藤井さんにとっては2023年度は飛躍の年でした。その足跡を振り返ってみましょう。
六冠からスタートした藤井さん、2023年5月28日に叡王位を防衛し、6月1日には名人位を獲得、史上最年少名人、七冠になりました。7月18日に棋聖位、8月23日に王位を防衛し、10月11日に王座を奪取し、史上初の全八大タイトル制覇を達成しました。11月11日に竜王位を防衛した後、2024年2月8日、王将位のタイトルを防衛しました。これにより、藤井八冠は2020年の棋聖戦からタイトル戦20連覇を達成、大山康晴・十五世名人の記録を58年ぶりに更新しました。
今回の棋王戦の勝利によりタイトル戦21連覇(自己記録を更新)のほか昨年9月12日の王座戦五番勝負第2局からタイトル戦の連勝が14となり、羽生善治九段と並んでいた13連勝を超え、歴代単独2位となりました。また棋士になって以来7年連続勝率8割超えというのも偉大な記録です。
ますます強くなって行く藤井さん、来年度の活躍も楽しみです。