「さきたま古墳公園」を見学した後は昼食会場へと向かいました。
まるで旅行代理店の様に完璧な準備をして頂いています。恐縮です!
予約して頂いたのは御食事処「かねつき堂」です。
行田市役所の元職員の店主が平成9年に始めたお店だそうです。
店名は敷地に建てられた鐘楼が由来。
こちらは創業時、斜め向かいにある「忍東照宮」の鐘楼を取り壊すという話になった際、昔から地元の人に愛されてきたことからお店で引き取ることになったそうで、今ではお店のシンボルになっています。
入り口前に設置された看板には何やら聞き慣れないメニューが有ります。
民家を改築して造られたお店のようで1階にはテーブル席とその奥に御座敷が有りました。
我々は2階の御座敷に案内されました。
壁にはずらりとメニューが貼られています。
その反対側には何故か車の大きなラジコンがこれまたずらり!
御主人の趣味なのでしょうか?
暫くしてオーダーしておいてくれた焼きそばが登場です。
昔ながらのソース焼きそばです。ボリュームたっぷりですね〜!
続いて出て来たのが、行田名物の「ゼリーフライ」です。
見た目はコロッケ。 その上にソースが掛かっています。
半分に切ると中は白くて柔らかい!
クリームコロッケの様ですが、それほどトロリとはしていません。
これが何故にゼリーフライなのか?
そのルーツは中国の東北地方にある「野菜まんじゅう」で、日露戦争に従軍した行田市内の「一福茶屋」の店主が考案したといわれています。
おからにジャガイモ・人参・刻み長葱を混ぜ、植物油で素揚げにしたもので、明治後期には一般的に食されるようになり、現在まで行田市民のおやつとして愛されているB級グルメです。
名前の由来は、小判形であることから「銭フライ」と呼ばれていたものが訛って変化し、ゼリーフライになったといわれています。
アツアツフワフワの食感に、濃いめのソースが効いて、かなり美味しい!!
これがおからからできているとは想像がつきません。
続いて「ふらい玉子入り」が登場です。
一見お好み焼きの様ですが・・・これも今回初めて頂きます。
「ふらい」とは小麦粉を水で溶き鉄板の上で豚肉やねぎを入れて薄く焼き、ソースなどで食べる薄めのお好み焼きのような食べ物です。
行田は昔から小麦の生産量が多く、農家のおやつとして普及しました。
その後、足袋工場の女工さんのお腹を満たす食べ物として親しまれ、今日に至っているそうです。
現在では行田名物として市内に約50軒のお店があります。
『フライ』という名前の由来は、行田周辺が布の産地だったことから「布来」という説や、「富よ来い」に引っ掛けた説、フライパンで作るからという説、「古沢商店(2018年閉店)の初代店主が名付けたなど、諸説あるようです。
モチモチとした食感で優しい味わいでした。
襖には「のぼうの城」のポスターも貼られていました。
確かに、“こんな埼玉食べたことないツ!” です。