立花隆 著「自分史の書き方」を読みました。
これからの人生(セカンドステージ)をどう生きていくのか。
そのデザインのために必要なのはこれまでの人生(ファーストステージ)を見つめ直すことである。
そして、そのための最良の方法は自分史を書くことである。
本書は立教大学に2008年に生まれた「立教セカンドステージ大学(RSSC)」で開講した立花隆先生の「現代史の中の自分史」という講義の実践の記録です。
「立教セカンドステージ大学(RSSC)」とは50才以上のシニアを対象に「学びなおし」と「再チャレンジ」のサポートを目的とした新たな生涯学習の場です。
立花先生は2008年~2011年の4年間、「一期生」~「四期生」の教壇に立たれました。
本書では自分史を書く上で誕生・成長・結婚・仕事歴などの単なる身辺的な記録に留まらず、同時代史の流れの中に自分を置いて見ることを奨めています。
その手法として、自分史年表、人間関係クラスターマップ、エピソード帳を準備する事が当時の受講生の作成例を基に具体的に説明されています。
有名人でもない、一般の人々である受講生13名の自分史。
中には読むのが辛くなるようなエピソードもありました。
誰かに読んでもらう為ではなく、自分のこれまでの人生を総括して、未来の可能性を展望する為に書く。
人は誰も、ずっと触れずにおいた、心の中のわだかまりのようなものを持っている。
その心の中のわだかまりを書くことで、それがほぐれている。
自分史を書くことは、そのような癒し効果があると書かれています。
これから自分史を書こうとする方には大いに参考になる一冊です。
Hさんがこのブログを始めてから5506日、丸15年が過ぎました。
これも自分史と言えなくもないですが、根本的な違いは他人に読まれる事を前提としている事です。
Hさんにも胸に秘めた事が沢山あります。 それを含めた自分史を書き始めようかな~!
このブログに載せたら誰か読んでくれますかね~!?
”人に歴史あり。人の世の潮騒の中に生まれて、去り行く時の流れにも消しえぬ一筋の足跡がある。”
※立花隆先生は2021年4月30日に逝去されました。 ご冥福をお祈り申し上げます。