深緑野分 著 「戦場のコックたち」を読みました。
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。
特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。
新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。
題名と表紙から、てっきり料理人の戦場ならではの苦労話かなと思って読み始めましたが・・・
まず、開けてビックリ! 文章が1ページに上下2段になって書かれています。
昔の名作もこんな風に書かれていたな~!
これは読み終わるまでにかなり時間がかかりそうだ~! 面白いのかな~?
で、その内容はと云うと・・・これまたビックリ!
ノルマンディー上陸作戦、オランダ戦線、ユダヤ人強制収容所の解放など
第二次大戦の戦場を舞台にした米軍特技兵たちのミステリー風小説でした。
読み進める内に戦場の悲惨な様子が先に頭に浮かんで、肝心の謎解きの方はどうでも良くなってきた・・・
何故に日本人の若い女流作家が、このような舞台を背景にしたミステリー小説を書こうと思ったのでしょう?
最後まで作者の意図とはかみ合わず、中途半端な印象が抜けないままに読み終えました。
残念ながら自分的にはハズレでした!