「ゴーストライター」
製作:2010年
出演: ユアン・マクレガー, ピアース・ブロスナン, キム・キャトラル, オリヴィア・ウィリアムズ, トム・ウィルキンソン
元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター。
ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸の孤島に1ヵ月閉じ込められることと、締め切りまで時間がないことを除けば、おいしい仕事のはずだった。
しかし、前任者のゴーストライターは事故で死んだという-。
とにかく、気乗りがしなかった・・・。
仕事を始めた直後、ラングに、イスラム過激派のテロ容疑者を“不法”に捕らえ、拷問にかけたという戦犯容疑がかかる。
しかし、この政治スキャンダルもまだ序章に過ぎなかった。
はかどらない原稿と格闘していく中で、ゴーストライターはラングの発言と前任者の遺した資料との間に矛盾を見出し、ラング自身の過去に隠されたもっと大きな秘密に気づき始める。
やがて彼は、ラングの妻ルースと専属秘書アメリア・ブライとともに、国際政治を揺るがす恐ろしい影に近づいてゆく・・・。
「戦場のピアニスト」で有名な巨匠ロマン・ポランスキー監督作品。
灰色の空と海、冬の小島の寂しげな風景、フェリーそして海岸に打ち上げられた死体・・・
過ってのヒッチコック作品のような静かでおちついた画面構成がサスペンスでミステリアスな雰囲気を醸し出します。
綿密に練り込まれた手法で、最後まで謎解きと緊張感を持って映画を引っ張っていく。
クラシックな雰囲気のある、良い映画でした。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆