高野 和明 著 「ジェノサイド」を読みました。
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。
それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。
ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。
同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。
暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。
事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。
イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。
高野作品は『13階段』『幽霊人命救助隊』『グレイヴディッガー』を読みましたがどれも面白かった。
しかも本作品は”本の雑誌2011年上半期ベスト10の第1位!”に選出された作品だとか。
これは期待値大です!!
その物語は日本、アフリカ、米国で同時進行します。
なんて云いながら、読み始めはそんな事はちっとも判らず、この話どうつながるの??って感じ・・・。
しかし読み進めるに従って、えらくスケールの大きな話になってきた!!
新人類の誕生と、それを抹殺しようとする超大国。
命を守ろうとする個人と、個々の命の価値を考えない政府。
3つの地域をまたにかけた壮大なSFアドベンチャーが展開します!!
日本人が描いたハリウッドSFアクション映画的な迫力ある物語でした。