草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

新若葉 新年の睦月句会  本句会を終了いたします。

2024-01-06 | Weblog

明けましておめでとうございます。新若葉句会を七日に開催いたします。皆様の投稿をよろしくお願いいたします。(幹事:九分九厘)

全員の投稿が終りました。コメントをお願いいたします。(九分九厘)

コメントが終了いたしました。コメントバックをお願いいたします。(九分九厘)

コメントバックが終りました。正月の句会をこれをもって終了します。ご協力有り難うございました。次回の「如月の句会」は二月七日に開催いたします。皆様の今年のご健勝をお祈りいたします。(九分九厘)

 

(紘子)

めでたさを探してみようおらが春

 正月を迎え、「何か良い事を探そう!」との前向きの意気込みです。「おらが春」との季語も効いています。(かつらたろう)

  この積極姿勢、いいですね! 一年中、この姿勢で行きたいものです。”めでたさを探してみよう、おらが夏”、などと。(ゆらぎ)

京に生まれ東の国のお正月

 生まれた時から今日に至るまでの時間の流れと、住む場所の違いが表わされている時空の大きな句です。それに、「京」と「東」の対比が日本歴史の流れをおもわせ、今においても文化の違いを作者が暗示しているのでしょう。(九分九厘)

 まるで平安の世の国司の、東国への赴任のようですね?新しい土地で迎える正月の感慨です。(かつらたろう)

  京都で生まれ育ち、正月はもとより、生活習慣、人間形成までこの地で出来上がった。晩年の今、東京近郊に移り住んで、正月を迎えている。風俗習慣の違いや自分の人生の、若いころには思ってもみなかった東下りの生活、作者は、正月を機会に我が人生ながらままならぬ、わが身の大きな運命について、しみじみ感慨を覚えておられるのだろうと思う。(龍峰)

  神戸育ちの家族が、転勤で藤沢へ。食べ物の味、買い物での流儀、言葉のニュアンス等に困惑していました。 (葉有露)

初日の出はるばるとあり富士の峯

晴れわたり正月二日動き出す

明けの空冬満月の笑みたまふ

 確かに正月の何日かは、冬満月でしたね?探せば美しいものは何処にでもとの喜びが、「笑みたまふ」との措辞に窺がえます。(かつらたろう)

 冬満月という言葉がいいですね。寒い冬にも、満月が笑うがごとく中天にかかっている。この草若葉句会が、始まる以前の句会で、たしか碇英一さんという方が、”立ちしものに光りを注ぎ冬満月”、という句を詠まれたことを思い出しました。(ゆらぎ)

 

(かつらたろう)

人はみなおもひ出に生き年迎ふ

 まさに今年年頭の私の所感と同じです。たろうさんはまだお若いのにこのような句を作られるとは! (九分九厘)

 全く同感です。特にこのところ、何かにつけて生まれ育った地や周囲の人々とのシーンが思い出される。最晩年に至った証拠なのだろう。但し、作者にはまだ早い。(龍峰)

 たろうさん、”思い出に生き”などと年寄りのようなことを言っていてはいけません。たろうさんは、まだまだ若いのです。肉体的にも精神的にも。この句の言わんとするところは、わかりますが、もっと積極的に、前向きに生きませんか! (ゆらぎ)

 本句を「選」とします。(紘子)

(九分九厘様、龍峰様、ゆらぎ様、紘子様)
 揚句に上記の皆様より温かく、又思いやりのあるコメントを頂戴しまして大変有難う御座います!!。俳句の想い出に関しましては、10年以上にも亘り、長い間の「芒の会」の句会での彩先生を交えた真摯で楽しい想い出、又その後の昼食会での語らい吟行句会など、小生の人生に於きまして「珠玉の想い出」であります。その他、長い間のコロナ禍による外出自粛では、学生時代の卓球の想い出、社会人となってからはジャズバンド(ディキシーランドジャズ・ニュー大リンズスタイル)での想い出、ノルマで苦しかった大丸の現役の外商時代の想い出など、沢山あります。そのコロナの自粛生活では、俳句の他に過去の趣味を生かし、卓球の動画、昔は垂涎の的であった、古いレコードも沢山契約切れになり出回っていて、その動画による演奏なども良く聴いて楽しんで居りました。最近は興味ある事には、悔いを残さないよう少しづつ外出の機会を増やして居り、ご安心下さいませ。(かつらたろう)

日のすでに高く昇りぬ初御空

御降のありしや路面濡れ光る

歩み行く恵方詣りや大原野

  作者の自宅から、今年の恵方にある社は、大原野の神社。都会の喧騒の中の初詣とは違い、静かな中に淑気に満ちた初詣、そして大原野の大きな景浮かんできます。(龍峰

(龍峰様)
 揚句に嬉しいご句評を頂戴しまして、大変有難う御座います!!。 その昔、小河原様ご夫妻、網本様ご夫妻、龍峰様、そして小生と向日市の栗生の光明寺、奈良春日大社を勧進の洛西大原野神社を散策しました事も記憶にあります。その後は京都エミナースに於いて食事会を行いましたね!。当地洛西では、初詣では先ずこの大原野神社へお詣りであります。(かつらたろう)

三日早やパンコーヒーの朝餉かな

 拙宅では、元旦でも小生ひとりトースト、牛乳で朝食でした。(葉有露)

 今年の三日は、まだおせちの残りを食べていましたが、一般的には、我が家でも、パン・目玉焼き・ベーコンとトーストというメニューになります。お気持ちは、分かります。(ゆらぎ)

(葉有露様、ゆらぎ様)
揚句に共感と日々の生活に照らしたご句評を頂戴しまして、大変有難う御座います!!。我が家では夫婦とも同じ鳥取県出身であり、田舎の雑煮は甘い小豆雑煮(一般的にはお汁粉)であります。おせち料理もあって、二日間同じものではうんざりであります。それに小豆雑煮の後は、コーヒーが飲めず三日目には通常に朝餉であります。(かつらたろう)

 

(九分九厘)

お屠蘇には一号酵母選びけり

 さすが!、元技術者ならではの拘りのようですね?お屠蘇もただのお酒ではなく、本格的お屠蘇を作られたようですね!!。(かつらたろう)

 櫻正宗をお気に召したでしょうか。小生は,かっての勤務地安芸西条の賀茂鶴としました。やや甘口ですが。(葉有露)

 たろう様、葉有露さま:コメント有り難うございます。協会第一号酵母の吟醸酒は三宮の阪神百貨店で入手しました。値段も合理的でてらいのないところがいいです。(九分九厘)

元旦や二人の雑煮餅三つ

 正月はおせち料理も沢山あり、老いの二人だけの為お餅も少なめのようです。(かつらたろう)

 作者の現在の心境を実に端的に、わずか12文字で表されている。どこか一茶の句を彷彿させるような句、実に見事な句だと思う。(龍峰)

 この句は、ある意味平穏な家庭の雰囲気を伝えているように思われます。静かな元旦の雰囲気が伝わってくる佳句です。(ゆらぎ)

 本句を「選」とします。(紘子)

 たろう様、龍峰さま、ゆらぎ様、紘子さま:コメント有り難うございます。雑煮はのどに詰まらせると危ないし、残った餅の処置も困るし、それにあまり美味しいものでもないので、そろそろ来年からやめようと思っています。この句は、1(元日)、2、3  の数字を並べて遊んでいるものでもあります。(九分九厘)

元日の龍の荒れよう蘆雪なる 

 天才絵師蘆雪の描いた龍は、自由奔放に躍動しています。詠み手は、この句の「龍」をもって何を言わんとしたのでしょう。なにか、能登半島での災害に例えようとしたのでしょうか?(ゆらぎ)

 ゆらぎ様:コメント有り難うございます。縁起の良い意味での龍なら歓迎ですが、荒れ狂って災害や戦争を起こすような龍は困ります。蘆雪の晩年はあまり歓迎されたものではなかったようです。(九分九厘)

新年の何がめでたい津波と火

 正にそ通りです。想像を絶する悲劇が一瞬に起きた。この列島で。我々に対する、今日の緩んだ気持ちに過酷な鉄槌が下されたものと思う。(龍峰)

 龍峰さんの言わんとしたところと同感です。新年を祝うどころではないでしょう! 状況をよく表した名句です! (ゆらぎ)

 龍峰さま、ゆらぎ様:コメント有り難うございます。元旦の地震には驚きました。「めでたさ」を探すという紘子さんの俳句と対照的です。俳句はあまり悲観的なものは良くないですね。(九分九厘)

甲辰の睦月と言へど喧嘩の世

 ググって調べました!!。干支と十二支とは違いがあり、今年2024年は「きのえ・辰」のようですね?辰は龍の事であり、風水害などの自然災害も多くあるものの、昇り龍との意味からも勢いに乗じて運気良く成功する者も?然し、現実はウクライナ戦争やパレスチナ・ガザなど戦争拡大の懸念もありのようです。(かつらたろう)

 たろう様:コメント有り難うございます。今年はいろんなことが起きそうですよ。(九分九厘)

 

(葉有露)

幼子のかしわ手響く初詣

 上五・中七の物理的現象が現実に起こりうるのかどうか一寸あやしい。作者の心象なのでしょう。それだけに作者の「優しさ」が俳句を通じて表れていると感じました。俳句の芸の面白さを勉強しました。(九分九厘)

 お孫さん?又はひ孫さんでしょうか?幼子を連れての初詣ですね?可愛らしいもみじのような手で、かしわ手を打っています。(かつらたろう)

 大人に混じっての幼子の真剣に手をたたくしぐさが見えてきます。それを作者は「かしわ手響く」と表現された。俳味のある、ユーモアに包まれた温かいまなざしを感じます。いいですね。(龍峰)

(お礼)小生の幼い句に、コメント頂き有難うございます。近くの西宮戎神社で見る光景です。圧倒的に大人の多い中、幼子の存在は目を引きます。小さな手での心に残る音があったことでしょう。〔葉有露) 

初詣露店のおもちゃあれにする

 幼子を連れて初詣の帰りです。参道の両側に露店が立ち並び、その中より「あれが好い!」と云って選びました。(かつらたろう)

 初詣に行った幼子が、露店に並べられたおもちゃを、ためつすがめつ眺める。そして一品を選ぶ。まさに平和な風景です。ウクライナや、ガザでは、こんな風景は見られませんね。(ゆらぎ)

(お礼)拙い句に注目して頂き恐縮です。小学生の頃父に連れられ,初詣は市電に乗って長田神社にいっていました。参道が長く露店が連なっていました。店のおもちゃが目当てでした。有難うございました。〔葉有露) 

買い始めパソコン開いて品定め

七種の粥はごちそう忘れさせ

 七種がゆは、現代の飽食の時代への気付け薬ですね。作者の昔ながらの習慣を、痛く尊ばれておられる気持ちが伝わってきます。(龍峰)

 質素な七草粥を食べる、美味しかったおせち料理を、一瞬忘れます。それで、いいのですね。(ゆらぎ)

 (お礼)お二人には共感して頂き有難うございます。この粥は、普段の生活の有難さを教えてくれます。〔葉有露)

七種の故郷いずこ野のかおり

 正月七日は「七草粥」の日ですね?最近はスーパーに於いて「七草粥セット」も売られているものの、何処の野の香りであろう?と想いながら頂く、作者が見えます。(かつらたろう)

 本句を「選」とします。(紘子)

(お礼)紘子様、たろう様。お採りあげ戴き感謝申しあげます。この粥は、小さい頃、郊外、田舎で過ごした日々を思い出させてくれます。〔葉有露)

 

(ゆらぎ) 

  新春なので、一句おまけさせて頂きました。ご容赦ください。

二日見ゆ茅渟の浜辺の紙風船

 作者の住まいの窓から見られる風景なのでしょう。「平和」とはこのような景を言うのでしょう。いいですね、「紙風船」がとてもよく効いています。(九分九厘)

「茅淳の海」とは、古よりの大阪湾の呼称ですね?以前お伺いしました「六甲アイランド」の先端の浜辺でしょうか?正月二日に行ってみれば、紙風船で遊んでいる光景も見えたようですね!!。(かつらたろう)

 九分九厘様、たろう様、紙風船の句にコメントをありがとうございました。正月二日に海辺に出て見た光景を詠みました。九分九厘さんの仰るように、平和そのものの光景でした。

ありがとうございました。(ゆらぎ)

  

船がゆく冬惜しみつつ光追い

 海のほとりに住まわれている作者ならではの句ですね。船が去ってゆく姿に、それなりに愛着の湧いている冬が去っていく、その思いを重ねておられる。実に感覚鋭い、心象を詠われている佳句と思います。(龍峰)

 一幅の絵画を見ている気分です。(葉有露)

 本句を「選」とします。(紘子)

 龍峰様、葉有露様、紘子様、船がゆくの句にコメントを頂き有り難うございました。海辺で見たままの様子を句に詠みました。(ゆらぎ)

春遠し能登の加賀屋も休みをり

「おもてなし日本一」と評判の能登和倉温泉の加賀屋も、今回の地震に遭い、再開の目途がまったく立たないとのようですね?現段階では全く、「春遠し」のようです。(かつらたろう)

 たろう様、「加賀屋」の句にコメントを頂き恐縮です。おっしゃられるように、加賀屋さんもしばらくお休みだそうです。行ってみたい宿でしたので、残念の極みです。(ゆらぎ)

冬菫今日という日の贈りもの

寒の雨なゐの襲いし輪島にも

 TVの画面で氷雨や雪の降る被害の跡を見ていると、実に惨たらしい光景に言葉を失ってしまいます。(龍峰)

  龍峰様、「寒の雨」の句にコメントをありがとうございました。被害甚大、その上に冷たい雨が降る。なんともお気の毒のことです!(ゆらぎ)

ことごとく桜炭(さくらずみ)の句夕霧忌

 陰暦16日は大阪新町の遊女夕霧太夫の忌日ですね?どのような謂れか存じませんが、使っていた炭は良い香りの桜の木より作った「桜炭」とのようです。夕霧忌の艶っぽい情念が想われます!!。 嘗て大丸大阪心斎橋店では、今宮戎の日に新町芸者が「宝恵籠・・ほい籠」に乗って囃しながら一階の店内を練り歩きました。(かつらたろう)

 たろう様、、夕霧忌の句コメントありがとうございました。1月7日の法要では、夕霧の遺品が展観されるとか。その中に何故か、桜炭を詠んだ句が数多くあったとか、なかったとか、。夕霧太夫は大阪の遊女の中で、最も美しかったそうです。こんな太夫と、一度でいいから遊んで見たいですね! ちなみに、桜炭は、クヌギからつくられる上質の炭で、茶の湯などに用いられることが多かったそうです。(ゆらぎ)

 

    (龍峰)

歳旦や朝陽いただく茅渟の海

 歳の初めの茅淳の海(大阪湾)の、光輝き淑気の満ちる光景が想われます。お家のある高台よりの「初日の出」の眺望は、得もいえぬ眺めであり思わずかしわ手を打ちたくなるほどのようですね!!。(かつらたろう)

 少年の頃、朝早く起き摩耶山頂上で,友達と震えながら日の出を待ち、拝んだのを思いだしました。(葉有露)

 なぜか、例年元旦の朝には、海に光り輝く朝日が昇ります。そのような光景をみたら、まさに、”淑気満つ”ですね! (ゆらぎ)

 本句を「選」とします。(紘子)

たらう様 葉有露様 ゆらぎ様、紘子様

各々方の素晴らしいコメントありがとうございます。

元旦の日の出は雲の上からでしたが、きれいに出て拝めました。日の出の瞬間は自分でも不思議な位、敬虔な気持ちになります。1年に1回ですが。写真を添付します。(龍峰)

                             2024年元旦 茅淳の海の初日の出

列越しに笑み交はしたり初詣

 お正月を祝う人々の息遣いまで伝わる句です。笑みを交わすのは親族・恋人でも他人でも誰でもいいのです。読んでほっとする好きな句です。(九分九厘)

 九分九厘さんのコメントに同感です! 新年くらい、穏やかににこやかに過ごしたいものです。(ゆらぎ)

九分九厘様 ゆらぎ様

 何気ない句を取り上げて頂き有難うございます。氏神の弓弦羽神社の初詣は、参拝客でいつも参道に長い行列。大体1時間並ぶ。知り合い同士は列越しの挨拶です。(龍峰)

舟音の響き軽やか浦の春

初凪の瀬戸の島々浮き上がり

 この御句も冒頭の御句同様、初凪の煌めく海に島々が浮き上がるように眺められるようですね?海の見えない京都では、羨ましい限りです!!。(かつらたろう)

たらう様

 本句を取り上げて頂き有難うございます。

今年の元旦の海は凪でした。10数時間後には大変な天変地異が起きたわけですが、知らぬが仏で句を詠んでしまいました。少しはばかられます。(龍峰)

夕陽染む一湾の橋初景色

    〈能登地震に寄せて〉

なゐふるや海の激昂地の叫び

 ”天災は忘れた頃にやってくる”、とは寺田寅彦の言葉ですが、今回の能登大地震は、まさにそうでした。その状況を”海の激昂地の叫び”と詠まれた龍峰さんの表現力には、素晴らしいものがあります、特筆すべき名句でしょう” (ゆらぎ)

ゆらぎ様

 本句を取り上げて頂き望外のお言葉有難うございます。

 仰せの通り、天災は突然やってきますね。なんだかんだ言っても、大自然の前では、人間の知力、体力なんてものは芥子粒のような無力なものだと、今回も改めて思い知らされました。但し、人間には,けなげにも、少しずつ立ち直る力もありますね。(龍峰)

初凪の一転魔海胸つぶれ

情熱き地の叫喚や凍てのなゐ

なゐ語る高ぶり郷の初電話

 龍峰様の田舎のご実家は、立山の眺望も臨む海の近くでしたね?今回の能登半島地震には驚かれた事でしょう!!。心配のあまり初電話をすれば、地震の凄さを高ぶりながら語る郷のようです。被害などなかったでしょうか?(かつらたろう)

たらう様

 本句へのお言葉有難うございます。

 実家は能登ではなく、加賀の方です。家からは立山ではなく霊峰白山が見えます。地震の揺れは相当に激しかったようですが、幸い大きな被害はありませんでした。初電話は開口一番、地震の状況から始まりました。(龍峰)

吾がなゐのよぎり来凍ての能登のなゐ

「地震」は漢語であるが、「なゐ」は古来の日本語「根居」(当て字)で大地を意味するとありました。大地が震うので「なゐふる」と呼ばれ、その省略形「なゐ」が定着したものといいます。これで上五の「吾がなゐの」の意味が分かりました。「作者の住んでいる神戸の地」と狭義に解釈できるし、故郷にもつながる大地とも解釈できます。中七は上五・下五のいずれにもかかるものと考えます。この解釈でいいでしょうか。ただ、作者は句の切れをどこにもって来られたかを知りたいです。難しい句を詠まれました。(九分九厘)

 ”吾がなゐ”、は恐らく阪神淡路大震災のことでしょう。寒気で凍えそうな中で起こった能登半島の激震の様相をみて、前述の阪神淡路大震災のことが胸によぎったのではないでしょうか? 気持ちが入り混じった中での名句でしょう。小生には、とても詠めません。(ゆらぎ)

  ゆらぎさん説の方が句意が理解しやすいようですね。「よぎり来」で切れるのでしょう。ただ、一人称に繋がる「吾が地震」の表現には抵抗感があります。私は「よぎり」をあえて「夜霧」に解して、「私の故郷の地が地震で襲われ、夜霧で何も見えなく、凍てついてしまった」と読んでしまいました。〔九分九厘)

九分九厘様 ゆらぎ様

拙句を取り上げて頂き、いろいろ深読み有難うございます。

句意はゆらぎさんの解釈の通りです。切れは「よぎり来」です。「吾がなゐ」は自分が経験した阪神淡路大震災のことでしたが、表現にはもう少し吟味が必要だったようですね。夜霧を晴らすためにも。(龍峰)

                           以上

 

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