草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

きょうの俳句/鉄線花 ( さゆり )

2012-05-25 | Weblog
鉄線が今年は珍しく、大輪の花を七つも付けた。もう枯れたかと思っていたら、芽が出て、蔓をのばし、庭が華やかになった。強い花だ。
 5月21日は、金環日食が見られるということで、早朝から大人も子供も黒い眼鏡(それ用の眼鏡)で空を仰いだ。見事な金環日食が見られた。宇宙が動いているのを感じることができた。

 むらさきの影淡く揺れ鉄線花
 紫を宙に浮かせて鉄線花

 億人の見上ぐ夏空金環食
 夏霞先端みえぬスカイツリー

 恙無き日なる卯の花腐しかな
 スカイツリー卯の花腐つ初日かな

 花水木木洩れ日よぎる三輪車
 花水木ひらりひとひら我が肩に
 教会の煉瓦に添ひし花水木
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6 コメント

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好きな句ほか (かつらたろう(桑本栄太郎))
2012-05-26 14:58:30
☆紫を宙に浮かせて鉄線花
小生の散策します近在の田園の中に小さな集落があり、家の中の畑を囲む鉄条網に鉄線の花がよく咲いているのを見かけます。これが本当の「鉄線花」と言うところですが、あの濃紫の花はいつも夕方の散策時に見かけるからかも知れませんが、これから夜の深い闇を示唆していて、眺めていますと幻想的な雰囲気を感じます。クレマチスと同種だそうですが園芸種クレマチスの方が花が大きいようですね?
とまれ、鉄線の花は紫を宙(そら?)に浮かせているとの措辞はとても共感致します。

☆億人の見上ぐ夏空金環食
先日の金環食は病院の中でテレビで観ましたが、日本ばかりではなく、世界中の人が楽しみに眺めたそうですね?地震、洪水、爆弾テロ、津波、竜巻など世界的被害ではなく、宇宙の限りないロマンを世界中の人が眺める・・・。同じ人間として、このような楽しい事を世界中で共有出来たら良いのにと思うのは小生ばかりでしょうか?ロマン溢れる「金環食」の時事俳句を見事に詠われましたね!!。

☆恙無き日なる卯の花腐しかな
いや~全く共感致します!!。句会に参加すること。旅行に行くこと。美味しいものを食べること。映画や音楽を見たり聞いたりすること。好きな趣味に没頭すること。年甲斐もなく恋をすること??。これらは全て健康があって初めて可能なことですね!!。手術後退院して緑陰の中を散策しましたが、全ての根源は健康あってこそと「つくづく」おもいました。

☆花水木木漏れ日よぎる三輪車
お孫さんでしょうか?それでなくて愛らしい花水木の花の下を、幼児が三輪車に挑戦している光景が浮かびます。それを眺めている作者も心地良い爽やかな風にふかれながら、頬が緩みっぱなしです。穏やかな初夏のひと時がゆったり流れ、心が和みます。

さゆり様、草若葉の皆様
ご心配をお掛け致しましたが、お蔭様にて無事手術も終え、退院する事が出来ました。皆様のお祈りに心からお礼申し上げます。いま少し身体慣らしの休暇をとっていますが、又句会にてお会いし、旅行のことなど親しくお話を御うかがい出来ます事を、心から楽しみに致しております。
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好きな句 (龍峰)
2012-05-27 10:41:04
 むらさきの影淡く揺れ鉄線花
写真から拝見しても見事な鉄線花ですね。花の色は濃い紫ですが、影は淡い。そこに漂う微妙な雰囲気を感じます。作者はそれを見逃さず、掬い取って素晴らしい句に仕立て上げられました。

 恙無き日なる卯の花腐しかな
この時期の雨は静かに人の心を洗うかのように降る。作者の周りの日々平穏なる移り行きが感じられます。作者の素直な感謝の気持ちが雨を通して伝わってきます。

 花水木木洩れ日よぎる三輪車
住宅街の街路樹の花水木が咲きほこっている。日もさす下での親子の幸せな姿が目に映ってきます。作者は目の前の光景から、若き日の自らの子育ての頃を思い出されているのでしょうか。
 
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御礼 (さゆり)
2012-05-27 19:02:03
かつらたろう様

早速コメントを頂戴し有難うございます。お元気で元の生活にもどられているご様子、何よりと存じます。

 「鉄線花」は蔓がどんどん伸びる花で平らな形のはなですね。高い所にいくつも花が宙(そら)に浮いているように見えたので、このような句になりました。確かに夕暮れになると色濃く見えるかもしれません。

 金環食の日は、大人も子供も黒い眼鏡で空を仰いだものです。車を運転している人も、信号で止まっている時、空を見上げているのですよ。それで私は大げさに「憶人」等と詠みました。

「卯の花腐し」の句に共感下さいましてありがとうございます。ほんとうに健康あっての、仕事であり、趣味であり、等などですから、、、。

 私の家の近くは花水木通りです。近所の子供さんが遊んでいるのを見て詠みました。いつも見ているのに、いざ句にするのは、とても難しいものですね。
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好きな句 (四捨五入)
2012-05-27 22:15:19
紫を宙に浮かせて鉄線花

「てっせん」を「鉄線」と書くとは、長らく知りませんでした。いかにも無機質な名前ですが花は優雅ですね。蔓が針がねのように細くて目立たないため、花が宙に浮かんでいるように見えるのですね。鉄線花の特徴をよく捉えられたものと感心しました。

花水木木洩れ日よぎる三輪車

安穏な風景ですが、このようなちょっとしたきっかけから、遠ざかった幼き日の記憶がパッと蘇ることがあるものです。「この木洩れ日はいつか見た木洩れ日」的な記憶の再現があれば楽しいですね。ちょっと想像しすぎかも。
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御礼 (さゆり)
2012-05-27 22:35:04
龍峰様

 拙句のなかから三句もお選び下さってありがとうございました。

「鉄線花」の句お褒めくださってありがとうございます。結構大きく咲いたものですから、花の影ができ、ちいさく、淡く揺れる様子を詠みました。

「卯の花腐し」はある句会の兼題でした。この季語は句を詠むのに苦労しました。

 「花水木」も句会の兼題でした。上の句三句をだしましたが、通過したのは、三句目だけでした。三輪車の句を龍峰様が取ってくださってとても嬉しいです。花水木の季題など詠み尽くされているから、段々と難しくなって行くように思います。
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御礼 (さゆり)
2012-05-28 18:16:29
四捨五入様

 拙句二句にコメントを頂き有難うございました。
「鉄線花」の蔓は字のごとく鉄線で、強く何処までも伸びて行き、紫、白等の花を咲かせます。平たくて花が宙に浮いているように思いました。我が家のは、手を入れませんから、野生的で花屋のは、鉢に山のように仕立て、クレマチスという名前で売っています。

「花水木」の句、四捨五入様の想像力、創作力はさすがですね。おっしゃる通り詠めば入選したかもね。三句目の「煉瓦に添ひし花水木」が入選でした。
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