草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 / 下萌(四捨五入)

2008-02-17 | Weblog
うすらひの池の波紋を拒みけり
今日この日バレンタインの弛み貌
下萌は這いつくばひて烏鳴く

雲走り日差し疎らに蕗の薹
うすらひや岸の立杭捕縛せり


二月の句会のために詠んだ5句です。
「ゆるんでいるのはこの日だけでよかったね」とのコメントを頂戴しました。
立春過ぎてのこの寒さに、冬眠状態です。
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の俳句 / 薄氷 (九分... | トップ | 今日の俳句 / 梅 (九分九... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
好きな句ほか、コメント (かつらたろう)
2008-02-18 00:27:53
☆うすらひや岸の立杭捕縛せり
近畿地方では流れのある川に氷が張る事はめったにありませんので、何処かの池かと思いますが、氷り始めるのは、風でさざ波が立つ中央の水面ではなく岸辺からですね。岸辺に薄氷が張って立杭を捕縛したとの表現は、言い得て妙です。戻り寒で氷りが張り、きしきしと音まで聞こえて来そうです。

四捨五入様
初めて御意を得ます。つたないコメントをご容赦下さいませ。今後とも宜しくお願い致します。
返信する
”うすらひ”の句 (フェニックス)
2008-02-18 09:17:22
四捨五入さま

次の2句へのコメントを書き込ませていただきます。

☆うすらひの池の波紋を拒みけり
 風が起こり、池に波紋が立つ。その波紋が伝わるのを薄氷が阻む。 写生的で景のよく分かる句だと思います。

☆うすらひや岸の立杭捕縛せり
 かつら様が仰るように。下五の「捕縛せり」が発見であるとともに新しい表現で素晴らしいと思います。

 
寒の戻りで俳句には色々句材が増えよいかもしれませんが、実際は早く春が来てほしいですね。 

返信する
好きな句 (ゆらぎ)
2008-02-18 15:49:44
うすらひの池の波紋を拒みけり
今日この日バレンタインの弛み貌
 この2句、佳句です。とくに「弛み顔」は、江戸俳諧の飄逸さに負けず劣らずで、最高です!腕が、どんどん上がっていますね。
返信する
好きな句 (九分九厘)
2008-02-18 20:26:23
今日この日バレンタインの弛み貌
 やはりこの句が好きです!「バレンタインの日」で季語が成立しているわけですが、上五でいったん切れていて、バレンタインが聖人を意味することも暗示しているようです。俗人がショコラをもらってにやにやしていることと、聖人が何の理由かわからないが緊張を解いている姿が対照的です。ひょっとして作者は聖人の気持ちでいるのかも知れません。
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-02-19 12:57:42
かつらたろう 様

「うすらい・・・」を取上げて下さり、有難うございます。
毎朝通る道の傍らに灌漑用の池があるのですが、季節ごとに表情を変えるので、よく句材に使っています。
今年はまだ1回しか氷の張ったところを見ていません。年々暖かくなるので、そのうちに氷が見られなくなりはしないかと心配です。
これからもよろしくお願い致します。
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-02-19 21:51:22
フェニックス様

「うすらい・・・」の2句を評価して下さり、有難うございました。このところ、厳しい低温が少なくなり、氷を見る機会が減ったのは淋しいかぎりです。
「捕縛」という固い言葉を使うべきか否か、迷いました。ちょっと冒険でした。
今後もご批判よろしくお願いいたします。

返信する
お礼 (四捨五入)
2008-02-19 22:03:03
ゆらぎ様

「うすらい・・・」と「今日この日・・・」を採り上げて下さり有難うございました。バレンタインはとても難しく、しかたなしにちょっとふざけてみました。
好評をいただけるとは思っていませんでした。
もう少し、量を増やすよう努力します。
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-02-19 22:11:35
九分九厘様

「今日この日・・・」を採り上げて下さり、ありがとうございました。
おっしゃる通り、聖人バレンタイン自身がにやにやしているようにもとれますね。
句会がちょうど2月14日であったために、便乗してできた句です。1日ずれても、受け入れられない句ですね。 
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事