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草若葉
シニアの俳句日記
~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も
今日の俳句/辛夷(龍峰)
2015-05-02
|
Weblog
五月に入って後4日で立夏。春は残り数日、辛うじて春の句を纏めて掲げたい。
今年は辛夷の花がよく目に付いた。ある句会の兼題であったことも事実。写真は辛夷の花。
白山の一路を辿れば花辛夷
岨道を行けば褒美の花辛夷
城址の小雨をさそふ辛夷かな
中世の街に春雨色を付け
立ちつくす日和が丘や涅槃雪
白梅や花緑青の天守閣
灯台の岬まわれば蒲公英黄
春眠の夜明けに目ざむ齢かな
海底の宮にぞあらむ春眠す
花びらの堰に集まり音に消ゆ
み吉野のかりそめの宮花慕ふ
み吉野の雨に花追ふ古男
コメント (8)
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8 コメント
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お礼
(
龍峰
)
2015-05-08 23:25:14
四捨五入 様
2句お取り頂き、素晴らしい解釈、有難うございます。
城址の句で思いもよらぬ解釈を興味深く読みました。また、灯台の句も言葉を色彩に置き換え、鑑賞される独特の姿勢に脱帽です。俳句は17文字故に幅広く、奥深く解釈できるのでしょうね。しかし、小生などは飽くまでも表面面だけの詠みと解釈ですが。
返信する
好きな句
(
四捨五入
)
2015-05-08 15:18:49
龍峰 様
コメントが大変遅くなり申し訳ありませんでした。
多くの句を詠まれる意欲に圧倒されました。
今回は次の2句を頂きました。
城址の小雨をさそふ辛夷かな
城址、小雨、辛夷の言葉が、嘗ては栄華を誇った城が廃墟となるまでの歴史を物語っているように感じられます。
灯台の岬まわれば蒲公英黄
灯台のまばゆいばかりの白、真っ青な海、岬のみどり、蒲公英の黄色が映像として浮かび上がってきます。大きな灯台小さな蒲公英の取り合わせも面白く感じました。
返信する
お礼
(
龍峰
)
2015-05-07 22:06:41
かつら たろう 様
突発で外出していた為にお礼が遅れ大変失礼しました。
まず8句も取っていただき、それぞれ味わい深いコメントを頂き有難うございます。
辛夷の花は一杯咲いているの見ると豊かな気持ちになります。白山は尖っているわけではないが気高さを感じる山です。生まれた時から見て育った。白梅の句の天守閣は大阪城です。屋根の緑青は鮮やかでエメラルドグリーンが梅林の上に聳え両者を互いに引き立てています。春眠の句の宮は竜宮城です。しかし、分かりずらいですね。ダメです。花びらの句に素晴らしいコメント有難うございます。吉野の句に西行を重ねて頂くとは勿体無いはなしです。吉野行きは半分は雨になっています。それでもめげずに通っています。
返信する
好きな句とコメント
(
かつらたろう(桑本栄太郎)
)
2015-05-06 10:48:34
龍峰様
何れも佳句ばかりで選ぶのに迷っていて、コメントが
遅くなり失礼しました。
先ずお写真は、幻想的な光りの分散が素晴らしく
辛夷の花がまるで夜空の綺羅星のようですね!!
☆白山の一路を辿れば花辛夷
☆岨道を行けば褒美の花辛夷
☆城址の小雨をさそふ辛夷かな
白山の山路を散策されたようですね?辛夷の花は
それ自体は地味ながら、群生している光景は驚くほど
見事なものです。かなり以前、下手なゴルフを嗜んで
居た頃山の上から見惚れてしまった事を想い出して
居ります。
☆中世の街に春雨色を付け
☆白梅や花緑青の天守閣
春先の雨は日毎に木々の芽吹きを育み、野山の色が
さ緑に変わってきますね!!。命の溢れる勢いを
感じる時です。
白梅の御句ですが、天守閣の銅葺きに緑青が浮かび
悠久の時代の流れを感じさせます。
季語の白梅とのつき具合が素晴らしく、感嘆するほど
秀吟ですね!!。
☆春眠の夜明けに目ざむ齢かな
いずこも同じようですね?一度目覚めればもう寝つけない事も・・・。
今朝の新聞の川柳欄の愉快な一句をご紹介します。
真夜中のデートとは妻とトイレ前
☆花びらの堰に集まり音に消ゆ
花屑の行方を追うこの御句ですが、美しいものは何れは儚く消えてゆく運命ながら、「堰に集まり音に消ゆ」の表現は素晴らしいものですね!!。対象物を厳しく
観察された写生力の賜物のようです。
☆み吉野の雨に花追ふ古男
吉野千本桜を見物に出掛けられたようですね!!。
「雨に花追ふ」との措辞に、西行の心境をくみ取ろうと
されたのかな?と想いました。
返信する
お礼
(
龍峰
)
2015-05-06 06:56:52
九分九厘 様
4句もお取り頂きありがとうございます。
坂のきつい山道をたどればそこに花コブシが咲いていてまるで褒美をもらったようなラッキーに出会った。
白山は古里の山。小さい時から朝な夕なに見て育ったので思いは一杯詰まっている。春眠の句は海底の宮とは竜宮城のことで、夢のなかでそこに滞在中であると詠ったつもりだが、無理筋でした。今年の吉野は雨の中での桜狩でした。
返信する
好きな句
(
九分九厘
)
2015-05-05 20:39:12
龍峰さま
岨道を行けば褒美の花辛夷
この句は句会にて頂いたと記憶しております。辛夷に出会うのは偶然と思わせながら、実はそれを期待して岨道を歩いていた・・それを褒美といったところに俳諧の味があります。
白山の一路を辿れば花辛夷
前の句に似たとことがありますが、白山と言い切ったところに壮大な景が見えます
海底の宮にぞあらむ春眠す
溺れて死んでしまうのではないかと心配します
み吉野の雨に花追ふ古男
この句は泥臭くて執念深い雰囲気が好きです。
返信する
お礼
(
龍峰
)
2015-05-05 08:54:30
ゆらぎ 様
早々に2句お取り頂きありがとうございます。
コブシの花は、山道に分け入ると少し頭上が開けた所に、可憐で密やかに咲いていることが多いですね。山道を登って来た苦しさもふっ飛びます。何れも遠き日を詠んだものです。ここまで来ると半分は過去の薄れゆく感動をたぐり寄せるものですね。
返信する
好きな句
(
ゆらぎ
)
2015-05-04 12:15:33
龍峰さま
辛夷といえば、詩人・三好達治の絶唱を思い出します。「山なみ遠に春はきて こぶしの花は天上に・・・。なので、花辛夷の句を頂戴しました。嬉しくなります。
”白山の一路辿れば花辛夷”~辛夷の花は山の中で、むしろひっそり咲いているのが似つかわしい。山道を登って行く。突然、前方にまるで明かりを見るように辛夷の花がさいていた。そんな光景を想像しながら、いただきました。よき句です。
”岨道を行けば褒美の花辛夷”~上述の光景を思いうかべますが、険しい路を息を弾ませながら登ってゆく。そこで見た辛夷の花を、己への褒美ととらえたところに興趣を感じます。これもまたよき句かと。
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突発で外出していた為にお礼が遅れ大変失礼しました。
まず8句も取っていただき、それぞれ味わい深いコメントを頂き有難うございます。
辛夷の花は一杯咲いているの見ると豊かな気持ちになります。白山は尖っているわけではないが気高さを感じる山です。生まれた時から見て育った。白梅の句の天守閣は大阪城です。屋根の緑青は鮮やかでエメラルドグリーンが梅林の上に聳え両者を互いに引き立てています。春眠の句の宮は竜宮城です。しかし、分かりずらいですね。ダメです。花びらの句に素晴らしいコメント有難うございます。吉野の句に西行を重ねて頂くとは勿体無いはなしです。吉野行きは半分は雨になっています。それでもめげずに通っています。
何れも佳句ばかりで選ぶのに迷っていて、コメントが
遅くなり失礼しました。
先ずお写真は、幻想的な光りの分散が素晴らしく
辛夷の花がまるで夜空の綺羅星のようですね!!
☆白山の一路を辿れば花辛夷
☆岨道を行けば褒美の花辛夷
☆城址の小雨をさそふ辛夷かな
白山の山路を散策されたようですね?辛夷の花は
それ自体は地味ながら、群生している光景は驚くほど
見事なものです。かなり以前、下手なゴルフを嗜んで
居た頃山の上から見惚れてしまった事を想い出して
居ります。
☆中世の街に春雨色を付け
☆白梅や花緑青の天守閣
春先の雨は日毎に木々の芽吹きを育み、野山の色が
さ緑に変わってきますね!!。命の溢れる勢いを
感じる時です。
白梅の御句ですが、天守閣の銅葺きに緑青が浮かび
悠久の時代の流れを感じさせます。
季語の白梅とのつき具合が素晴らしく、感嘆するほど
秀吟ですね!!。
☆春眠の夜明けに目ざむ齢かな
いずこも同じようですね?一度目覚めればもう寝つけない事も・・・。
今朝の新聞の川柳欄の愉快な一句をご紹介します。
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☆花びらの堰に集まり音に消ゆ
花屑の行方を追うこの御句ですが、美しいものは何れは儚く消えてゆく運命ながら、「堰に集まり音に消ゆ」の表現は素晴らしいものですね!!。対象物を厳しく
観察された写生力の賜物のようです。
☆み吉野の雨に花追ふ古男
吉野千本桜を見物に出掛けられたようですね!!。
「雨に花追ふ」との措辞に、西行の心境をくみ取ろうと
されたのかな?と想いました。
4句もお取り頂きありがとうございます。
坂のきつい山道をたどればそこに花コブシが咲いていてまるで褒美をもらったようなラッキーに出会った。
白山は古里の山。小さい時から朝な夕なに見て育ったので思いは一杯詰まっている。春眠の句は海底の宮とは竜宮城のことで、夢のなかでそこに滞在中であると詠ったつもりだが、無理筋でした。今年の吉野は雨の中での桜狩でした。
岨道を行けば褒美の花辛夷
この句は句会にて頂いたと記憶しております。辛夷に出会うのは偶然と思わせながら、実はそれを期待して岨道を歩いていた・・それを褒美といったところに俳諧の味があります。
白山の一路を辿れば花辛夷
前の句に似たとことがありますが、白山と言い切ったところに壮大な景が見えます
海底の宮にぞあらむ春眠す
溺れて死んでしまうのではないかと心配します
み吉野の雨に花追ふ古男
この句は泥臭くて執念深い雰囲気が好きです。
早々に2句お取り頂きありがとうございます。
コブシの花は、山道に分け入ると少し頭上が開けた所に、可憐で密やかに咲いていることが多いですね。山道を登って来た苦しさもふっ飛びます。何れも遠き日を詠んだものです。ここまで来ると半分は過去の薄れゆく感動をたぐり寄せるものですね。
辛夷といえば、詩人・三好達治の絶唱を思い出します。「山なみ遠に春はきて こぶしの花は天上に・・・。なので、花辛夷の句を頂戴しました。嬉しくなります。
”白山の一路辿れば花辛夷”~辛夷の花は山の中で、むしろひっそり咲いているのが似つかわしい。山道を登って行く。突然、前方にまるで明かりを見るように辛夷の花がさいていた。そんな光景を想像しながら、いただきました。よき句です。
”岨道を行けば褒美の花辛夷”~上述の光景を思いうかべますが、険しい路を息を弾ませながら登ってゆく。そこで見た辛夷の花を、己への褒美ととらえたところに興趣を感じます。これもまたよき句かと。