草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/ めだか (九分九厘)

2009-05-04 | Weblog

名の知らぬ紫の花夏を見る

山躑躅小股の切れる紫か
さつき咲く道はマンセル色記号
花水木散りて季節の頁繰る
つつじ道小兵どもの盛りかな
杜鵑花咲くインフルエンザものとせず

孵化めだか尻尾の動きに虫眼鏡

新型インフルエンザと連休の低料金高速道路の渋滞のニュースの目立つ、五月の今日此の頃です。ひたすら読書三昧でわが身を慰め、時に半径1キロ以内の近辺の花を求めて散歩している毎日です。今が最も花の綺麗な季節なのでしょう。

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15 コメント

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好きな句ほか、コメント (かつらたろう(桑本栄太郎))
2009-05-05 09:33:49
☆さつき咲く道はマンセル色記号
さすが、絵画も親しまれる九分九厘ならではの御句ですね!。芭蕉も述べているようですが、俳句において「軽み、諧謔、新しみ」などの要素を保ち、進化していく事が必要なようです。
小生の周りの道端もさつき躑躅が植込み、生垣で赤、白、ピンク又白にうすくピンク混じりなど混合で咲き乱れております。俳句の中にカタカナを配置しますと、カタカナは外来語の場合が多くそれだけで新鮮な「新み」が出て来ます。さつきが色々な色相で咲く様子を、先ず上五の季語「さつき咲く」の出だしに、マンセルの国際標準色規格で表現されたところに斬新で新鮮な素晴らしさを感じます。「色記号」との措辞も納まりが良いですね!。

☆孵化めだか尻尾の動きに虫眼鏡
去年も句の題材にされた記憶がありますが、池でずっと何代も飼育されているのでしょうか?お写真では、水槽の中のように感じますが・・?お写真を見ていますと、ツンツンとめだか特有の動きが目に見えて来るようです。子供の頃、家の前の小川にいくらでも居り、うどん、そうめんを茹でたあと水洗いする為の「金網そうき」を持ち出し掬って遊び、よく家人に叱られていた想い出があります。タナゴ、ハエの稚魚も居ましたが、めだかは成長すると赤い婚姻色が出てきますので良く分かりますね。しかし、現在では貴重品種になってしまったとか。めだかを虫眼鏡で眺めておられる九分九厘様を想像して思わず微笑んでしまいました。水槽の魚の動きを眺める事は心が和み、穏やかな気持ちになれるそうです。
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好きな句 (ゆらぎ)
2009-05-05 22:15:22
名の知らぬ紫の花夏を見る
ーちょっとこの花は、なんというのかわかりません。デルフィニウムの系統のような気もしますが。それはともかく路傍の見知らぬ花にも優しい目をそそぐ詠み手のこころがうれしいですね。おのずから夏の訪れを感じ取られたのでしょう。
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好きな句 (四捨五入)
2009-05-05 22:59:29
花水木散りて季節の頁繰る

花水木が季節の頁を繰っているという着想が面白いと思いました。
ゆらぎさんの写真に見られるようなピンクの花水木はわたしも大好きですが、もう散ってしまいましたか。俳句をやっていると季節の移り変わりの早いのに困惑してしまいます。いい句ができたと思っても(自分で思うだけ)その時はもう次の頁に移ってしまっていることが多いのです。
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好きな句 (龍峰)
2009-05-05 23:24:53
花水木散りて季節の頁繰る

桜の後にすぐ街に咲き出すのがこの花水木。少しさびしげで控えめな花の感じ。余り昔は見かけなかったように思いますが。その花も終わって晩春も終わるという事でしょうか。作者はこの花が散って街は春から初夏へ変わっていく季節の変わり目に哀れを感じておられるのでしょう。そこに人生を重ね合わすと人生の頁も繰ることになり一層哀れさが増します。奥深くも取れる深みのある佳句と思います。
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めだか/好きな句 (光芒子)
2009-05-06 08:39:13
☆名の知らぬ紫の花夏を見る

ご近所の庭先でもよくみかける可愛い薄紫の花ですが私も名を知りません。
俳句の世界ではもう夏ですが、散歩をしているとまだまだ色とりどりの美しい花々が目を楽しませてくれます。又今の時期新緑が目に痛い程ですね。 海もエエーですがやはり野山は心和みます。
海ではメバルは春の季語ですが今が旬。昨日明石の蛸フエリー乗り場近くの波止場へ出かけましたが小一時間程でなんとメバルが大小合わせて45尾。まさに湧いている感じで入れ食い状態でした。 ごぼうとねぎとの煮付、ちょっと塩味を効かせた空揚げ、玉葱たっぷりの南蛮漬け、どう食べても美味しい魚です。


☆孵化めだか尻尾の動きに虫眼鏡

なんともほのぼのとする句ですね。
水槽の中に思わぬ魚みつけたときの心のときめき。孵化したての稚魚のすばしっこいピピピッとした動きを追い、美しい透明な姿形にみとれているうちに、時間を経つのも忘れてしまいます。 ここで虫眼鏡を持ってこられる九厘さんの冷静さと喜びが十分伝わってくる面白い句です。




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夏を見る (やまもも)
2009-05-06 15:54:28
名の知らぬ紫の花夏を見る
我家にも少しだけ咲いています。爽やかな紫がぽつんぽつんと咲いていて、いかにも初夏の雰囲気があります。「夏を見る」という言葉が、名前も知らない紫の花に、とてもいきいきと感じられました。

先日も、駅の噴水池の金魚を見て、主人と小河原さんのめだかの話をしたばかりです。機会がありましたら、少し分けてください。お願いします。
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お礼 (九分九厘)
2009-05-06 20:37:27
たろう様
マンセル記号を俳句に使うのは一寸気にはなったものの、微妙に違う花の色の違いをどのようにして、人に伝えようかと俳句で考えていたところ、そう言えばアメリカのマンセル画伯が妙案を案出して、世界から喝采を受けたのを思い出しました。ちなみに、写真の「名の知れぬ紫の花」をマンセル記号で表すと、5PB7/6といったところでしょうか。最近は写真がネットを含めて色の伝達をすることが出来る訳ですから、考えてみると普通の人はあまり意味のないようになってきたのかも知れません。しかし、PCグラフィックデザインなどを仕事にする人はこの種の記号はとても重要になって来た時代なのになってきているものと思います。
メダカは庭先で睡蓮鉢で飼っています。ちょうど今頃が孵化の時期になりました。タナゴとニゴイは別の水槽で飼っています。小さな宇宙の素晴らしい世界を楽しんでおります。
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お礼 (九分九厘)
2009-05-06 20:47:07
ゆらぎ様
 コメントありがとうございんます。この花を咲かす横ばいをする生命力の強い植物は、16年目の我が家の庭に横暴を極めている輩です。知らぬ間に何処からか種が飛んできて我が家にはびこっています。取っても抜いても退治できません。葉っぱに斑が入っていて花がも可憐なので、最近は仲良くなって、それなりに共存共栄の仲になりました。
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お礼 (九分九厘)
2009-05-06 20:53:58
四捨五入様
 気になっていた花水木を俳句にしようとカメラを持って写しに行ったら、既に花水木は色褪せて散り際になっていました。花は一番きれいと思ったその時に写真を撮るなり、俳句を詠むなりしておかないと、本当に「花の命は短りき」と実感しました。コメントありがとうございます。
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お礼 (九分九厘)
2009-05-06 21:09:25
龍峰様
 コメントありがとうございます。ご指摘のように俳句の季語の用法を勉強していると、その時間の推移の短い使い方に驚くことがあります。自然の変わり目が速いことに、昔の人はことの他に、敏感だったことでしょう。今は文明科学のお陰で季節感のない生活を享受?しておりますね
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