草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 / 梅雨の晴 (九分九厘)

2008-06-28 | Weblog
梅雨雲を退けて吾のもの大夕日
荒南風やデッキの睦声波に消ゆ

彩雲の赤きに無想梅雨の晴
海原の茜くろずみ夏至過ぎぬ

今週の初めから南九州を旅行してきた。大阪港から九州大隅半島の南端にある志布志港まで、太平洋をフェリーで片道一晩かけて、往復の航海をするルートを取った。案の定、梅雨にみまわれた旅行になったが、先ずは出発の際の夕陽の沈む美しさを満喫した。この景色を見る事が出来ただけでも、今回の旅行の値打ちがあった事にしよう!
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8 コメント

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とても好きな句 (ゆらぎ)
2008-06-28 17:35:13
梅雨雲を退けて吾のもの大夕日
 お帰りをお待ちしておりました。旅吟はいいですね。とくにこの句は、旅にでて高揚した気持ちが伝わってきます。荒天のなかで雄大な夕陽の景に恵まれてよかったですね。”吾のもの”の気分の壮大なこと! ワンダフルです!
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御礼 (九分九厘)
2008-06-28 20:38:38
ゆらぎ様
 雨にたたられた旅でした。しかしながら、霧島温泉と指宿温泉でたっぷりとお湯につかってまいりました。鹿児島上陸後の俳句は追っかけ書いていきます。コメント有難うございました。
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梅雨夕日 (フェニックス)
2008-06-28 21:26:19
どのお句も南九州への旅日記として興味深く拝見しました。

☆梅雨雲を退けて吾のもの大夕日

お写真の夕日がご出発の時のものですね。梅雨とは言え、やはり夏の海の夕日だなと思います。絵になる風景ですね。日本画というより油絵の方が似合いそうな気がします。その夕日を独り占めにできたなんて贅沢ですね。

☆彩雲の赤きに無想梅雨の晴
☆海原の茜くろずみ夏至過ぎぬ
 
 2句ともやはりお写真から想像しました。この時期ならではの写生句だと思います。

☆荒南風やデッキの睦声波に消ゆ

 南九州への旅を船でされたことはとてもよかったですね。経験がないのでよく分りませんが、何かロマンチックな雰囲気もありそうです。

 鹿児島上陸後の俳句も楽しみにしています。

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好きな句 (四捨五入)
2008-06-29 15:21:46
梅雨雲を退けて吾のもの大夕日

作者が雲を払ひ退けて夕日を自分のものにするといふ気宇壮大な素晴らしい句と思ひます。
夕日が沈む過程は時々刻々景色が変化し、完全に沈んでしまつても暫くは残照が美しかつたことと思ひます。
旅行はいいですね。
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好きな句ほか、コメント (かつらたろう)
2008-06-29 17:42:40
☆梅雨雲を退けて吾のもの大夕日
夕日を見る事はあっても、先ず、海の上から眺める機会はそうそうはありませんね。船旅の初日の夕方からお写真のような、夕日が拝め、旅を寿ぐように思える御句の「吾のもの」の表現には大変共感します。

☆荒南風やデッキの睦声波に消ゆ
お写真からは分かりませんが、海上に出れば強い南風が吹き、デッキの彼方此方でうっとり夕日を眺めて、語りあっているカップルの声もかき消されてしまうのですね!ナイト・クルーズのうっとりと甘い、ロマンティックな情景がとても良く窺えて素敵な句です。

九分九厘様
大阪港から九州、鹿児島志布志湾への太平洋クルーズは、隠れた新婚旅行のスポットと以前聞いた事があります。大夕日を眺めたり、夜のデッキから陸上の灯かりを眺めたりとのナイト・クルーズは素晴らしく非日常の旅を満喫させてくれるようですね。ロマンティックな船旅は、気持ちを数十年若返らせてくれます。又、台風ではありませんが、九州上陸後の御句も期待しております。
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御礼 (九分九厘)
2008-06-29 20:54:46
フェニックス様
 コメント有難うございます。船は意外と太平洋上も揺れずに静かな航海でした。寝る時も心地よい振動があって結構眠れたようです。南九州は仕事の関係で延岡によくでかけたものですが、観光など一切経験がなく、今回が生まれて初めて日向薩摩の旅行でした。日本にもいいところがあるという、再発見の旅でした。
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御礼 (九分九厘)
2008-06-29 21:04:10
四捨五入様
 船上で見る夕焼け風景というものは、回りにほとんど人がいなくて、360度海原でかつ全く静かで、驚くほどの新鮮な感じがしました。暇ができたことの有利さを満喫致しました。
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御礼 (九分九厘)
2008-06-29 21:17:07
たろう様
 20ノットの速度で12時間かけて志布志に行きます。ロマンティックといえばそうなんですが、フェリー船ですからビジネスの輸送業務の匂いのする、最たるものとも言えます。船でみる夕日は格別の趣があって、まさに独り占めしている感じがいたします。句作につきましては、夕陽を見ながらの嘱目の吟などと容易いことではなく、家に帰ってからの苦吟の結果の句であります。コメントありがとうございます。
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