草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

とんぼ(四捨五入)

2008-09-15 | Weblog
九分九厘様とゆらぎ様の俳論を興味深く読ませていただきました。
九分九厘様の解説を聞くと、多少とも理解できたような気がします。
私にとって心象句は夢のまた夢です。
以下に掲げる句はすべて日常の写生句です。季語はまちまちですが。
 夕間暮れ腹空かせ飛ぶとんぼかな
 あさがほのつるのまさぐる虚空かな
 蓮池の雨音聞かむ傘とじて

 蘆の穂の古参新入り打ち混じり
 街路樹の雀たわわに秋の暮
 秋の風テニスコートの声運び
コメント (13)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私の好きな句、十句 (九分... | トップ | 今日の俳句 / 待宵 (九分... »
最新の画像もっと見る

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すきな句 (九分九厘)
2008-09-16 09:19:47
蓮池の雨音聞かむ傘とじて
蘆の穂の古参新入り打ち混じり

上の二句が好きです。軽い諧謔味を感じます。前者は成程なるほど物理的にかなった情景であると思うのですが、傘を閉じたご本人が今度は雨に打たれるのではないかと心配になってきます。

後者は竹刀を持った下克上の大立ち回りの感が一瞬するものの、事実は秋の風に吹かれての自然の風情がうたわれていて、二重のイメージが重なってくるところがとてもいいです。
返信する
すきな句 (龍峰)
2008-09-16 10:32:18
あさがほのつるのまさぐる虚空かな
蓮池の雨音聞かむ傘とじて

朝起きてあさがおのつるが伸びて、捕まるところない不安定な状況が目に浮かびます。四捨五入様は心象句は夢と言われていますが、この句は現代社会園も出はないかと感じました。
蓮池の句は作者の自然を愛でる気持ちがよく伝わってきます。いい句ですね。
返信する
好きな句 (ゆらぎ)
2008-09-16 12:04:45
夕間暮れ腹空かせ飛ぶとんぼかな
あさがほのつるのまさぐる虚空かな
街路樹の雀たわわに秋の暮

 写生句おおいに歓迎です。いずれも目をこらして観察されているのが分かります。そして、その写生の中にも、四捨五入さんんの気持ちが、なにほどかこめられているように思います。朝顔の句では、伸びようとすれども、つかめるのは虚空のみ。なにやら必死にもがく、気持ちが読みとれて味わいを感じます。
返信する
蓮池の (やまもも)
2008-09-16 17:46:46
蓮池の雨音聞かむ傘とじて
傘にあたる音を離れて、ただ蓮池に落ちる雨の音を聞く。静かな境地に遊んでおられるように感じました。
返信する
好きな句ほか、コメント (かつらたろう)
2008-09-16 20:27:02
☆あさがほのつるのまさぐる虚空かな
葛、朝顔、瓜の類の蔓性の植物は本当に生き物のように、センサーを持っているのかなと思う程です。その姿に随分興趣が湧き、これまで色々試みましたがどうも納得した句が出来ませんでした。御句に虚空とのみが漢字使いで後はひらがな使い、そしてここが肝心な所ですが、蔓の何かを掴もうとする様子を見られたそのままの「まさぐる」との語句に、まさに蔓の先の動きが良く伝わり感嘆するほどです。そして「虚空かな」の詠嘆の切れ字により、儚ないひげ蔓の表情まで
表現され佳句と思います。シンプルな詠みが素晴らしいですね!
☆街路樹の雀たわわに秋の暮
我が家の近所の街路樹でも、毎夕同じ光景を良く目(いや、耳でしょうか?)にしています。分散して投宿すれば良さそうなものを、わざわざ一本の街路樹に集合し、部屋割りが決まるまでま~賑やかな事!「雀たわわ」との語句に全く共感します。
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-09-16 21:58:22
九分九厘様
二句にコメント下さり有難うございました。
仰せのとおりで、傘をたたむと濡れるので、迷っているうちに通り過ぎてしまいました。後悔しています。
蘆の穂は去年のものが残っていることを知りました。来年はどうなるのかよく見ておきます。用語がちょっと滑稽でした。
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-09-16 22:14:28
龍峰様
二句にコメントくださり有難うございました。
朝顔の蔓を伸ばし放題にしておいたので、庭木をよじ登り、さらに上へ行こうとしてふらふらしていたものを詠んでみました。この種の句は誰かが先に読んでいそうです。見たことはありませんが。
蓮の葉は拡声器のような形をしていますので、雨滴があたるとけっこう音がします。広い蓮池ですとシャーというホワイトノイズが聞こえます。
近くの蓮はもう枯れ始めました。
返信する
Unknown (”蓮池の雨音”)
2008-09-16 22:26:37
”蓮池の雨音聞かむ傘とじて”
 傘を差して、そんなに広くない蓮池に落ちる雨脚をじっと観ている作者の姿が浮かびます。静かでしっとりした雰囲気で、私自身も同じような経験をしたことがありますが、その時はただ、池に落ちる雨脚とそれの描く水紋の広がりを楽しむだけで、雨音を聞いてみたいと思ったことはありません。これは四捨五入さんご自身の楽しいの想像力が羽ばたいていると思いました。
 
”街路樹の雀たわわに秋の暮”
 最近よく目にする光景です。ほんとに一樹にびっしりと群れて集まるのですよね。それにしても雀はいつもどうしてあんなに元気なのでしょう??
返信する
お礼 (四捨五入)
2008-09-16 22:29:19
ゆらぎ様
三句をとりあげてコメント下さり有難うございました。ご承知の通り虚空という言葉には何もないうつろな空間という意味と仏教では虚空菩薩という方もおられるように、深い意味もあるようです。わたしは前者の意味で作りましたが、後者の方が救いがあって好ましいです。
返信する
先の書き込み者の名前 (フェニックス)
2008-09-16 22:30:26
四捨五入様

先のコメントの書き込み者はそそっかしいのが玉に瑕??のフェニックスでした。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事