草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句(石蕗の花)葉有露

2020-11-10 | Weblog
 本年3月より本句会に入れて頂きました。
俳句に縁の遠い人間で、心の準備もなく、事前学習もなく、
手探り以上の戸惑いがありました。
 この間,先輩各位にはいろいろお手数を掛けました。
半年以上たちましたので、83歳の手習いで俳句教室に
通うことにしました。10月から始め、月1回で今日が2回目でした。
 講師は、ホトトギス同人永沢達明氏です。
(俳句教室にて)
 毎回5句,兼題に依る投句で、今回は「冬日和」「石蕗の花」
「神の留守」でした。小生の5句のうち何故か1句特選、4句
入選でした。不思議な気持ちで帰路につきました。

 ‣凛として無口つらぬく石蕗の花
 ・山々をたぐり寄せ見る冬日和
 ・冬日和味はふ歳となりしかな
 ・神の留守大社の庭は混みあひて

 (夙川界隈)
30余年前に、夙川に戻ってきて住み始めた頃、散歩しながら
ふと出た句です。何故か、忘れないできました。

  ・散紅葉しばし川中魚の床
  ・凩を枯れ葉と共にくぐり抜け


次は

 
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の俳句/秋(龍峰) | トップ | 今日の俳句  紅葉葉楓 /... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
好きな句 (九分九厘)
2020-11-11 21:14:49
葉有露様
 二回目の句会で一句特選、四句入選で五句全部選ばれるとは快挙です。私も長い間、句会で投句しましたがこんな記憶が余りありません。貴兄の句をよく見てみると、ホトトギス派の一句仕立てが多いようでホトトギス本格派の匂いがするようです。今回は全部の句をいただきます。 
 
  凛として無口つらぬく石蕗の花

 上五、中七の言葉は俳句ででよく見られるものですが、石蕗の花の季語がとてもよく似合っています。庭隅の日陰で黄色の花を咲かせている風情がよくでています。貴兄の雰囲気かもしれませんね。
  
 山々をたぐり寄せ見る冬日和

「たぐり寄せ見る」・・・我が記憶をたぐりよせる対象が山であるというのが「大いなる景」であると思います
  
 冬日和味はふ歳となりしかな

 「ふ歳」とは「不才」と同じと解釈して読ませてもらいました。なるほど・・同感です。

  神の留守大社の庭は混みあひて
 
この句はよく見かける句ですが、下五が面白い!
  
  散紅葉しばし川中魚の床

落葉と魚の床の組み合わせがロマンティックで、水彩画でも書きたい清涼なる景です。

  凩を枯れ葉と共にくぐり抜け

人生八十路ともなれば、真に同感の至りです。
返信する
お礼 (葉有露)
2020-11-12 11:04:44
九分九厘様

 早速、お目通し頂き誠に有難う御座います。
五句のうち一句特選,四句入選と申し上げましたが、三句入選が事実で、訂正します。小生の上ずった気持ちが出てしまいました。

 九分九厘様には、全ての句に渡り、小生の表現の奧にある心の有様にまで触れて頂きました。
自らを振り返ることしきりです。

 特選の句は次の句です。
 ・山々をたぐり寄せ見る冬日和
 本人は平凡な句と思っていましたが、選者は
「たぐり寄せ」を非凡と意外な評価でした。

 入選句の中で
 ・凛として無口つらぬく石蕗の花
 は、自分なりに工夫しました。石蕗の花は植物としてその姿を知っていまっしたが、俳句としては初めてで、茎の真っすぐ立つ姿勢を意識しました。

 兼題に依る句会も初経験で、ついて行くのが大変ですが、なかなか新鮮です。

 九分九厘様には、改めて心よりお礼を申し上げます。

            葉有露拝
返信する
好きな句鑑賞、他 (かつらたろう(桑本栄太郎))
2020-11-12 19:06:57
葉有露様

今晩は!!。
立冬を迎えたかと思えば、日々朝晩の冷えが強くなりましたね?紅葉黄葉が日毎に色づき、見ごろを迎えましたが、暦の上で冬となれば早くも冬紅葉のようです。
80の手習いとは、驚くべき気力であり大変な進捗のようですね?改めて見習わなければ!!。
下記の通り全ての御句に味わいを感じます。

 ☆凛として無口つらぬく石蕗の花
石蕗と有りますように、この花は石のある場所に咲くことが多いいようです。そしてその黄色の花は、日蔭や薄暗くなっても凛と明るい灯のようですね!!。暗い話題の多いい今の世に、頼りになる光です。 
 
 ☆山々をたぐり寄せ見る冬日和
冬日和は立冬後の暖かく穏やかな日を言い、別名「小春日和」とも云うようです。小生も本日は京都郊外洛西の田園を散策ウオーキングしました。
又、別名「インディアン・サマー」とも云うようですが、「山々をたぐり寄せたる」との措辞が抜群ですね!!。 
 
 ☆冬日和味はふ歳となりしかな
小生もこの頃、朝晩の急激な冷え込みが堪るようになりました。暖かい冬日和の日差しは、大変な御馳走ですね!!。お日様の恵みに大変感謝であります。 

 ☆神の留守大社の庭は混みあひて
全国の神様が一堂に会し、年頃の男女の仲を考慮の上、娶わせる相談を行うと云われています。大社の庭は三密状態とも?

 (夙川界隈)
☆散紅葉しばし川中魚の床
 ☆凩を枯れ葉と共にくぐり抜け
俳句は作った句より、「出来た句」とも良く言われます。その場、その時の自身の心に残る場合が往々にしてあるようです。挙句に、その時の心に残った光景が見えるように蘇っていますね!!。
小生もふと口をついて出た句に、こんな句があります。
 <少学4年生>
 ☆早咲きの梅の木に来るめじろかな
 <50歳を迎えた頃>
 ☆大根の斯くも旨きて五十路来る
 <60歳少し前>
 ☆葉の裏の白さも見せて風薫る
この頃より、俳句を嗜むようになりました。




返信する
好きな句 (ゆらぎ)
2020-11-13 11:42:27
葉有露様
 80歳を過ぎてなお、句会に入会され精進される。その熱意に感嘆いたします。今後、ますます佳句を詠まれるものと期待しています。

そして二回目句会で三句入選とは、すごいですね。参りました!きっと素質がおありのことと拝察いたします。佳句のなかから、厳選して下記四句を頂戴します。◎は、味わいも深くとくに秀句かと思います。


◎○凛として無口つらぬく石蕗の花
 ~端然とした態度、要らざることは言わない。人物の風格をあらわすようなよき句です。

○冬日和味はふ歳となりしかな
○散紅葉しばし川中魚の床

◎凩を枯れ葉と共にくぐり抜け
 ~これまで過ごしてこられた人生を振り返るような一句。様々な苦労や難問や悩みもあったが、なんとか切り抜けてきた。作者の人生観がでたような 秀句です。

返信する
お礼 (葉有露)
2020-11-13 12:54:11
かつらたろう様

 いつもながら、各句にわたり夫々読み解いていただき、感謝申し上げます。小生の気がついていない点も
ご指摘頂き参考になります。
 夙川界隈の二句に関して、俳句は「出来た句」と表現されていて、実感があります。人それぞれの息づかい、足取りでしょうか。

 かつら様の長い句歴の中の(50歳を迎えた頃)の句
 ・大根の斯くも旨きて五十路来る
は、小生も深く感じ入りました。五十路をこえてもその旨さは、変わらず反って深まることでしょう。
 今回も有難う御座いました。
返信する
好きな句 (龍峰)
2020-11-13 15:02:58
葉有露 様

俳句を始められて半年、2回目の句会で1句特選4句入選とは、何と素晴らしい事でしょう。おめでとうございます。正に快挙です。
俳句を読ませて頂いて、それぞれの句の季語の本質を捉えた解釈とその繋がり、感情の深堀に感心しました。句会の好成績も無べなるかなです。当然と納得しました。
次の句を頂きました。

 ‣凛として無口つらぬく石蕗の花
この時期に庭先の日影に咲く石蕗の花、寂しげでもあり、孤独に凛としている様でもあります。その状態を見事に詠まれていると思います。

 ・山々をたぐり寄せ見る冬日和
「山々をたぐり寄せる」の言の葉が素晴らしい。とても俳句歴半年とは思えません。

 ・冬日和味はふ歳となりしかな
実に実感です。この身になれば、寒さの日々の中の日溜まりはとてもありがたいものです。それを有難いとは言わず、味わう齢になったと表現されたところが巧みです。

 ・神の留守大社の庭は混みあひて
俳句本来の滑稽味が満点でいいですね。

 ・散紅葉しばし川中魚の床
川底に沈んだ散紅葉、重なって魚の寝床になっている。観察が細かく、俳句に仕上げられているのがいいです。

 ・凩を枯れ葉と共にくぐり抜け
木枯らしの吹く中わずかに残った枯葉の木々の間を抜けて、身をかがめて歩く姿が目に浮かびます。
木枯らしの持つ冬の厳しさが十分伝わってきます。

何れの句を読んでも、葉有露さんの豊かな文学素養を基底に、季語の解釈が的確、詩情豊かな感受性がなせる業なのでしょう。
  



返信する
お礼 (葉有露)
2020-11-14 09:53:57
ゆらぎ様

 句会「草若葉」の創始者であろうゆらぎ様に、過分の賛辞を頂き、小生いつになく舞い上がっています。
 俳句教室にで、兼題を頂き翌月投句するという行いは、小生にとってとても新鮮です。また、兼題にまつわる言葉を深くとらえようとする意識は、なかなか良いものだというのが、最近の実感です。

 五句投句のうち、最も考えぬいたのは
 「凛として」の句でしたが、「石蕗の花」を思い浮かべていると「無口つらぬく」は割と自然に出てきました。
 「凩を」の句は,正に小生の体験そのもので、初めてこの句ができた時の状況は覚えています。

 過分の賛辞を頂いてしまって、小生はむしろ先行き大丈夫かなあと不安を覚えたりします。
 これからも何分よろしくお願い申し上げます。

           葉有露拝
返信する
お礼 (葉有露)
2020-11-14 10:17:10
龍峰様

 お早うございます。
この度は、全6句を採り上げて頂き、誠に光栄で面映ゆい思いです。
・「凛として」の句は、30歳後半から園芸をはじめ植物に関心を持ち続けていたのが、良かったのではと思ったりします。
・「山々を」のくは、同じ山でも季節により遠くにあるいは近くに感じたりします。その山は、いずれも自分の足で歩いた山で、余計に親しみを感じます。
・「冬日和」の句は、まったく気軽にできました。この冬日和は、今年だけでなく重ねてきた冬の上にあるという思いです。
・「神の留守」の句は、我ながらあれこれと楽しみました。小学一年生で疎開で出雲大社の大鳥居の傍に住んでいました。大社の境内は学校の帰りの格好の遊び場でした。少年時代の懐かしい思い出です。
・夙川界隈の二句は、ここでの生活の記念碑みたいなものです。

 全句にわたり、目を向け感じて頂き、改めて
お礼申し上げます。

          葉有露拝
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事