寝ころびて空との対話春野かな
春野いま発電パネルに蔽はれて
たんぽぽやかなたに群るる熱気球
蒲公英や発電パネルのすきまにも
粗食とは言へぬ今日日の目刺かな
落椿地に幸ひを撒くごとし
枝々の放つ雨だれ春の山
西行墳木立覆ひてあたたかし
河内野を春田春田と登り来し
登り来て河内望めば遠霞
カットの写真はわが家の八房の梅ですが二月中旬のものです。
前半の五句は句会用に作成したものです。日の目を見なかったものも含まれています。
後半の五句は西行の終焉の地、河内の弘川寺で吟行をしたときのものです。
桜はまだまだでしたが鶯が鳴き庵を結ぶには適した環境であったと思われます。