今年の桜は天候の寒暖の激しさで揺れ動いた。開花は遅いと思えば、あっと言う間に咲き、散るかと思えば長く持ちこたえた。すべからく予測に反して流れるは桜もか。それでも桜を追うて、京都御所、夙川、そして吉野へ出かけた。御所の桜はゆったりと大らかに咲き、中でも近衞邸跡の枝垂れ桜は素晴らしかった。また、夙川の両岸の桜は花吹雪の跡の花いかだも楽しめた。吉野はここのところ毎年出かけているが、風情は異なる。去年と同じ頃に出かけたが下千本、中千本は散り急いでいた。写真は吉野、蔵王堂も花に包まれていた。
日を受けて花びら舞ふや御所の昼
風に舞ふ枝垂桜や雅楽の音
夙川の堰音に舞ふ花吹雪
夙川の乱流に乗る花いかだ
谷わたる吉野の風や山桜
分け入りて吉野の峡の桜かな
一陣の風のさそふや花吹雪
大庇隠すばかりに花吹雪
賑わひの過ぎて吉野の花惜しむ
西行の面影追ふや奥の花
日を受けて花びら舞ふや御所の昼
風に舞ふ枝垂桜や雅楽の音
夙川の堰音に舞ふ花吹雪
夙川の乱流に乗る花いかだ
谷わたる吉野の風や山桜
分け入りて吉野の峡の桜かな
一陣の風のさそふや花吹雪
大庇隠すばかりに花吹雪
賑わひの過ぎて吉野の花惜しむ
西行の面影追ふや奥の花