春立つと古き言葉の韻(ひびき)よし(後藤夜半)
雪とけて村いっぱいの子どもかな (一茶)
振り返ってみたくて上る春の坂 (黛執)
外(と)にも出よ触るるばかりに春の月(中村汀女)
春燈や今日ありしこと今日告ぐる(降矢とも子)
囀りをこぼさじと抱く大樹かな(星野立子)
日のあとを追ってゆきけり石鹸(しゃぼん)玉(佐藤和枝)
春昼の指とどまれば琴もやむ(野沢節子)
想ふこと春夕焼より美しく(富安風生)
ごく最近(2月末)に出版された『あなたへの一句』は、著者である黛まどかが毎日配信していたメルマガ「俳句でエール」の一年間の記事をまとめたものである。私も途中から、配信して貰い、それを見るのが毎朝の楽しみの一つであった。「言葉には人を励まし、癒す上で何ものにも勝る力がある」として、17音の応援歌を送ろうということで始まったメルマガであるが、毎朝8時の配信されたメールは、思いがけない大きな反響があったとか。
俳句の狭い世界にとどまることなく、こうして社会とつながる活動、社会に貢献することをしようとしている著書には、心からのエールを送りたい。この本で取りあげたのは、、著者自身が励ましをうけた古今東西の句に加え、エールを込めた自らの句がある。
明日から3月。よううやく春を迎えた感があるので、春の項から気に入った句をいくつか選んでみた。必ずしも著名な俳人のものばかりではないが、いずれも心温まるものである。それぞれにつけられた解説も味わいがある。
しばし左脳にかかわる活動がつづいたせいか、右脳(イメージ脳)の働きが活性化していないので、人の句を紹介することで記事欄を埋めさせていただいた。お許しを頂きたい。
雪とけて村いっぱいの子どもかな (一茶)
振り返ってみたくて上る春の坂 (黛執)
外(と)にも出よ触るるばかりに春の月(中村汀女)
春燈や今日ありしこと今日告ぐる(降矢とも子)
囀りをこぼさじと抱く大樹かな(星野立子)
日のあとを追ってゆきけり石鹸(しゃぼん)玉(佐藤和枝)
春昼の指とどまれば琴もやむ(野沢節子)
想ふこと春夕焼より美しく(富安風生)
ごく最近(2月末)に出版された『あなたへの一句』は、著者である黛まどかが毎日配信していたメルマガ「俳句でエール」の一年間の記事をまとめたものである。私も途中から、配信して貰い、それを見るのが毎朝の楽しみの一つであった。「言葉には人を励まし、癒す上で何ものにも勝る力がある」として、17音の応援歌を送ろうということで始まったメルマガであるが、毎朝8時の配信されたメールは、思いがけない大きな反響があったとか。
俳句の狭い世界にとどまることなく、こうして社会とつながる活動、社会に貢献することをしようとしている著書には、心からのエールを送りたい。この本で取りあげたのは、、著者自身が励ましをうけた古今東西の句に加え、エールを込めた自らの句がある。
明日から3月。よううやく春を迎えた感があるので、春の項から気に入った句をいくつか選んでみた。必ずしも著名な俳人のものばかりではないが、いずれも心温まるものである。それぞれにつけられた解説も味わいがある。
しばし左脳にかかわる活動がつづいたせいか、右脳(イメージ脳)の働きが活性化していないので、人の句を紹介することで記事欄を埋めさせていただいた。お許しを頂きたい。