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草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

新若葉 皐月例会 コメント完了 本稿を最終版と致します。

2023-05-02 | Weblog

 例会ご参加の皆様

 5月7日 記: 季節の移り変わり早いもので、早々に五月を迎えました。来たる5月7日に皐月の例会を行います。5月6日が今年の立夏の日になります。すがすがしい初夏の句を期待いたします。投句要領は5句投句で従来通りです。尚、投句のフォントは本ブログ投稿欄の上部にあるフォント指定に従ってください。句は「ゴシック」、コメントは「明朝体」、フォントの大きさは「3 (16px)」でお願い致します。パソコンからのコピペはご遠慮下さい。その後に続く投稿文がコピペのフォントを踏襲する場合があります。最終的には幹事が綺麗に整理いたします。「皐月の会」の担当は小河原です。

 5月8日 記: 投稿が完了いたしました。コメントを記載してください。

 5月9日 記: コメントが全て完了いたしました。これを以て五月の例会を完了いたします。尚、最終盤は幹事側でフォントの修正を行いました。改行及びフォンと大きさなど、見やすくなるように変更を加えております。ご意見があればお聞かせください。

楽しい数日を過ごすことが出来ました。参加者六人とも個性のある俳句が一堂に会し勉強になりました。来月の会を楽しみにしております。皆様さまご苦労様でした! 小河原記

 

<紘子>

五月晴れあまねく老いの窓辺にも

 ・お一人づつの住環境でしょうか?「あまねく」との措辞に五月晴れの日が明るく 射し込む様子が見えます。(たろう)

  ・清々しい五月晴れ、真っ青な空、心地よい風、澄んだ空気、それらはこの太陽の下で、この恵は全ての生きとし生きるものに届く。この老いを迎えた我にも。作 者の感動が伝わってきます。(龍峰)

まろびつつ五月の風に染まりけり

 ・人生の転移・転変に遭遇しながらも、五月の自然の素晴らしさに染まって、元気を取り戻していく。お互いに頑張りましょう! (九分九厘)

 ・自然の風と人生の風が交差することが、多々あるようです。霧島昇の「旅の夜風」を思い出しました。(葉有露)

 ・素直にこの句を頂戴しました。奈良は飛火野の青々した芝生の上に寝転がって、心も体も清々しい五月の風に染まるようだ。心地よい気持ちを感じさせる一句です!(ゆらぎ)

大いなる命吹きあぐ梅若葉

袋角触れし思い出奈良遠

 ・奈良と云えば今の時季は鹿の角が生え変わる季節です。「その思い出も遠くなってしまった。」との哀切です。(たろう)

夫偲ぶ薔薇いきいきと育てたる

 

<九分九厘>

若葉風その色青く肺の底

 ・みどり為す新緑の若葉風です。思わずその清々しい空気を肺の底まで吸い込みたくなり、その心情が良く見えます。(たろう)

 ・いかにも生々とした若緑を揺るがす風、思いっきり吸い込めば肺の底まで清々しさが満ち溢れる。作者の初夏の賛歌が聞こえてきます。(龍峰)

身の丈に風靡せし鉄線の花

柿若葉いよよ盛んに空狭し

 ・部屋の窓のすぐそこに、梅ですが若葉が溢れ、共感します。(紘子)

鯉のぼり洗濯物と同じ竿

 ・若い頃は子どもたちのために大きな鯉のぼりを上げていたが、今はもう老夫婦二人なので、小さな鯉のぼりを物干し竿に挿している。人間味に溢れ、ユーモアとペーソスを感じさせる一句です!派手なところはないが、しみじみとした味わいを感じさせてくれます。(ゆらぎ)

衣替え時にあらずと老二人

 ・早くも立夏を迎えましたが、今年は更に天候不順であり、肌寒い事も?衣更えは未だ「その時にあらず」との二人です。(たろう)

 ・小生今回似た句を詠んでいました。「米寿の身衣更えとてゆるゆると」(葉有露)

 

<ゆらぎ>

ようやくに慶雲応輝夏きざす

 ・慶雲応輝! 今年こそは活気のある日本になって欲しいものです。株の買い増しでもしましょうか。(九分九厘)

 ・天候不順な春も通り過ぎ、漸く何もかも光輝く夏を迎えました。慶雲(瑞雲とも)が来たり、まさに輝きを増して居ます。中国の古代皇帝の替わる時の故事に因む、目出度さです。(たろう)


窓の外心晴れ晴れ青嵐

 ・外には荒々しい風が緑を揺さぶっている。その光景を見ていると、なぜか青年の 時の粗削りな振る舞いを想起させ、憂さも吹き飛ばしてくれる。初夏を迎えた作者の喜びが伝わってきます。(龍峰)
  
花は咲き鳥も歌える聖五月

 ・新緑の爽やかな日となりました。花は咲き鳥達もこの初夏の爽やかさを謳歌して いますね!!。(たろう)

曳白に開け暮れし夜の白牡丹

 ・「白」の意味する多義性が、少ない文字数の中に語られています。いいですね!(九分九厘)

鯛ちらし山葵菜おひたし夏浅し

 ・さわやかなご馳走に、夏の入りを思いました。(紘子)

 ・この季節のくれる数々の御馳走に、あずかりました。(葉有露)

 

<龍峰>

魂ふるへる祐三の絵や街薄暑

 ・祐三の絵と季語の街薄暑の取り合わせがとてもいいです。(九分九厘) 

 ・彼の有名な「佐伯祐三の展覧会」を見学に行かれた様ですね?魂がふるえるよう な感動であったようです。「街薄暑」との季語がリアルに効いています。(たろう)

背くらべの唄よぎりをり笹粽

 ・田舎に居た子供の頃は、粽用の熊笹の若い葉を採りのに良く山に入って居りました。♪粽食べ食べ兄さんが、計って呉れた背いの丈♫(たろう)

口論の一段落す柏餅

 ・なぜか、キッパリさっぱり致しました。(紘子)

 ・口論の口中の渋さと柏餅の甘さ,対比の極み。(葉有露)

 ・仲のよい老夫婦が、たわいもないことで言い争って、そして”それもそうだね”と互いの考え方を認め合う。”それでは お茶を淹れまししょうかおじいさん・・・”との声に誘われ柏餅を食らう。穏やかで平和な家庭の様子が伺えます。(ゆらぎ)

ツタンカーメンてふ豌豆の飯かな

 ・解釈がむずかしいです。解説をお願いします(九分九厘)

 ・昨秋妻が友人から豌豆の種を貰った。その名が「ツタンカーメン」。豆は春に成長し、緑色のさやがやがて紫色になって熟す。早速豆ごはんを炊いた。飯は薄く紫色がかって旨かった。(龍峰)

葱坊主小僧ふたりに語りかけ

 ・小僧が「ふたり」のその裏は、何を意味するのですか(九分九厘)

 ・葱坊主の横に小ぶりの葱坊主二つ。葱坊主がやや傾き小ぶりの坊主に、まるで話 かけている、風情。単純に実写です。(龍峰)

 

<かつらたろう>

木洩れ日の木蔭に白く花うばら

 ・木漏れ日の色と花うばらの白が交錯して眼に映ってきます。動きのある綺麗な句ですね。(九分九厘)

葉の裏の白さも見せて風薫る

 ・白という言葉が葉の緑を鮮やかに!(紘子) 

 ・我が家の2階から大学の構内が見えます。そこの木々が同じ風景をみせていま す。(葉有露)

荷風忌や祇園の路地を徘徊す

 ・永井荷風は大正の初め、京都の祇園に遊んでいます。藝妓さんにも目を惹かれたことでしょう。そのことを思い出し、詠み手も祇園に遊びに行ったかもしれません。荷風と祇園 両方の思い出が詠み手の心に浮かんだことでしょう。余談ですが、荷風忌は晩春の季語です。忌日は四月三十日。(ゆらぎ)

父母在りてこその今日とや子供の日 

竹皮を脱ぐや黒々天に届(つ)く

 ・筍はあっという間に、皮を落として若竹に成長する。「黒々届く」にその力強い生命力とスピードを感じます。(龍峰)

 

<葉有露>

夏来たる山眼前にせまりきて 

 ・山登りが好きな作者! さて今年こそもう一度再挑戦されたら如何でしょう。(九分九厘)

 ・神戸在住であれば、六甲の山並みを眼前に眺めながら、夏山に思いを馳せて居られるのですね?その心情が垣間見えます。(たろう)

夏に入り山雲を背に伸びざかり

 ・夏に、湧く雲に、夏山の力強さが共鳴していて、爽快です。(紘子)

川根茶は川の流れに香をのせて

 ・日本三大銘茶の一つ、川根茶。その馥郁たる香りは大井川の流れにのって届く。何と幸せな心地に作者はなられたことでしょう。(龍峰)

 ・川、川 香((か)と、「か)の音が三音並び、リズミカルで気持ちがよくなります。龍峰さんも、書かれているように緑茶の香りが手元に届く。私も、同じように幸せな気分を感じます。 (ゆらぎ)

衣更え制服の白時はこび

・女性の夏の制服には、涼やかな白を使う事が多いいですね?衣更えを行ったその制服を見て、(時はこび・・夏が来たんだ)との思いを強くする作者です。(たろう) 

更衣温故知新をかみしめて

 

                     以上

 

 

 

 


卯月句会、無事終了しました

2023-04-11 | Weblog

皆さまのご尽力とご協力のお陰で、卯月句会は無事に終了しました。

今回の幹事は「ゆらぎ」が相努めましたが、次回は「九分九厘」が幹事をいたします。以降、月ごとに、交互に二人が幹事を致します。

なお今回は、感想文の書き込みはお願いいたしません。特段の変化もないと思われますので。

 

また一部の方で句や感想などをコメント欄に書き込まれる方がおられますが、以降は、直接本文に書き込んで頂くようお願いいたします。

とくに、たろうさんはコメン欄に書き込まれていますが、それがかなりのボリュームがあり、本文に書き写すのが大変です。つきましては、来月から直接

本文に書き込んでください。それには、本ブログのパスワードが必要となります。それは、「ksk364] ですので、よろしくお願いいたします。

ただ、その操作に慣れておられないと、結構煩雑(ややこしい)ので、別途やり方を「ゆらぎ」が電話などでお教えいたします。 


新若葉(卯月句会) コメントをお願いします!

2023-04-08 | Weblog

丁半駒揃いましたので、コメントをお願いします。コメントにあたっては、各人の句の一行下に、一字分右へずらしてコメント書き入れてください。最後に(   )の中に俳名を記入して下さい。

 

九分九厘

 木漏れ日に馳走あずかる花見かな

    正に花見のど真ん中の句ですね。コロナ以前は、花見と言えば、満開の花の下で、ご馳走と酒で花見を満喫したものだった。しかし、このような花見は、この3年間のブランクで、すっかり遠い過去の光景となったしまったように感じる。

   だが、久しぶりに以前の花見を控えめではあるが、取り戻した。作者のその安堵した気持ちと感激がストレートに伝わってきます。(龍峰)

          今年はかなり早く桜の開花でしたがお花見に行かれ、桜の花の木漏れ日のもとで御馳走の宴ですね!!(かつらたろう)

 花雲の影に戯る川遊び 

  春の光と花の訪れに、人々の心も輝いて見えます。(葉有露)

 せせらぎのワルツ奏でし花の宴

  なんとも爽やかな花の宴を頂きました。(紘子)

   桜を見ながら、酒宴を楽しんでいる。その目に前に流れる小川は、さらさらと音を立てワルツのリズムを刻んでいるようです。何とも、のどかで贅沢な宴ですね。(ゆらぎ)

 憂さ忘るるも眩き昼の桜

 裏山の一本桜や風光る

       ご自宅の裏山にある一本桜とは、羨ましい限りです!!。朝な夕なに眺め愛でて居られる様子が、風光るとの「季語」が効いて見えるようです(かつらたろう)

 

かつらたろう

 あの辺り限界集落花の雲

  何とも切ない句ですね。しかし、これが現実。かつてこの集落にも若者が、子供がにぎやかに走り回り、桜の咲くころには花見を皆で満喫したものだった。それが、今や集落は年老いた  者のみが残され、限界集落となってしまった。だが、花は変わらず今年も満開、遠くから見れば花の雲の下に集落は静かに佇んでいるように見える。作者はこの集落にいろいろな思いを寄せつつ、深い憐れみを感じておられる。その気持ちが静かに伝わってきます。(龍峰)

   花の華やぎと集落の静けさが響き合っていると(紘子)

寄りて添ひ放れてよりぬ花いかだ

  美しい句です。咲いて、散ってその最後の姿も一芸を見せます。(葉有露)

 どこまでも赤き垣根や新芽立つ

 うたげ果て道の片方(かたえ)や花の屑

 色の出づ花の仕舞ひや散りぬべし

  人生の終わりに近い歳になると本句が身にしみますが、一方で元気激励を頂いた気持ちになりました。(九分九厘)

  栄枯盛衰の感が表れた秀句です! (ゆらぎ)

 

龍峰

 花万朶つつみ一面ゆるがしぬ

  普段の景色を、わずかの間別世界に仕立ててくれます。(葉有露)

 遠鳥(をちどり)の声隠しをり花の雲

  広い宇宙空間を感じます。そして音楽と色彩の華やかさが心に響いてきます。(九分九厘)

 八十路超え吉野の花に狂ひをり

  満開の吉野の桜を見て、まさに狂気乱舞。吉野へ行って見たくなります。(ゆらぎ)

      齢を重ねる度に、待ち遠しい桜の花と行く春を惜しむ心情になりますね?嘗て皆様と訪れた事を思い出しました。(かつらたろう)

 夕山に一樹浮かぶや山桜

  夕景の中の山桜の美しさ(紘子)

     「花の雲」を夕方に見る景色のようですね?夕暮れ時となっても、ぼんやり浮かぶように見える山桜の趣です。(かつらたろう)

 池の辺に舞ひ暮るるなり紅枝垂

 

らぎ

 幼子に折り紙をれば花の果

  中七の解釈が難しい句です。作者は過ぎし人生を遡行し幼子に戻ってみるが、その童心を今の老齢時に保っているのかどうかを自問自答をしている? 上五が、今の作者の姿と二重写しになっていると思いました。好きな句です。(九分九厘)

 AIてふもののお陰か春うらら

  便利なチャットGPTのお陰との事でしょうか?使い方によっては、文章構成などの苦労もなくすいすいです。然し、かなり問題もあるようであり、規制の動きもありとか?(かつらたろう)

帰還せし列車の席や花山葵

  あれから12年、ようやく原発周辺の一部地域の住民に帰還の許可が出た。住民にとっては長く待っていた許可ではある。しかしこの先には幾多の困難が予測される。恐らくその帰還は ほろ苦いものだろう。住民のそのような気持ちに、作者は思いを馳せておられる。それは「花山葵」という「花咲く前のつぼみの花茎」を意味する季語の取り合わせに 現われていると思う。そ れは決して華やいだ気持ちではなく、山葵のあの辛さの気持ちである。(龍峰)         

 苦しみて生きつつをれば桜しべ降る

  山あり谷あり、花も嵐も全てを知っています。(葉有露)

  この世は生きて居れば色々悩み苦しむ事も多いいです。人の世の習いなど関係なく、自然界は移り変わって行くようですね!!。最近「年年歳歳花相似歳歳年年人不同」なる一節を知り、えらく共感しました。(かつらたろう)

 朝まだき命惜しめや花筏

  花筏への静かな思い(紘子)

 

紘子

 さくらまたさくら青空のびやかに

  簡潔で臨場感に溢れた句と思います。(九分九厘)

  桜の花の盛りを思わせるような秀句です。言葉遣いが、素晴らしい!(ゆらぎ)

  桜の花のトンネル行きでしょうか?その上には青空が広がり、映像と音楽を見ているようです。ひらがな使いの詠みが柔らかく、心地良いですね!!。(かつらたろう)

 花盛りてふ寂しさの一日あり

  満開の花、その花にも影があるように森羅万象、絶頂の人にもその裏には寂しさがある。盛りの花を見ていると、ふとそのようなことを思う日であったと、作者は思い巡らせておられるのではないだろうか。(龍峰)

  何事も始めがあれば必ず了りがあり、桜の花も盛りともなれば後は落花ばかりです。花の栄枯の盛衰を詠み、まさに「春愁」とはこのような事かとも!!。(かつらたろう)

 雨けぶる桜並木の黙深し

  人々の姿も少なく、華やかな桜たちもいつもとは違う佇まいです。(葉有露)

 花に触れ鵯一羽風となる

  花のひとひらが散ったときの瞬間の印象。鵯が現れたのがロマンティックです。(九分九厘)

 満開のさくら華やぎ透きとほる

 

葉有露

 鞦韆や子らは天より帰り来て

  暖かくなって子供らは外に出て、ぶらんこで遊ぶようになった。勢いよく漕いで高い位置から降りてくるくる子は、あたかも天から帰ってきたような感じを受ける。作者は更に、それは一瞬 天から神の御子が降りて来られたような思いにもなる、と感じておられるのではないだろうか。(龍峰)

 ぶらんこに志村喬は生き続け

  志村喬の映画(生きる)では、市役所の年老いた課長が、夜の公園で一人ぶらんこを漕ぎ、「ゴンドラ」の歌を口ずさむ。あのシーンで、志村喬は「永遠の人」となりました。郷愁を誘う秀句です! (ゆらぎ)

  有名な志村喬主演の名画「生きる」ですね?人は誰でも、「人生の生きる意味」について気付き考える事があるようです。最近、洋画でもリメイクされていて大変人気かとも。(かつらたろう)

老夫婦並びし杖に春光が

老い二人杖それぞれに春光が

朧月いつもの我が家遠くあり

  そんなに急いで家に帰ることもあるまいと、朧月を我と同化させる作者の気持ちが伝わってきます。(九分九厘)

  朧月夜を二人で散策すれば、そんなに遠くない我が家も「遠くに感じるようだ」との実感のようですね?これも穏やかな春ならではのようです。(かつらたろう)


新若葉

2023-04-07 | Weblog

 

 

いよいよ四月です。七日に卯月句会が始まります。晩春の句をお詠みください。

(お詫び)前回の弥生句会は、3月6日から4月5日ということで、本来ならば、仲春の句を詠むべきでした。小生(ゆらぎ)の勘違いで晩春の句をお詠みくださいと、誤ってお願いしてしまいました。そのような訳で、再度で申し訳ありませんが、晩春の句をお詠み頂くよう、伏してお願いもうしあげます。ご容赦お願い申し上げます。

投句要領は、前月(弥生句会)と同様です。

①ひとり五句投句。

なを投句はゴシック体で表記します。 また詠み手の名前もゴシック体にします。

 

九分九厘

 木漏れ日に馳走あずかる花見かな

 花雲の影に戯る川遊び

 せせらぎのワルツ奏でし花の宴

 憂さ忘るるも眩き昼の桜

 裏山の一本桜や風光る

 

かつらたろう

 あの辺り限界集落花の雲

 寄りて添ひ放れてよりぬ花いかだ

 どこまでも赤き垣根や新芽立つ

 うたげ果て道の片方(かたえ)や花の屑

 色の出づ花の仕舞ひや散りぬべし

 

龍峰

 花万朶つつみ一面ゆるがしぬ

 遠鳥(をちどり)の声隠しをり花の雲

 八十路超え吉野の花に狂ひをり

 夕山に一樹浮かぶや山桜

 池の辺に舞ひ暮るるなり紅枝垂

 

 

らぎ

 幼子に折り紙をれば花の果

 AIてふもののお陰か春うらら

 帰還せし列車の席や花山葵            

 苦しみて生きつつをれば桜しべ降る

 朝まだき命惜しめや花筏

 

紘子

 さくらまたさくら青空のびやかに

 花盛りてふ寂しさの一日あり

 雨けぶる桜並木の黙深し

 花に触れ鵯一羽風となる

 満開のさくら華やぎ透きとほる

 

葉有露

 鞦韆や子らは天より帰り来て

 ぶらんこに志村喬は生き続け

 老夫婦並びし杖に春光が

 老い二人杖それぞれに春光が

 朧月いつもの我が家遠くあり

 

 

 

 

 


弥生句会、無事終了しました。

2023-03-11 | Weblog

   皆さまから、投句並びにコメントを頂戴して、弥生句会は、無事終了いたしました。ご同慶の至りです。

つきましては、皆さまから、今回の「弥生句会」の感想をお伺いしたく、下記に書き込んで頂くようお願い申し上げます。”面白っかったとか、楽しかったとか、

あるいは思わぬ佳句を見出して刺激をうけたとか、・・・・・”。ご自由に書き込んでください。 と

      ~~~~~~~~~~~~~~~

(龍峰)

  無事弥生会が立ち上がり、終了したことは喜ばしい限りです。お世話頂いた九分九厘&ゆらぎさんにお礼申し上げます。

  同じ春を詠んでも6人各様で、対象と季語の組み合わせの妙を楽しむことができました。またコメントも各位の感じ方の違いが出て、これまた面白いところでした。

(葉有露)

  句会の新しい試みをお世話いただき、お礼申し上げます。とても新鮮でした。ただ、全員30句が並ぶと、それぞれの句に集中して読み込むのが難しく、目移りします。

  各月兼題を決め、一人ないし二人が出句する方式を試みてはどうでしょう。また、コメントは必ずしも必要としないと思ったりします。・・・・・・

(たろう)

  新若葉(弥生句会)を開催頂き、大変有難う御座いました!!。  九分九厘様、ゆらぎ様のお世話により大変楽しめる句会でありました。
  更にコメント記入に当たっても、句のフォントを変えて読みやすくするなどの工夫も、大変助かりました。
  何時までも皆様と共に、樹勢を誇る大木である事を願っております。
  又の新緑句会を楽しみに致しております!!。

(紘子)

 弥生句会を開催頂き、有り難うございました! 句会として、とても楽しい時間を頂きました。次の句会を待ち遠しく思っております。これからも、よろしくお導き頂けますよう、お願い申し上げます。

(九分九厘) 新しい句会の最初の試みがうまく行きました。途中で投句の字体のフォントを Arial Black に変えて見やすくなりました。(コメント)の字についてですが、皆さんそれぞれに書かれるので、何か記号を決めておけばいいのではないかと思います。例えば、@、#、co:  などの記号を入れることです。私は co: を提案します。葉有露さんのご提案も一考せねばなりませんね。5×6人の違う30季語を一気にみることは確かに意識の散逸になるやも? あるいは春の季語爛漫の世界を楽しんだ?とも言えます。

(ゆらぎ)

 弥生句会を無事終了することができて、安堵しております。これも、ひとえに皆様もご協力のおかげと感謝しております。

 これまでの草若葉と違い、全員の句とそれ対するコメントを一斉にみることができて、それはそれで新たな興趣が感じられました。いや、なかなか楽しかったです!

 四月の卯月句会を楽しみにしております。

以上

(文責)九分九厘&ゆらぎ

 


新若葉(弥生句会)コメントをお願いします!

2023-03-06 | Weblog

弥生句会です。下記の要領で投句して下さい。弥生句会では、原則として晩春の句を投句してください。

以降毎月、皐月(初夏)、水無月(仲夏)、文月(・・・・の具合で句会を開きます。

投句要領

①各人五句投句 (順序は投句先着順でお願いします)

 

なお、投句はゴシック体にします。 詠み手の名前も、ゴシック体で表記いたしましす。

     ~~~~~~~~~~~~~~

(サンプル)

紘子 

      新しき風若葉へと吹き抜けむ

      


今日の俳句:卒業・葉有露

2023-02-21 | Weblog

三年前の春,丁度コロナウイルスが蔓延し始めた頃、先達の熱心なお誘い受け、「草若葉」に参加することになりました。

 俳句に無関心だったため、慌てて「歳時記」を買い求めまた「俳句入門書」を詠み始める始末でした。先達のご指導と

激励に押されているうちに、草若葉休刊の日を迎えることになりました。

 その殿を務めるにあたり、先達の皆様に厚くお礼申し上げます。

 

 ・コロナ渦で始めし句会卒業す

 ・今更に大和言の葉知る齢に

 ・五七五に込める世界は果てしなし

 ・新学期この齢にてややかたし

 ・句の世界新たな友と春行かん


新若葉のご案内

2023-02-18 | Weblog

 

あと十日もすれば三月です。いよいよ「新若葉」の句会をスタートしま  
す。句会名は、”弥生句会”。 以下、月の古名にしたがって続けます。
  (弥生句会、卯月句会、皐月句会、水無月句会・・・)
  
  要領は、先にご案内の通り。
  ①開催は月に一回。
  ②五句までを投句。
  ③選句(どの句を選ぶか)、またはコメントは自由。
  ④投稿者は、龍峰/葉有露/たろう/紘子/九分九厘/ゆらぎの六名。
  
  句会は、毎月七日に開催します。(ラッキーセブンに因んで七日にしま  
した)
  
  皆さま、予め投句のご準備をお願いします。

  なお、チャット型AI対話サービス(ChatGPT)で詠まれた句は受け付けませんので、了解ください(笑)
  
  
  幹事(九分九厘&「ゆらぎ))より
  


今日の俳句 立春/龍峰

2023-02-12 | Weblog

           深田池の釣り人

世の中が如何ようなりとも時が移れば季節は巡ってきます。万象に畏怖を抱かざるを得ません。

立春を迎えると常連の釣り人が日ごと増えてきます。

今月末で本草若葉は休刊になります。長年お付き合い頂いた諸兄姉の皆様に厚くお礼申し上げます。

有難うございました。

 

      立春や釣り人もどる深田池

      三日置きの襲いくるなり余寒かな

      雪囲い解きてみなぎる光かな

      草餅や祖母のこね鉢出番なり

 

      久方の妻の育むヒヤシンス

      進級試験準備不足の夢今も

      細腕のビルの狭間の蜆汁

      日本海は春怒涛なりこの時も

 

      見覚えの岬の山や春の航

      段々の梅真白なり杉襖

      紅白の盆梅や組み咲き難し

      春の日の句友の交(か)いの月日かな