上程議案を発表する柏木征夫市長
平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイト2社に事業委託し、2年目の29年度は全国から6501件、1億395万7008円の寄付が寄せられ、目標の1億円をクリア。30年度も前年度実績の1億300万円を目標にポータルサイト6社に増やし、今月21日現在で7885件、1億373万3030円の寄付があり、すでに目標を突破。前年度同期に比べ件数で2・5倍、寄付額で2倍に増えている。
12月に納税のピークを迎え、29年度は12月だけで4000万円、1~3月で1600万円あり、今の2倍ペースを維持できれば2億円の大台に届くため、補正予算で寄付額を1億円追加した2億300万円に上方修正した。市企画課は「ポータルサイトを増やしたこと、返礼品の数が大幅に増えたことが、寄付額の大幅増につながっているのではないか」と分析している。
出店業者、品数は当初13業者、32品目から33業者、268品目に増え、メニューのバリエーション化が図られている。今年度の返礼品の上位ランキングは1位がフルーツセットで全体の15・5%、2位がいちご(まりひめ)で8・6%、3位ははちみつ梅干しで5・5%、4位が白干し梅干しで4・5%、5位が小玉スイカ(ひとりじめ7)で3・1%。野菜・果物が全体の8割を占めている。
寄付額は1万円が全体の92%を占め、最高額は50万円。寄付者は東京都が26・6%で最も多く、大阪府9・9%、神奈川県9・2%、愛知県7・9%、兵庫県6・1%と続く。関東地方が全体の48・9%を占め、近畿地方が22%、東海地方が12%。市企画課は「今後も内容を一層充実させ、御坊の魅力発信に努めたい」としている。
返礼品は寄付額の3割程度。これに送料、手数料を加えた必要経費は約55%あり、残りの約45%が市の収入となり、子どもの教育環境整備や安心して暮らせる福祉の充実に活用。また、寄付者には礼状、市の1年間の出来事をまとめた「ふるさと通信」を送付して魅力発信に努めている。
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