紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市ふるさと納税2億円に上方修正 〈2018年11月29日〉

2018年11月29日 08時30分00秒 | 記事

上程議案を発表する柏木征夫市長


 柏木征夫御坊市長は28日、12月7日開会の12月定例議会に提案する議案20件を発表。今年度一般会計補正予算で「ふるさと納税」寄付額を1億円追加の2億300万円にした。インターネットの大手ポータルサイトに委託して3年目となる今年度は委託サイトを増やし、出店業者や品数も充実したことなどから前年度同期より件数は2・5倍、寄付額は2倍に増え、すでに1億円を突破。12月が納税のピークを迎えるため、2億円の大台越えを見込んで上方修正した。

 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイト2社に事業委託し、2年目の29年度は全国から6501件、1億395万7008円の寄付が寄せられ、目標の1億円をクリア。30年度も前年度実績の1億300万円を目標にポータルサイト6社に増やし、今月21日現在で7885件、1億373万3030円の寄付があり、すでに目標を突破。前年度同期に比べ件数で2・5倍、寄付額で2倍に増えている。
 12月に納税のピークを迎え、29年度は12月だけで4000万円、1~3月で1600万円あり、今の2倍ペースを維持できれば2億円の大台に届くため、補正予算で寄付額を1億円追加した2億300万円に上方修正した。市企画課は「ポータルサイトを増やしたこと、返礼品の数が大幅に増えたことが、寄付額の大幅増につながっているのではないか」と分析している。
 出店業者、品数は当初13業者、32品目から33業者、268品目に増え、メニューのバリエーション化が図られている。今年度の返礼品の上位ランキングは1位がフルーツセットで全体の15・5%、2位がいちご(まりひめ)で8・6%、3位ははちみつ梅干しで5・5%、4位が白干し梅干しで4・5%、5位が小玉スイカ(ひとりじめ7)で3・1%。野菜・果物が全体の8割を占めている。
 寄付額は1万円が全体の92%を占め、最高額は50万円。寄付者は東京都が26・6%で最も多く、大阪府9・9%、神奈川県9・2%、愛知県7・9%、兵庫県6・1%と続く。関東地方が全体の48・9%を占め、近畿地方が22%、東海地方が12%。市企画課は「今後も内容を一層充実させ、御坊の魅力発信に努めたい」としている。
 返礼品は寄付額の3割程度。これに送料、手数料を加えた必要経費は約55%あり、残りの約45%が市の収入となり、子どもの教育環境整備や安心して暮らせる福祉の充実に活用。また、寄付者には礼状、市の1年間の出来事をまとめた「ふるさと通信」を送付して魅力発信に努めている。


その他の主なニュース

 大規模地震津波発生想定し御坊署ら実践的訓練

 狩谷純一さん宅(美浜町)に電飾登場

 県下実業団剣道 美浜町の中西建設が大活躍

 日高川町 交流センターが開館10周年の催し