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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町かえるのフェスティバルにぎわう 〈2015年11月17日〉

2015年11月17日 08時30分00秒 | 記事

かつお節削り大会で発祥の地PR


 印南町で第7回「印南かえるのフェスティバル」=主催・印南町活性化イベント実行委員会、楠本勝彦会長=が15日、印南漁港内ケ浜埋立地周辺で開催。物産販売をはじめ、ウスイの皮をむく早さを競う豆むき大会、乗馬体験、漁船クルージングの恒例イベントのほか、イリュージョンや漫才、園児のかわいいダンスやゆるキャラ劇などのステージイベントもあり、心配された天候も回復し1万人の来場者でにぎわった。

 山口太鼓の演奏で開幕。物産販売ではミニトマト、梅干し、花など特産物や、松茸ご飯、サバ寿司、インドカレー、米粉のお好み焼き、ラーメンなどが販売されたほか、町農業士会がシシとシカ肉の竜田揚げを無料で振る舞った。
 特設ステージでは、町出身アーティストのShinoさんが進行役を務め、県出身兄弟お笑いコンビ「すみたに」の漫才、ちょびっとみつるのマジック&イリュージョン、柳橋さやかのお笑いショー、印南町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」、龍谷大学のゆるキャラ「ロンくん」「ロンちゃん」によるゆるキャラ劇、いなみこども園児のまめまめまダンスもあり盛り上がった。
 体験コーナーでは乗馬や芋掘り、漁船クルージングのほか、町特産の豆の消費宣伝の一環で実施している恒例の豆むき大会には子どもから大人まで100人が参加し、むいた豆の量で競った。かつお節を考案するなど偉大な功績を残した印南漁民3人の顕彰碑が建立されたのに合わせ町文化協会が「かつお節削り大会」を企画し発祥の地をPR。
 町と地域社会の発展と人材育成などを目的に連携協定を結んでいる龍谷大の学生が昨年に続いて参加し、紙コップを使ってのけん玉作りで子ども達を楽しませた。ちびっ子に人気の遊具「ふわふわパンダドーム」も設けられ、餅まきで締めくくった。


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 日高川町寒川で大阪狭山市民と交流、紅葉ウオークや収穫体験

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 崇光社(書団神融会)書展が盛会

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御坊市実施計画新規15件採択、防災無線デジタル化も 〈2015年11月15日〉

2015年11月16日 08時30分00秒 | 記事

策定委員会で実施計画を決定


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・柏木征夫市長)が、9月に決定した後期事業計画(28年度~32年度)に基づき、平成28年度から30年度までの3年間で着手、実施する83事業を採択した。新規事業は津波避難タワー建設やファミリーサポートセンター開設など防災対策、子育て支援対策を重点に15件。継続事業では実施時期や実施内容の検討が必要な条件付き採択だった防災行政無線放送施設固定系デジタル化事業の着手が決まった。

 新規事業の津波避難タワー建設は名屋、新町両地区に1基ずつ整備することが決まっており、現在は場所や規模等を検討中。29年度に着手し、調査・設計を行い、30年度と31年度の2カ年で整備する予定。総事業費は3億円以上になる見通し。
 ファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)は、子育てをサポートしてほしい人に、支援できる人を紹介する事業で、御坊医療圏域6市町では初めて。子育て支援の拠点として耐震補強工事を行う御坊小学校北校舎1階にセンターを設置。約700万円をかけて28年度に設計、29年度に教室の改修を行い、早ければ29年度中に開設する。
 継続事業のうち、防災行政無線放送施設固定系デジタル化事業はこれまで条件付き採択で、市庁舎改築に併せて実施する予定だったが、子局の老朽化等で平成32年度までにデジタル化する必要があり、29年度事業着手が決定。約7億3000万円かけ、親局と子局99局をデジタル化する。29年度に基本設計、30年度に実施設計を行い、31年度と32年度で整備する予定。
 他の主な新規事業は次の通り。
【塩屋漁港施設機能強化】3連動地震被害シミュレーションを行い、必要に応じて荷揚場や市場、道路など基幹施設の補強対策、背後地の液状化対策を実施。
【漁港海岸保全施設老朽化対策】塩屋漁港を除く5漁港を対象に背後地の防波堤を点検し、必要に応じて長寿命化対策を実施。
【橋梁長寿命化定期点検】市道に架かる橋長2メートル以上、15メートル以下の214橋をすべて点検。
【農業集落排水施設機能強化対策】平成10年完成の富安処理場の老朽化等を調査し、必要に応じて機能強化を図る。
【地域密着型サービス事業所設置】認知症グループホームを現在の2カ所から3カ所に増やす▽小規模居宅介護事業所を藤田地区以外の5地区にそれぞれ1事業所開設する。
【空き家再生等推進】市内の空き家実態把握調査を行い、除去事業を含めた計画を立てる。
【わがまち魅力再発見】宮子姫や寺内町、舞妃蓮などを理解してもらうカルタ、宮子姫の絵本を作成した学校や幼稚園に配布。観光客向けの記念品(絵はがき等)も作成する。


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 中学軟式野球の日高オールスターズ14期生結成、全国制覇向けてチーム一丸

 きのくに福祉支援機構が菜の花会、こじか保育園など5施設に支援金贈る

 県U-14バレーボール大会の日高選抜結成、初優勝を目指す

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15日 印南町かえるのフェスティバル 〈2015年11月14日〉

2015年11月14日 08時30分00秒 | 記事

今年も龍谷大学生が紙コップでの物づくり体験
コーナーを企画(昨年)


 第7回「印南かえるのフェスティバル」(主催・印南町活性化イベント実行委員会)は15日午前9時30分から印南漁港内ケ浜埋立地周辺で開く。物産販売や豆むき大会、乗馬体験、漁船クルージング、趣向を凝らしたステージイベントなど今年も多彩な催しで来場者を楽しませる。

 物産販売や飲食バザー、体験コーナーなど41団体が参加。ミニトマトや梅干し、シイタケ、花の地元農産物をはじめ、松茸ご飯、ラーメン、米粉のお好み焼きなどを販売。町農業士会がシシ肉・シカ肉料理を無料で振る舞う試食コーナーや印南町と連携協定を結んでいる龍谷大学の野外活動部が子ども達を対象に行う「いっしょにつくろう!紙コップけん玉」、日高歯科医師会による無料歯科健診もある。
 ウスイエンドウのさやをむく早さを競う恒例の豆むき大会は今年も定員は100人で、乗馬倶楽部を運営するラ・グレースゴルフ倶楽部による乗馬体験は定員140人(200円)で、漁船クルージング体験は午後から2回実施し、定員は45人(高校生以上600円、中学生300円、小学生以下200円)。イモ掘り体験(先着100人、1回1キロ200円)もできる。かつお節を考案するなど偉大な功績を残した印南漁民3人の顕彰碑が建立されたのに合わせ町文化協会が企画した「かつお節削り大会」も。
 ステージイベントでは、町出身アーティストのShinoさんプロデュースによるマジック&イリュージョン、県出身兄弟お笑いコンビ「すみたに」のコント、柳橋さやかお笑いショー、印南町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」、龍谷大学のゆるキャラ「ロンくん」「ロンちゃん」によるゆるキャラ劇、いなみこども園児のまめまめまダンスも。
 ちびっ子に人気のエアー遊具「ふわふわパンダドーム」も設けられ、最後(午後3時ごろの予定)に会場3カ所で餅まきを行う。


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 国保日高病院が在宅で療養するための手引き書を御坊医療圏域6市町で全戸配布

 森下誠史美浜町長が管内最高齢、津村喜久男さん(日高町出身)105歳の誕生日祝う

 県中学ソフトテニス新人大会団体戦で印南が男女準優勝、湯川男子も近畿へ


21日 第14回本社杯Jrバレー大会に24チーム参加 〈2015年11月13日〉

2015年11月13日 08時30分00秒 | 記事

抽選会で主将らがくじを引く

選手宣誓に決まった森さん


 第14回紀州新聞社杯ジュニアバレーボール大会(創刊70年記念大会)兼第38回日高郡市ジュニアバレーボール連盟秋季大会の組み合わせ抽選会は11日、印南町公民館であり、参加チーム主将らがくじを引き、予選の組み合わせが決まった。大会は21日に印南町体育センタ、印南中、印南小、名田小3校の体育館を会場にAリーグ18チーム、Bリーグ6チームの24チームが参加し優勝を競う。

 監督や主将ら40人が出席。日高地方ジュニアバレー連盟の山崎進会長=印南はまゆう監督=が「今年も県大会などを除くとJA大会と今大会だけで6年生にとっては残り少ない。悔いの残らないよう頑張って下さい」とあいさつしたあと、抽選に入り、主将ら各チーム代表者がくじを引き、組み合わせが決まった。注目の選手宣誓は日高中津の森希愛主将(中津5年)に決まった。15日に白浜町で開催の県大会でも宣誓することになっており、2週連続での宣誓となる森さんは「宣誓の内容をみんなで考え、元気よく大きな声で宣誓できるよう頑張りたい」と話した。
 Aリーグは4、5チームずつの4ブロックに分かれ1チーム2試合の変則リーグ戦を行い、各ブロック上位2チームの8チームが決勝トーナメントで争う。5年生以下で構成のBリーグは3チームずつの2ブロックでリーグ戦のあと両ブロック1位が優勝を競う。表彰はAリーグは優勝、準優勝と3位2チーム。ベスト8から敢闘賞を選ぶ。Bリーグは優勝と準優勝。
 リーグ別の組み合わせは次のとおり。
【Aリーグ】Aブロック=日高中津、南部女子B、由良アタッカーズ男子、美浜VBC、川辺ひかり女子▽Bブロック=川辺流星、稲原、御坊つばさ、由良アタッカーズ女子、南部男子B▽Cブロック=美浜ひまわり、日高、南部女子A、川辺ひかり男子▽Dブロック=印南はまゆうA、名田ソレイユ、内原A、南部男子A。
【Bリーグ】Aブロック=南部女子D、南部男子C、ピコ日高▽Bブロック=南部女子C、内原B、印南はまゆうB。


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 特殊詐欺被害防止の仲田克巳さん(きのくに信用金庫)に感謝状

 県中学校柔道新人大会で松洋(女子団体)準優勝、箕島(男子団体)優勝

 日高地方民警連絡協議会総会で署員2人に感謝状

 県中学新人大会バドミントンで柏木颯・岩橋稜典ペア2連覇


合同訓練&防災スクールで1600人が日高高校へ避難 〈2015年11月12日〉

2015年11月12日 08時30分00秒 | 記事

ライフジャケットを身につけ、高校生に帯同されながら
日高高校に向け避難する園児ら


 地域の避難所となっている日高高校に、近隣の園児・児童・生徒と住民らが一斉に避難する日高高校主催・地域合同避難訓練は10日、総勢1600人が参加し行った。中高生が園児や児童、地域住民と触れ合いながら、防災意識の向上と避難所運営の対応能力の育成を図ろうと、日高高校が旗振り役となって行う同訓練は今回、昨年に続き2回目の実施。昨年の教訓から、玄関前への情報公開ボード設置や、配膳場所での心肺蘇生法実演、防災スクールでの避難シューター体験など、さらに内容を充実させた。

 午後1時に南海トラフ地震が発生し、県下に大津波警報が発令されたと想定。サイレンが鳴らされると、つばさ、わかば、愛徳の3保育園、御坊、はこぶねの2幼稚園、御坊小の子どもたちが一斉にライフジャケットや防災ずきんを身につけ、日高高校へ避難。子どもたちは日高高生ボランティアに帯同・誘導されながら、校舎3階の避難教室に向かって駆けた。各教室で人数を確認できたら、担当教員が報告を受け、避難所用時間を記録。
 玄関前には避難者の人数や避難所用時間、引き渡し人数・時間などを記載する情報公開ボードを設置し、、帯同生徒らが行動指標として活用した。
 御坊幼園児らは、訓練を終え「めっちゃ汗かいた」。同園児らに帯同した日高高校2年・大浦陸杜君は「自分のためだけに逃げるのではなく、走る速さに配慮が要ると感じた。真剣に取り組み、気が引き締まった。ためになった」と話した。
 高校1年と附属中1~2年は学校から亀山の宮山公園まで避難した。JA紀州は炊き出し訓練を行い、おにぎりや豚汁を調理提供。御坊小児童らが配膳を手伝った。配膳場では、心肺蘇生法を実演。
 訓練後は防災スクールを開催。煙体験やマイトイレづくり、ロープワーク、パーテーション組立撤去、天幕設営撤去、消火訓練など昨年同様のメニューのほか、今回は避難シューターも体験。附属中生らが校舎3階から中庭にかけられたシューターをひとりずつ滑り降りた。
 訓練と防災スクールには、御坊警察署、御坊市消防署、JA紀州、陸上自衛隊和歌山駐屯地、NHK和歌山放送局、和歌山大学、NPO法人寺子屋、(株)大黒、まいにち(株)マイレット事業部、(株)JINRIKI、国土交通省らが協力した。


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 県花いっぱいコンクールで平川花の会(日高川町)が優良賞

 印南町長選2月7日投票、日裏氏(現職)以外に動きなし

 御坊税務署納税表彰式で5人と2団体の功績たたえる

 14~15日 日高町ふれあい祭、文化展や芸能発表会も


日高川町南山スポーツ公園の合宿誘致等増に期待高まる 〈2015年11月11日〉

2015年11月11日 08時30分00秒 | 記事

今夏、改修済みの南山にスポーツ合宿が殺到、
さらなる増加に期待


 陸上競技場の人工芝生化など大規模改修を行った日高川町の南山スポーツ公園での合宿利用が激増する中、関西の私立大学関係者が日高川町内のスポーツ施設や宿泊施設などを視察。各施設の充実ぶりやアクセスの良さなど立地条件が好印象を与えた。これまでは町教育委員会が、スポーツ大会の企画や合宿を手がける企業を通じて合宿の誘致を図っているが、今後は大学側と町が直接交渉することも視野に合宿誘致の増加に期待が高まるほか、学外でのフィールド活動としての利用にも期待が膨らむ。

 今月初めに同町を訪れたのは、大阪府和泉市にある桃山学院大の関係者。日高川町と大阪府泉大津市は友好都市関係にあり、同市は桃山学院と包括連携を提携していることから、同市を通じて、スポーツ活動の合宿利用や学生活動のフィールドワークでの利用を想定して関連施設を視察。町側は、町企画政策課や湯川宗一教育長はじめ教育委員会職員、宿泊施設を運営する(株)さぬきや社員らが町の概要や施設などを説明し、体験型観光に取り組む「ゆめ倶楽部21」の活動などを紹介した。
 町職員の案内で、南山スポーツ公園の陸上競技場や野球場、かわべテニス公園、宿泊施設として利用するかわべ天文公園やきのくに中津荘、美山温泉愛徳荘のほか、温泉施設や日高川交流センターなども視察。同大学の大学統括部長と改革推進部課長は、各施設の充実ぶりに満足した様子で、大学から1時間余りというアクセスの良さや自然に囲まれた立地条件に好印象を持った。
 初の大改修を行った南山陸上競技場は、インフィールドをサッカーやアメリカンフットボールなどで使用可能な超ロングパイルとよばれる人工芝に整備。同競技での利用が整備前はほとんどなかったが、今夏は関西方面の大学、高校のサッカーやアメフト部が合宿に訪れた。今回、視察した桃山学院は、サッカー部とアメフト部が関西学生リーグ1部に所属、硬式野球部なども盛んで、今後の協議次第では同大学の合宿利用が促進される可能性もありそうだ。
 これまではスポーツ大会の企画や合宿を手がける企業を通じて誘致を図っているが、大学側と町が直接交渉するという話も浮上。町と大学側が直接話を進めることで、費用面でも双方にメリットがありそうだ。町内宿泊施設((株)本家さぬきや運営)の今年度上半期の売り上げが前年度同期比で3割近い増加となるなど、大きな影響を与えており、合宿誘致の進展が町の経済にも好影響を与えることになる。また、スポーツ分野の合宿誘致だけでなく、学生が学外で活動するフィールドワークの場としての利用も視野に入れており、町が先日策定した地方創生総合戦略に盛り込んだ「大学のふるさと」制度の協定実現も期待される。


その他の主なニュース

 和歌山病院病棟建替来春完成、津波浸水想定に沿い高層病棟へ

 県が小竹八幡神社前に公衆トイレと駐車場設置へ

 県小学生ソフトテニス大会女子の部で嶋田実南・樫尾陽和里組(印南Jr)優勝

 印南町あいさつ声かけ運動標語最優秀賞に雑賀道行君、片山剛志君、本奈那さん


二階総務会長がTPP農業対策で地元説明会検討 〈2015年11月10日〉

2015年11月10日 08時30分00秒 | 記事

地元で記者会見する二階会長


 自民党の二階俊博総務会長(76)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=は帰省中の8日、後援会御坊事務所で記者会見を開いた。関係各国で大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について農業関係者が不安視していることに「不安を取り除くため、党と政府が一体となって懸命に対応する」と農業対策に万全を尽くすとともに地元で党や政府関係者を招いた説明会開催を検討する考えを示した。

 政府・与党がTPPの国内農業対策をとりまとめているが、特に農業関係者が不安視していることに二階会長は「不安に対して党、政府がきちんと答える責任がある。これから国会や委員会等で議論が始まるが、急いで国会承認を得ることは考えていない。慎重にやっていく。メリットを大きく、デメリットを少なくし、皆さんの不安を取り除いて自信を持ってやっていけるように、党として真っ正面から誠実に対応する」と述べ、理解を深めるために「地元に党、政府の専門家を連れて来て会議を開くことも考えている」とした。
 二階会長の提案で実現した中国高校生友好交流大使500人訪日団(外務省主催)の第一弾がこのほど県内を訪れ、日高高校で交流事業などを行ったことに「6日に東京で報告会を開いたが、安倍総理が私との約束通り高校生と会い『日中友好の芽を大きく育てていただきたい』とあいさつしてくれ、みんな大喜びで帰国した。日中間の距離を縮めるため、今回の高校生交流は意義があり、やって良かった」と話した。
 11月5日の「津波防災の日」を「世界津波防災の日」に制定する国連決議が12月下旬の国連総会で採択される見通しがついたことには「100以上の国から支持を取り付けている。気を緩めず最後まで頑張り、多くの国の賛同を得て制定させたい」とした。紀の国わかやま国体には「大成功で良かった。県民挙げてのバックアップが実を結んだ」と喜んだ。今月下旬に国会議員や経済界、観光業界、一般ら約1000人で訪問する日インドネシア文化経済観光交流団には「可能な限り盛大な催しにしたい」と述べた。


その他の主なニュース

 日高川町小熊区が合同防災訓練、川辺西小学校全校児童も初参加

 灯台絵画コンテストで川神天真君(内原小)鈴木はなさん(御坊小)金賞

 日高川ふれあいまつり賑わう ステージ、特産品販売、文化展も

 青年の会野球大会開幕 川口宜紀主将(紫苑)力強く宣誓


御坊市の「EEパーク」予想上回る売電実績 太陽光発電年間収益600万円 〈2015年11月8日〉

2015年11月09日 08時30分00秒 | 記事

順調に発電を続けるEEパーク太陽光設備


 御坊市が平成24年10月に関西電力(株)から移管を受けた日高港新エネルギーパーク「EEパーク」太陽光発電施設は、順調に発電を続け、年間約600万円の収益を上げている。25年4月から国の再生可能エネルギー固定価格買取制度認定を受け、発電した電力を関電に売電。関電による5年間の実証実験で全国有数の日射量があることは分かっていたが、過去2年の売電実績は予想を上回っており、市当局は「収益が増えるのはありがたいこと」と喜んでいる。

 市に移管された設備は▽太陽光発電が10キロワットの太陽光パネル10基(計100キロワット)やパワーコンディショナー、PV観測棟、受電設備▽風力発電が2キロワット発電装置、風況観測タワー、200ワット発電装置2基。このうち、太陽光発電は国の買取制度に基づき、関電と平成25年4月から平成39年11月まで14年7カ月間の売買契約を結び、発電した電力は関電に1キロワット42円(消費増税で昨年5月分から43円20銭)で売電している。
 25年度は好天が続き、過去最高の発電量を記録するなど気象条件が良く、5月と8月の売電価格は60万円を超え、年間で593万1156円の収益を得た。26年度は60万円を超えたのは6月だけだったが、発電量に大きな変動はなく、年間585万3544円の収益を上げた。27年度は5月と8月に60万円を超え、10月末現在で362万円の収益があり、故障もなく順調に発電を続けている。
 市は過去の発電量から年間約400万円の収益を見込んでいたが、過去2年間とも600万円近い収益を上げており、予想を上回る実績に「市にとっては収入が増えるのはありがたいこと。天候が良かったのもあるが、移管前に関電が設備をメンテナンスし、発電効率が上がったのも大きい」としている。
 太陽光など各種発電設備は市ふれあいセンターに管理委託し、公園施設と一体的に維持管理し、売電収入は発電設備の維持管理費などに充当。同センターへの年間委託料は347万円で、これに発電設備の定期点検などランニングコストを加えても売電収入で十分にまかなえ、市の財政負担軽減につながっている。風力発電の電気は公園内の照明等に充てている。
 太陽光発電設備は関電がEEパーク公園施設隣の約5000平方メートルに設置し、EEパークがオープンした平成19年度から有効利用を研究する実証実験を行ってきた。5年間、実証実験を行ったあと、市に移管。太陽光パネルの耐用年数は残り13年程度のため、買取期間が終了すれば設備はすべて撤去する予定。撤去費用は関電が市に5000万円を先払いしている。


その他の主なニュース

 仁坂知事が美浜町で行政報告会 重点施策など説明

 こじか園で消火訓練 園児らが消防隊員に花束贈る

 9日から15日まで全国秋季火災予防運動

 御坊市北吉田でソバを収穫 年末に手打ち体験


和歌山県主催総合防災訓練を御坊発電所で実施 津波や火災想定し29機関連携 〈2015年11月7日〉

2015年11月07日 08時30分00秒 | 記事

海と陸から一斉放水

続々と応援に駆けつける消防車両


 和歌山県主催の平成27年度石油コンビナート等総合防災訓練は5日、関西電力(株)御坊発電所構内で実施。御坊市消防本部、海上保安庁、自衛隊、県警など29機関から255人が参加。東海・東南海・南海3連動地震を想定して、海上のタンカーと陸上の石油コンビナートからいずれも油の流出を防いだほか迅速、安全な救助活動や、消火活動を行い、各機関同士の連携を図り、対応を確認した。

 前半は海上訓練。大地震による津波で、油運搬船から油が流出しているのを海保の航空機が発見し海上現地本部へ報告。同発電所の作業船「さんぽう」がオイルフェンスを拡張し、油の拡大を防いだ。油流出している周辺を航行制限区域に設定し、巡視船「みなべ」と「みなべGB」がライトメールと拡声器を使い、周囲に知らせた。
 近畿地方整備局の海洋環境船「海和歌丸」が油回収装置で、紀州日高漁協の発電所委託船「昌栄丸」と排防協「若潮丸」が油吸着マットで回収。「みなべ」は油処理剤散布装置で油処理、「みなべGB」は航行して、「枡栄丸」は放水し油をかくはんした。その後、「昌栄丸」から転落した作業員を救助。船舶火災を想定した消火訓練では、御坊市消防、海保らが陸と海から一斉放水した。
 後半は陸上訓練。和歌山地方気象台から津波警報解除の知らせが入り、同発電所から負傷者、建物被害では№3タンクから原油が流出との報告。同発電所自衛消防隊が土のう作成、原油流出防止作業を実施。日本赤十字社県支部が救護所を開設し、防御作業中に負傷した作業員を陸上自衛隊が一時収容所に担架搬送。御坊市消防救急隊がトリアージし、救護所に搬送した。その後、陸自ヘリが患者を病院に搬送した。
 最初に№3タンクに出動した自衛消防隊が初期消火。続いて到着した市消防に自衛消防隊から指揮権を移譲した。その後、海南市、有田市、和歌山市の消防隊が続々と応援に駆けつけ、御坊市消防署長の小畑秀樹消防隊長の指示で、消防車8台がタンク周辺に一気に放水した。
 訓練終了後の閉会式で、田辺海上保安部の本山祐一部長が「迅速、的確、そして安全に行ってくれて心から感謝している。今回の訓練では、防災の意識が高まり、災害の対処のスキルが上がったと思う。考えて、備えて、訓練を繰り返してほしい。それが安心、安全な地域づくりにつながる」と講評。開催地を代表し柏木征夫御坊市長は「陸、海、空一体の訓練を目の当たりにして、力強く思った。この訓練を地域の防災力アップにつなげてほしい」、同発電所の宇土剛彰所長が「みなさんと一体となって訓練できて、有益だった。万が一災害が発生した時にも、被害を最小限に抑える。今後もリスク管理の徹底を図りたい」とあいさつした。


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 御坊商議所要望の駅前一般駐車場拡幅「検討中」

 日高川町観光PR年賀状販売 町の花、木、鳥をデザイン

 県小学秋季陸上で上畑さん1500優勝、最優秀賞も

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日高川町商工会が買い物スタンプ事業解散へ 〈2015年11月6日〉

2015年11月06日 08時30分00秒 | 記事

大型店進出や経営者の高齢化などが
加盟の小規模店舗に影を落とす…


 日高川町商工会はこのほど臨時総会を開き、町内の加盟店舗による購入でスタンプを集めて商品購入に利用できる「ひだかがわスタンプ事業(黒田茂代表理事)」を解散する方針を決めた。発足当時は約80店舗の加盟があり、約800万円の対象売り上げがあったが、高齢化などによる加盟店舗の閉店や大型店舗の進出で売り上げが減少するなど加盟は18店舗に激減。旧川辺町時代の昭和54年から続いてきたが、時代の流れには勝てず36年間の歴史を終える。来年1月31日までに利用を停止。同組合はスタンプシールと共通商品券の期日内利用を呼びかける。

 同スタンプ事業は、対象店舗で100円購入ごとにスタンプ1つが貯まり、台紙1枚(スタンプ300個)で500円分の商品が購入できる仕組み。年末には変身抽選大会を開き、500円のスタンプ台紙が最高で1万円の商品券、外れても500円になるイベントなども開催。また、対象店舗で共通に使用できる共通商品券を500円から発行してきた。
 旧川辺町当時の昭和54年、商工会を事務局に「川辺スタンプ会」として発足。平成5年に「川辺スタンプ事業協同組合」が誕生する頃までには約80店舗の加盟があったが、年々加盟店舗が減少。平成17年の新町誕生と同時に「ひだかがわスタンプ事業協同組合」に名称を変更し、対象地域も現町域に広がって30店舗になったが、この10年間で減少の勢いは止まらずに現在は18店舗に。一方、対象店舗で利用できる共通商品券も、以前は町などのイベントで景品として活用されたり、贈答品や日ごろの買い物に利用。多い時には年間300万円以上を発行した時期もあったが、加盟店舗数の減少に伴い、いまでは年間50万円程度にまで落ち込んでいる。
 スタンプ事業解散の大きな要因となったのは加盟店舗数の減少。経営者の高齢化により小規模店舗が廃業するケースも多く、大型店舗などの進出で、発足当時に比べて町内での購買も大きく落ち込んだ。町内の店舗の中には、同様のサービスを独自に行う店舗もあり、店舗数の減少が悪循環となっていった。
 スタンプの配布は今月20日まで、スタンプ台紙と共通商品券の利用期日は来年1月末までとし、スタンプは、300個に満たない場合でも枚数に応じた相応の金額で利用でき、同事業協同組合では期日までの利用を呼びかけている。
 事務局の町商工会では「川辺町時代から長年続いてきた事業で、解散はとても残念だが、時代の流れには勝てない…」と話した。


その他の主なニュース

 管内初 JR西日本が津波想定し切目駅で避難誘導訓練

 アジア・オセアニア高校生フォーラムで20の国・地域の高校生が意見発表

 日高町で地震津波防災訓練

 日高川町少年野球連協10周年を記念し監督やコーチら功労表彰