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日高振興局が移動式のサル捕獲オリ開発、日高川町に試作第1号設置へ 〈2017年11月17日〉

2017年11月17日 08時30分00秒 | 記事

日高振興局が考案した軽トラ一体型のサル捕獲オリ


 管内各地で農産物へのサル被害が絶たない中、日高振興局農業水産振興課が、軽トラックと一体型になった初の移動式のサル捕獲オリを開発。試作第1号のオリを日高川町内に試験的に設置して成果を確かめる。移動が困難だった既存の捕獲オリとは違い、軽トラでそのまま移動することができ、遠隔操作の必要がないなど監視の手間がなく、新たな捕獲手段に関係者らも期待を寄せている。

 県は、インターネットを活用した遠隔操作でオリの扉を封鎖し、サルを捕獲する大型捕獲オリを貸与する取り組みを県下各地で進めているが、据え付け型の大型オリは一度設置すると移動が困難。捕獲場所を移動する場合は、解体して再び組み立てる必要がある。そんな中、同課では、容易に移動ができて遠隔操作の必要がないオリを考案し、試作第1号が完成した。「さすらいサル捕る君」と名付けられたオリ(高さ約1メートル70センチ)は、軽トラの荷台サイズに合わせて作られ、上部に設置した侵入口が上下に作動。移動時は車高が低く保たれ、設置時は床面から約2メートル50センチの高さになり、サルが飛び上がっても逃げられない仕組みになっている。
 獣害が多く、県の貸与分と町単独で大型の捕獲オリ5基を設置している日高川町の担当者は「既存のオリとは違って移動でき、機動性に富んでいて期待できるはず」と期待を寄せ、日高振興局農業水産振興課の鳥居洋木主任は「成果が確認できれば、日高地方全域のサル捕獲に活用したい。将来的には、ドローンと赤外線カメラを活用し、サルの居る場所にオリを移動させ、ピンポイントで捕獲することも可能にしたい」と話した。


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