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久留米・日高川町長が泉大津市長と対談、給食に町の農産物提供など提言 〈2018年5月3日〉

2018年05月03日 08時30分00秒 | 記事

食材を通じた連携など両市町間の交流を約束する
久留米・日高川町長(右)と南出・泉大津市長


 日高川町と友好都市提携を結ぶ大阪府泉大津市の南出賢一市長(38)が、町役場に久留米啓史町長を訪ね、就任後初めて対談。南出市長から、同市の学校給食や市民病院の食材として日高川町産の農産物を買い取ることで、農家の所得向上や雇用の増大を図る提言があり、食を通じた更なる連携などを約束。同市長は「日高川町の豊かな自然にふれ合うことは市民にとって大切なこと。こちらに送り込んでいろんな体験をさせたい」と話した。

 南出市長と交流のある同町松瀬、藏光農園の藏光俊輔さん(38)の案内で、市職員らとともに日高川町役場を訪問。両市町の概要などについてふれたあと、南出市長は「泉大津市の畑を確保できないか。学校給食や市民病院で使用する食材の一部を買い取る形で利用したい。農家の高齢化も進んでいる現状なども聞く中で、町で育った物が当市で使われれば、農家の収入も増え、市にとってはコストも安くなる。若者の就業にもつながり、都市部と農村部の新しい連携として、日本の国家的課題に光を指し示すことになるはず」と提案した。
 提言を受けた久留米町長は「農家の所得が増えれば、農業に就く若い人たちも増えるはず。遊休農地の解消にもつながる。どう具体化していくか課題もあるだろうが、互いにないものを提供する形で、さらに交流が深まるきっかけになる」と大きな期待を寄せた。
 南出市長は、日高川町の森林から生まれる端材やおがくずなどにも興味を示し、「当市には山が少なく、自然豊かな日高川町に市民を送り込んでいろんな体験をさせたい」と、食を通じたもの以外の交流にも積極的な考えをみせ、両首長は「せっかくの友好都市関係。さらなる発展につながればうれしい」と話した。
 両首長は、御博の事務局を務める藏光さんの案内で御博プログラムの道成寺書院プレミアムガイドを見学したあと、「お宿喜作」で昼食をとりながら、御博スタッフらとともに地域を元気にする方法について意見を交わした。


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