省エネ家電推進へ補助金復活
(写真は2年前の補助金で買い替えられたエアコン)
御坊市は、令和7年度で国の物価高騰対応交付金を活用し、5年度以来2年ぶりに省エネ家電製品買換促進補助事業を復活させる。4月1日以降に家庭のエアコン、冷蔵庫を省エネ性能の高い製品に買い替えた際に最大5万円を補助。2年前は受付開始から3週間余りで予算を使い切った人気事業の一つで、単年度事業ではなく、8年度以降の継続事業化、対象家電の拡充も検討していく。
省エネ推進と環境にやさしいまちづくりに向け、家庭のエネルギー費用負担を軽減し、電気使用量削減や温室効果ガス排出量削減による脱炭素社会実現をめざすのが目的。対象はエアコン、冷蔵庫とも経産省が定める省エネ基準達成率が100%以上の製品(同達成率目標年度はエアコンが2027年度、冷蔵庫が2021年度)。前回は101%以上だったが、今回は100%以上に緩和する。
エアコン、冷蔵庫とも4月1日以降に市内に所在する店舗で購入した新品(設置に必要な工事業者も市内業者)。インターネットで購入した製品は対象外。買い替えた際に購入価格の2分の1以内、最大5万円を補助。申請は同一世帯で1回限りだが、エアコンと冷蔵庫を同時に買い替えて申請すれば最大10万円の補助が受けられる。予算枠は今回も1000万円。
前回は受付開始から人気を集め、多い日で40件以上の申請があり、3週間余りで予算を使い切った。申請数は冷蔵庫122件、エアコン83件の計205件(同時購入10件含む)あり、補助金総額は1001万9800円。平均購入額はエアコン23万円、冷蔵庫19万6000円。最も高かったのは同時購入の60万円。
前回、今回ともに単年度事業だが、市が7年度で策定する地球温暖化対策実行計画(区域施策編)が出来上がれば、国の重点対策加速化事業(補助率3分の1~3分の2)を活用できるため、8年度から5カ年程度の事業継続が可能になるという。財政面の検討は必要になるが、継続する際にはエアコン、冷蔵庫だけでなく、テレビや給湯器など対象家電の拡充や予算枠増額も検討したい考え。
市民、事業者、行政一体で推進
地球温暖化対策実行計画策定へ
市が、7年度で策定する同対策実行計画(区域施策編)は、市民や事業者、行政が一体となって御坊市全体で国が定めた「12年度までに温室効果ガス排出量46%削減」をめざすもの。
地域特性を整理、削減目標の設定し、その目標を達成するためのシナリオ、再生可能エネルギーの導入・活用促進・地産地消、4R推進、環境教育推進など基本方針や基本施策をはじめ、市民や事業者、行政がそれぞれで取り組む事例メニューも盛り込む。
4月上旬にプロポーザル方式で計画策定委託事業者を募集、5月末から6月上旬に選定したあと、計画づくりを進め、来年1月末に策定を終える予定。予算は1200万円。
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