ドームコート東側で駐車場などの周辺整備工事が完了
日高川町が総事業費約7億円を投じて整備した、かわべテニス公園の全天候型ドームコート東側に、駐車場とトイレなどを新設する周辺整備工事が完了した。同施設は、6コートをドームで覆った県内でも類を見ない施設で、合宿誘致などによる利用率の向上だけでなく、南海トラフ巨大地震など災害時の救援物資等の集積や搬送施設として活用。駐車場の電灯には災害時用にソーラー発電と蓄電池が備えられている。
かわべテニス公園の全天候型化は、宿泊棟北側にあった「神和住ガーデン」の6コート全体(約4500平方メートル)を、最高点が15・73メートルのアーチ状の構造骨組(トラス)で約110メートル、幅約41メートル、高さ約16メートルの巨大ドームで覆った。一昨年秋に施設本体が完成し、同年末から一般利用も始まった。
本体完成後、ドーム施設利用者の利便性を高めようと約7700万円を投じて周辺整備に着手。ドーム東側の約2130平方メートルにあった旧クラブハウスを撤去し、周辺の雑木林を撤去して造成した。合宿誘致などで利用率の向上を見込み、駐車場北側には大型バス3台が駐車できるほか、小型バス7台、普通自動車33台(身体障害者用含む)、バイク11台分を確保。ドーム側には公衆トイレも新設し、男女用と身体障害者用のスペースを設けた。
同施設は、テニス利用だけでなく、近い将来の発生が心配される南海トラフ巨大地震などの災害時には、救援物資等の集積や搬送施設として利用するため、国の防災・安全社会資本整備交付金を活用し、蓄電池を備えたソーラー電池式の電灯を駐車場に備えた。東側を通る県道江川小松原線側からの進入路を2カ所に増やし、幅員も確保したことで大型バスなどの進入も可能になった。また、町では今年度の当初予算に自家発電設備などの周辺整備費4300万円を計上している。
施工は、古部組=同町山野・仲修美代表=、柏木建設=同町江川・柏木学代表=、西川組=同町山野・西川凌滋代表=、リレイションズ=同・仲とも子代表=、浅田電機=同町和佐・浅田基成代表=。
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