任期満了(3月3日)に伴う美浜町長選は、3選を目指す森下誠史候補(63)=三尾=と新人・籔内美和子候補(56)=浜ノ瀬、前町課長=ががっぷり四つの激戦を繰り広げている。町民はもとより近隣市町住民からも注目が集まる激しい票取り合戦。両陣営は町内を街宣車でくまなくまわり、ときに候補者自身が地域を歩いて、住民と握手を交わしたり街頭演説をして支持を仰いでいる。町を二分する激しい戦いも、きょう9日が最終日となった。
森下陣営 選挙戦中日までに「追いつき並んでいる感触。あと一歩で抜け出せる」と手応えを得て「抜け出すには若い世代の支持が必要」と、後半は若年層への支持拡大に力を入れ活動。引き続き町内を街宣にまわり、7日は和田東集会場や和田西畜産センターなどで街頭演説して、高齢者の居場所作りや高齢者福祉の充実などの政策を説いた。
陣営では▽園や学校の外付け避難階段設置、松原地区高台津波避難場所整備など防災対策ハード面の前進▽いきいき百歳体操の全町への普及▽小中学校全教室エアコン完備、ひまわりこども園での英語教育、小中学校への図書館司書配置といった教育環境の充実-など、2期8年の実績を全面に押し出しアピール。その上で、避難施設整備や西川河川改修など地震津波や風水害に対する防災対策を継続・促進し、高校生までの医療費無料化検討などきめ細やかな子育て支援の充実を図るなど、今後の政策を説き、現町政の継続を訴えている。
「運動員の方たちもこれだけやってくれている。みなさんの熱意を受け、私も全力投球。必死になって悔いの残らないよう頑張るだけ」と森下候補。
籔内陣営 選挙戦中日までに「応援してくれる人が増えている。あと一歩」と手応えを得て、後半は「住民と直接話して理解と支持を浸透させたい」と辻説法に力を注いでいる。
引き続き町を街宣し、7日は上田井集会場や第一若もの広場ほか、人の集うところで演説。いきいき百歳体操と地域巡回サロンが連携しての居場所づくりや、幼児と高齢者とのふれあいなどの政策を説いた。
陣営では、子育て・障害者・高齢者支援を包括的に取り組んでいくとして▽母親として子育て経験があるからこそできる妊娠期からの手厚い子育て支援▽高校生までの医療費無料化検討▽いきいき百歳体操を一つの切り口としたつながりづくりや高齢者の居場所づくり▽社協と連携しての「お買い物サロン」の実現-などの政策を掲げ、現在進行中の重要施策については停滞することなく引き続き推進することを強調。女性の力で町に新しい流れを生み出し活性化を図ろうと、町政革新を訴えている。
「県下初の女性首長にさせていただいて、そのことで町に注目が集まれば、町を発信でき活性化につながる。とにかくやるっきゃない」と籔内候補。
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