みちしおの湯で荊木事務局長から説明を聞く学生
日高町と和歌山大学が取り組む「日高町の活性化をテーマとした地域と大学の共創型連携事業」が始まった。5、6日に学生14人が、町立温泉館「海の里」みちしおの湯、西山ピクニック緑地、産湯海水浴場など現地視察して町の現状を把握。今後、地域の関係者らとともに継続的なワークショップを開くことで、有効な対策を創出する。
新型コロナウイルス感染症の影響で、産湯海水浴場は中止を余儀なくされ、みちしおの湯は、料金半額キャンペーンなどの対策で持ち直すものの、客数は最盛期の約半数にとどまっている。この状況下、令和4年度は同海水浴場が復活、みちしおの湯は通常料金に戻しての営業となり、町内観光の再スタートとなる。コロナ後を見据えれば、比井崎地区中心の海岸線や西山など観光ニーズ高まりによるアウトドアの魅力が多く存在し、旧比井小学校跡地に開業する施設も新スポットとして加わる。
これらを生かした観光振興による町の活性化が望まれ、学生に町の現状と課題、観光資源等を把握してもらおうと、現地視察を計画。両日は、同大学経済学部の藤田和史准教授のゼミで学ぶ3、4回生14人が、金崎竹材店で原谷黒竹の解説、熊野古道石畳や西山ピクニック緑地、産湯海水浴場を散策、旧比井小学校舎活用のわさび水耕栽培、比井崎漁港で巻き網漁、アジ、サバのブランド化を聞き、みちしおの湯で入浴、民宿で宿泊もした。
みちしおの湯では担当課職員が入館者数推移など同施設の概要を話し、荊木宣雄・日高町商工会事務局長が、ご当地鍋日本一決定戦「ニッポン全国鍋グランプリ2018」でクエ鍋日本一や、ご当地コロッケ日本一決定戦「第7回全国コロッケフェスティバル」で「さばコロッケ」特別賞を受けたこと、ベトナムからの海外観光客誘致なども説明した。
今後、年内に第1回、第2回、来年早々に第3回のワークショップを予定。町と学生が活性化策を立案する。山澤研一町企画まちづくり課長は「着手できる簡単なアイデアならば事業の完了を待たず、取り入れたいし、ワークショップは、若手町職員も交えて、話し合えれば。若い世代の意見に期待したい」と話した。
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