表彰状、町のゆるキャラを手に受賞を喜ぶ
大山さん、山口君と藤川校長、小山教諭
教育研究活動への助成事業行っている東京海上日動グループの公益財団法人東京海上日動教育振興基金の2019年度(第36回)教育研究助成学校・団体・個人が決定し、学校研究校に印南小学校が選ばれた。27日の朝礼で藤川誠校長が全校児童(175人)にこのほど届いた表彰状を披露し児童とともに受賞を喜んだ。
同法人は、学校教育の現場において意欲的に取り組み、創意に溢れた指導で顕著な成果を収めている実践的な教育研究に対し助成金を贈る活動を行っており、研究活動内容を記した研究論文を募集し、選考委員会で助成金を贈る学校など決定。今年度は学校研究で100校、団体研究で20団体、個人研究で20人が選ばれ、学校と団体には各10万円、個人には各5万円を贈った。
印南小は、台湾の菓林国民小学校児童が平成30年に教育旅行で和歌山県を訪れた際に同校を訪問し、児童と交流したのをきっかけに交歓留学生の代わりに人形(キャラクター)を送り合って交流する「テディベア・プロジェクト」の取り組みで応募。藤川誠校長が「キャラクター交流による国際理解教育の取組について~台湾菓林国民小学校との交流を通して」を研究テーマに、研究のきっかけや活動内容のほか「将来に向けてより深く交流する機会を持つことが必要。修学旅行とまではいかなくても代表者が台湾を訪問したり、ICT機器を活用したテレビ会議システムで直接会話して交流していくことも考えられる。キャラクター交流することによって視野が広がり、多少なりとも世界を意識する子どもたちへと成長できたのではないだろうか」などと課題や成果も記した。
朝礼で藤川校長は受賞を報告するとともに「保護者や地域の皆さん、行政など多くの皆さんが協力してくれたおかげでありことを忘れないで下さい」と話し、児童代表し6年生の大山璃子さんに表彰状を渡したほか、受賞を記念し中心となって活動した6年生41人に校名入りのボールペンを卒業記念も兼ねて贈り、代表して山口匠己君が受けた。
菓林国民小学校との交流では、印南小からは町のゆるキャラ「カッくん」と「エルちゃん」のぬいぐるみのほか、ゆるキャラのパスポートや自己紹介文、運動会などの写真を添えた壁新聞を送ったほか、台湾から送られた人形を留学生として6年生の教室で児童と一緒に学校生活を送り、児童が自宅に持ち帰ってホームステイ的に交流したあと、児童が書いた日記を同校の小山陽子教諭が英訳し、人形とともに台湾へ届けた。キャラクターを通した交流は昨年、今年と2回実施。藤川校長は「国際交流活動を評価してもらえてとてもうれしい」と話している。
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