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御坊市と印南町で岸本周平・知事がタウンミーティング 〈2023年11月25日〉

2023年11月25日 08時30分00秒 | 記事


参加者から差し入れられた「まりひめ」を食べ和やかに懇談(
御坊市)
参加者と意見交換する岸本知事(印南町)


 岸本周平知事のタウンミーティングが22日、御坊市と印南町で開かれ、御坊市は若い世代を中心に10人、印南町は幅広い年代の10人が、それぞれの活動を紹介し、まちづくりへの思いを語った。知事は高校への専門学科増設要望に「やっていきたい」と意欲をみせたほか「皆さんのまちへの愛、熱い思いを感じた」とし、県の新年度テーマを「Lucky・Live・in和歌山」とする考えも示すなど和やかに懇談した。

 御坊市 経営者や団体代表者、Iターン創業者、モデル、地域おこし協力隊ら幅広い分野が集まった。建設業界などの人材不足に関し「今、高校には普通科しかない。昔あったように電気科や機械科など専門学科をつくってほしい」との要望を受けた知事は、志願者がいないことが大きな要因とした上で「今、和工なら一人に求人が15社、高専なら20社来ている。卒業生はダイヤモンドの卵。保護者の意見も聞かなければいけないが、普通科を専門学科に変えていこうと思っている。10年ぐらいかかるが、やっていきたい」と意欲を見せた。
 農業の後継者不足に関して「儲からないのが大きな要因。暖地園芸センターで品種開発したスターチスの苗を地域内で循環できないか」との要望に知事は「調べたい」と応じた。ほかに「若い人たちが外へ出て世の中を見た上で地元に帰ってこられる環境をつくりたい」「発信力が足りない。県をあげてもっとPRに努めてほしい」「若者こそ地方に移住した方がいい」などの意見があった。
 知事は「皆さんの御坊ラブを感じた。和歌山、御坊に住んで幸せと言えるように新年度の合言葉を『Lucky・Live・in和歌山』にしようと思う」との考えも示した。

 印南町 地域団体や漁業、農業、商工会、文化協会、起業家、民泊運営団体の代表ら10人と日裏勝己町長が出席。出席者が自己紹介を兼ねて活動状況や課題などを発言。課題では活動をどう継続していくか、後継者不足が多く上がり、支援などを要望。印南町が発祥の地である「かつお節」「真妻わさび」を全国にPRしていこうと設立した団体の代表は「わさび田を復活させるには労力もいる。かつお節を一本でも作りたい。みんなと協力しながら印南町のブランドを全国にPRし盛り上げていければ」と熱弁。民泊運営団体の参加者は民泊利用者が喜びそうな土産があればとしたのに対し、岸本知事は「インパクトのある『かえる橋』を描いたTシャツを商工会で作成しては」と助言。参加者の熱弁に岸本知事は「とにかく印南愛がすごい」と感心していた。


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