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レンタサイクル参加費で作成のベンチの名称、内原小児童の「ひだまりベンチ」に 〈2023年11月22日〉

2023年11月22日 08時30分00秒 | 記事


湯川さん(右)が手に持つベンチの名付け親となった
米倉さん(中)と青木さん(左)を最優秀賞表彰


 父親のふるさと日高町でアウトドア事業を展開して地域活性化に取り組む湯川洋さん(55)=東京都豊島区在住=は、レンタサイクル体験会で集まった参加費を使って町内に置く紀州材ベンチを作った。ベンチの名称を募り、町内小学生の応募から「ひだまりベンチ」と決定。20日には名付け親となった内原小児童2人に最優秀賞の表彰状や記念品を贈った。

 父親の章さん(92)が志賀(柏)出身で、人口が増えている日高町だが、地域活性化へは観光人口の増加が重要と、アウトドア事業展開へ湯川さんが代表の「Micro Orchestora」という会社を高家に設立。
 以来、クロスバイクのレンタサイクル「HAPPY COME COME」や、日高町内の海岸でのテントサウナ「IHANATANI TENTOSAUNA」を計画。レンタサイクルについては事業開始前に、町民限定の体験会を開いており、その際、参加費は「お気持ちで」として無料でも構わないとしていたが、3万9700円が集まった。
 これを活用し、サイクリングで訪れた人の休憩所のほか、地域の高齢者や子どもたちが集まって憩う場所、話ができる場所にもしてもらおうと、紀州材の杉でベンチ45個の作成を計画。子どもたちにも協力を得るため、町内の内原、志賀小学校の5、6年生に目的を書いたチラシを配り、ベンチの名前を募集した。
 26人27点の応募があり、湯川さんが審査した結果、米倉季穂さん(内原小5年)と青木愛奈さん(同)の「ひだまり」を活用することに決定。同校に湯川さんが訪れて2人を最優秀賞で表彰し、手作りの賞状、レンタサイクルを使えるチケット(3人まで)、クロスバイクのメーカーTシャツを贈呈した。
 米倉さんは「暖かくなれるようなベンチに」、青木さんは「みんなで集まれるベンチに」との思いを込めており、2人とも受賞に驚き、笑顔。湯川さんは「和めるイメージで意を汲んでもらえている。ベンチは町内地区ごとや名所などで置けるようにできれば」と話した。
 このほか、特別賞に玉置莉子さん(内原小5年)、中野王富君(同)、湯川蛍さん(志賀小5年)、村上翠さん(同)、白井優月さん(同6年)を選び、賞状のほか、小物を入れられて取り出しやすく、両手が使えるように斜めがけできるのが特徴の小型バッグ「サコシュ」を贈った。


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