会見後、高垣氏(右)中村県議(左)とがっちり握手する
俊樹氏(中)
5月執行の御坊市長選(任期満了6月10日)に、二階俊博自民党総務会長(77)の長男で政策担当秘書の俊樹氏(50)=保守系無所属、島=が18日、新風会御坊事務所で会見し、正式に立候補を表明した。俊樹氏は20年間の秘書経験等を生かし、人口減少対策、雇用対策、優しい街づくり、防災対策-を4本柱に「元気あふれる御坊市」を目指したいと決意を述べた。現職の柏木征夫市長(75)=当選6回、薗=も3月9日予定の3月議会一般質問で7選出馬表明するとみられ、市を二分する保守系同士の激しい一騎打ちが予想される。
俊樹氏は、二階総務会長の秘書を20年間務め、特に東日本大震災以降は地域の防災教育や防災訓練等に携わる中で「子どもたちの将来のために私たち大人が責任を果たさなければいけない。ふるさと御坊を元気あふれるまちにしたいと思ったのが動機」と説明。子育て世代や同級生をはじめ、経済界等の有志からも出馬をうながされ、昨年12月に「もう動かないといけないと出馬を決意し、支援の輪を広げる活動をしてきた」と話した。
公約の柱として「人、雇用、優しい街、防災」の4本柱を掲げた。「人」は「人口減少に歯止めをかけ、人口増加に挑戦したい」。「雇用」は「企業誘致だけでなく、既存の産業も大切にし、活気づけたい」。「優しい街」は「お年寄り、障がい者、子どもを大切にし、市民みんなが互いに感謝、理解し、励ましあう優しい街にしたい」。「防災」は「ハード整備をしっかりやり、命を守る防災教育や防災訓練のソフト面も充実させ、市民の絆を強くしたい」と話した。
すぐに取り組むこととして(1)政策実現には市民との対話が大事。選挙戦を通じて市民の声を聞き、やれることは一生懸命にやる。市民との対話集会も細かくやりたい(2)周辺市町との連携をしっかりやり「WIN・WIN」の関係で地域力を強くしたい(3)国、県とのパイプを強くし、新政策や補助金を取り入れ、貴重な税金を有効に使いたい(4)御坊市を売り込むセールスマンとして農林水産業、商工観光業、企業誘致、ふるさと納税などをトップセールスする-を挙げた。
具体的には「子ども医療費の無料化年齢を現行の小学校卒業から周辺町と同水準に引き上げる」「ふるさと納税の使途を子育て支援と明確化するなどして推進したい」としたが、細かな政策公約については後日まとめて発表する。
柏木市政に対しては「今の市政に大きな問題があるとは感じていないし、長期総合計画に基づき動いている。争点となる大きな政策課題もないが、争点は何かと聞かれれば『若さ』と思っている」と述べたほか「私にとって秘書の経験は大きな財産。市町村の政策課題に対して共に実現へ努力してきたし、よその成功事例や取り組みも知っている」「行政に明るい人を副市長に置き、経験豊かな職員の力をお借りし、政策実現へ努力したい」と市政の舵取りに意欲を示した。
二階会長の許可「頂いている」
会長代行に高垣氏、選対は中村県議
二階総務会長との関わりについて「私の父であり上司。当然、許可を頂いてここにいる。出馬を決意してから3カ月間、ほぼ毎日話をしているし、この事務所に後援会事務所を置くことでもお察し頂きたい」と述べた上で「自民党、公明党に推薦をお願いする。新風会からも推薦して頂けるように努力する。私は二階俊博一門として市民のために働きたい」とした。
後援会長は空席とし、会長代行に新風会長として二階総務会長を支えた故・高垣宏氏の長男で中紀バス(株)代表取締役社長の高垣太郎氏(51)、選対本部長は盟友関係にある地元選出の中村裕一県議(55)が就いた。高垣氏は「俊樹さんは誠実、実行力のある素晴らしいリーダー」、中村県議は「私自身の選挙のつもりで全力で戦う」と述べた。
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