Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デフケースの製作です

2015-01-20 18:43:39 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は曇りの一日でしたね。
明日は定休日なので比較的ゆっくり出来ると思っていたのですが、明日はバラの会の皆さんが当ガーデンにお越しになりまして実技指導らしいので出勤はいつも通りになる可能性が有りますね。

昨夜から有る部品(今日製作予定の物ですけどね)をどうやって作るのか考えていたのですが、その考えた作り方を一刻も早く試してみたくてね。
ウズウズしていたのですが・・・
今日は警察に行ってきました・・・
誤解の無い様に・・・何も悪い事をした訳じゃないですよ。
運転免許証の更新に行ってきたんですよ・・・(笑)
一連の書類を提出して待っていると視力検査と写真撮影をして・・・あ~また指名手配の様な顔で写るんだろうな~と思いながら難しい顔をしていたら知り合いが見ていたらしく・・・『怖い顔をしていたよ~』と
警察署で更新をしたから即日交付ではないので写真を見るのは1ヶ月程先のお話だけどね・・・ちょっと心配!
30分程講習ビデオを見て更新終了でした。
もちろん優良運転者講習ですからね更新以前もゴールドの5年免許でした・・・まあ毎朝の通勤位しか乗らないので、しかも混んでいるのでスピードの出せないし。
一旦停止もしっかりしないと危ないし・・・これじゃあね交通違反もしない訳。
たまにフィアット君でドライブと言っても1年に数回じゃね~

でも待ち時間で少し考えたんだけど現在54歳でしょ、次の更新は59歳だよね。
それってもう60歳直前の訳・・・次の次の更新は65歳僕の父親は66歳で亡くなったから・・・自分の親父が亡くなった年が一気に近くなってきた気がするね~。
こんな事で自分の歳を実感するなんてね~


帰ってからトロップフェンワーゲンに付けて送るブログのコピーの製作解説書をクリアーファイルに詰めておきました。
印刷方法をちょっとミスしてしまったので少し切り貼りが必要になってしまいました少し見難いかもしれませんがごめんなさい~!
ファイルは40ポケットのファイルを3冊分ほぼ一杯になりました、これで明日は発送出来そうですね。


さてさて、昨夜から考えていた製作する予定の部品はこれですよ~!(画像はCMCですが・・・笑)
そう、リアアクスルの中央に付いているデフケースですね。
T57のデフケースはそれまでのT50系の物とはちょっと違っています。
T50系の物はインプットのピニオン側のシャフトが全体として下側から入っています。
ウイングローブ氏の作られたロワイヤルも確かののタイプだったはず。
T57ではデフの中央部から入っているんですね、これはラリー日本の時にT57SCでは無かったけどT57の下に潜り込んで確認しました。
これだけでも実車を見たかいが有りましたよ(笑)


最初に作るのはデフケースの本体部分ですね、大きさは直径7mm程、厚みが2.0mm程でしょうか?
角は旋盤でザ~ッと削っておいてヤスリとペーパーで丸く仕上げていますこの時点で奇麗に仕上げておかないとリブを付けてからでは仕上げられないのです。


インプットのピニオンが入る部分は別部品で用意しますから3.0mmのエンドミルで削っておきます。
エンドミルで削った場合丸く削れますけど必要なのは半丸部分になりますね。
インプットの部分は直径が3.0mm長さが2.5mm程でしょうか・・・


インプットの部分をデフ本体に銀ロウ付けします。
ちょっと面倒ですがここはハンダではダメなんですよ。
と言うのも、補強のリブを後で差し込んでハンダ付けしたいのでここをハンダ付けしますとリブをハンダ付けする時に必ず外れてしまうんです。
だからここは銀ロウ付けなんです。
銀ロウ付けをする場合には丸いまま付けるのですがインプットの半分を旋盤にかけて削ってしまいます。
理由は丸い本体の部分にフランジが残してありますねこのインプットの部分にもフランジが必要なんですね。
この旋盤にかけてインプットを削る作業はこの部品が銀ロウ付けで取付けられていないと出来ないんですよ。
ハンダでは強度不足なんですね。
そして糸鋸で補強のリブを差し込む為のスリットを切ります。
まだ4ヶ所しか切っていないのですが・・・


最終的にこれだけの補強のリブを入れる事になります・・・
部品の大きさを考えるとかなり多いですね~。


0.2mmの真鍮板にハンダメッキを施しまして先ほど切ったスリットに差し込みますと・・・余り見栄えのいい物じゃありませんね~。
とても繊細な作品が出来そうに見えないかもしれませんね~。


リブの余分な部分を削っています、まだ完成ではないのですがそれなりの感じに見えてきました?


この時点で真鍮の丸棒から切り離します、この時点までこの真鍮の丸棒を握って部品を固定しまして加工をしてきましたが裏側を加工したいので切り離しました。
この時点で旋盤を使わないのはハンダ付けした部品が外れてしまうと困るからですね。
素材や工具はその時々で使い分けなければなりません、精度が良い物が最良では有りませんよ。


大きさがよくわからないでしょうから100円玉との比較です。
実はこんなに小さいのです・・・
このデフケースなぜ片側しか作っていないかわかりますか?
コピーして上下を逆にすれば左右とも同じ部品が使えるからなのです・・・
T57はこれが出来ますがT50以前の物はインプットの位置が下側に寄っていますから左右とも型を作らないといけない訳ですね。
この部品も多分レジンでないとキャストがうまくいかない様な気がしますね。
補強のリブが0.2mm程しかないですからね~うまく湯が流れないかも・・・でも幸いな事にこのアトランティックでは床板の下側とフレーム下のカバーに遮られてこの部品は全く見えないのです。
見えそうで見えない部品もきちんと付いていてハンドメイドの価値が出て来る様な気がしますね(笑)


ついでに・・・一昨日だったかな~作ったアルミ製のメンバーと比べてみましょうかね・・・メンバーもこんなに小さいのです。
このメンバーも大阪のKさんから頂いた画像に写っていましてねアルミ製らしくアルミ色に輝いておりました。

展示ベースに取り付け

2015-01-19 20:33:39 | Benz Tropfenwagen
今日モ天気が良くないと聞いておりましたが、実際の所そんな事も無く曇りから晴れと言った感じでしたね。
雨はパラついた程度で道路が濡れる事も無かったですよ。
明日も曇りらしいので天気の心配は無いかな~

昨日はメイクアップさんから展示ベースを送って頂いたので早速先日完成したトロップフェンワーゲンをとり付けてみましょう。
こんな感じでしょうか・・・

今回少し迷うのは以前の担当さんからは前側にメイクアップのエッチングプレートを付けるので少し後ろ気味に取り付けて欲しいと言われていたのですがお客様に聞いた所では最近プレートが変わっているとの事、今まで通りで良いのかな~?
ショップさんからは何も言われていないので今まで通りの位置に固定してみましょうかね。
少し後ろよりに穴を開けまして固定致しましたこれで前側にプレートを貼付ければ良い感じになると思います。


次は発送の準備です。
作品をマスキングテール等を使って万が一ネジがゆるんでも箱の中で遊んでしまわない様に留めておきます。
まあ固定ネジは2本なのでゆるむ事は無いと思いますがそれでもね・・・。
壊れてしまってはとても残念ですからね。
しかも梱包してゆくとどこが上だったのかわからなくなりますので上側には上と書いておきます・・・(笑)
開封時に困られる場合も有りますからね・・・

そしてブログの印刷!
多分ご依頼者の方はブログをご覧になっているはず・・・とは思いますが、他の方に付けて差し上げておいてこの作品には無しという訳にもいきませんし、先日社長さんに「私の作品には無くてはならない物だ」とメールを頂いておりますので・・・(笑)
やはり無しという訳にはゆきますまい(笑)
全部印刷したらA4の用紙210枚ほどにもなりました~(驚)

これで発送の準備が出来ましたね、明日はクリアーファイルに収納して明後日には発送をしようと思います。

今日は難しい部品を作ってみました

2015-01-18 18:34:55 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は朝から天気が良く意外と暖かな天気でしたね~。
この天気に誘われて外出された方も多かったのかCafeの方は結構混み合いましてご迷惑をおかけ致しました。
その分夕方からは冷え込んでいる様ですね明日は曇りから雨になる様です。
この所晴れと雨が1日置きに繰り返している様です。

今日最初の仕事は昨日到着したメイクアップからの荷物を発送したりその準備をしたりと忙しかったです。
某関東圏のお客様はアイドロンを当店で購入されると木製の専用ケースに入れて欲しいとご依頼になります。
今回もポルシェ934のイエガーマイスターをご依頼頂きましたので交換します。
この商品は限定100台ですのでプレートや外箱にシリアル番号が入っていますからついでにこれも移しておきましょう。

最近のアイドロンはシャーシ裏までモールドが入れてあるんですね・・・外してみないとわかりませんがきちんとモールドされています。

こんな感じで車体は少し後に下げておきましてプレートを移します・・・もちろん両面テープは付け直しておきますがこの両面テープをシンナーで拭きますが注意しなければならない事が一つあります。
このプレートの文字等はシンナーで溶けてしまいますので注意が必要ですね、シンナーを使う場合は絶対に表面に付けない事ですよ。

この後に箱詰めして元々の箱も同梱してお送り致しました。
I様いつも有り難うございます、明日にはお届け出来ると思いますのでお受け取りの方はよろしくお願い致します。

さて本チャンの製作の方はアトランティックですね~。
まず最初は昨日作ったメンバーを取付けておきます。
昨日はサンプル的に1台付けてみましたが今日は残り4台分を取付けます、取り付け自体は何ら難しい事は有りませんいつもの様にじっくりと熱を伝えてしっかりハンダを溶かして付けます、ただそれだけです。
5台分の取付けはあっさりと終了!


それよりも今日は難しい部品を作らなければなりません。
何が難しいのかと言いますと昨日の時点で何をどのようにすれば出来るのか全く見当がつきませんでした。
それがこの部品です・・・フロントのアクスルの後側に有るアルミ製とおぼしきメンバーです。

補強のリブがしっかり付けてありまして強度は高いけど軽いよ!って感じの部品です。
これをどのように再現するのか・・・
取り敢えずCMCのミニカーから外してみました、取り付けは小さなタッピングが4本でしたのでそれを外せば簡単に外れます。
取り敢えずベースになる板を採寸してケガキ線を入れてみます・・・
使ったのは0.3mmの真鍮板ですね。

ケガキ線に沿って切ってみます。
これくらいの厚みの真鍮板ですと糸鋸の刃の目が細かな物でないと切れませんね~、引っかかってしまうんですよ~。

曲げます!
一言で書けばそうなんですが・・・
両端はフレームのビス止めされるフランジになっていますから出来るだけピシッと曲げたい所、中央は微妙なラインを描いてゆったりと曲がってゆきます。
フランジの折り曲げ部分は糸鋸で溝を掘っておくと奇麗に曲がります。

先ほど曲げて作ったベースの板に糸鋸の00番程度の鋸刃でスリットを入れます。
なぜ00番かと言いますと刃の幅が0.3mm程だからなんですね、この溝に真鍮板を差し込んでハンダ付けをするのです。
だからこれ以上広くてもダメだし狭くてもダメなんです。

スリットに真鍮板を挟みました・・・これでハンダ付けをします。

こんな感じですね~ハンダを流しますとかなりキッチリした強度になります・・・さすがに金属ですね。

次は縦の補強を入れますがその前にまた糸鋸でスリットを切っておきます。
このスリットに真鍮板を挟めるのですからなるべく正確な寸法出しが必要になりますね。

縦の補強をハンダ付けして削りました。
なかなかカッコ良いじゃないでしょうか?

最後に一番後側の補強を入れています。
1/18のCMCでは多少省略した物も有る様ですが1/43では省略された部分も復元して作り直しました。
左側が1/18、右側が1/43ですね。
大きさの違いがよくわかります。

作品のフレームに付けてみますとこんな感じですね・・・


問題はこれをどうして複製するのかですが・・・
この部品は厚みが0.3mm程しか有りませんのでメタルではちょっと難しいかもしれませんね~余りにも薄くて流れないかもしれません、ベストはメタルなんですが繊細さではレジンの方が良いかも・・・レジンなら0.3mmの厚みでも流れますからね・・・ちょっと検討中ですね

アトランティック復活!!

2015-01-17 21:17:10 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は朝から冷たい雨、時々雪が降って来まして中庭は一瞬にして白くなってしまいました。
まあ積るほどでは無かったですが寒い事に変わりはないですね。
アトリエで制作をしていてもつま先が冷たくなって来ます、つま先が冷えると僕はよく風邪をひくんですよね~。
今は風邪をひきたくないな~最近度々だからね(笑)

先程メールが来まして先日納品させて頂いたFerrari F2008は本日ご依頼者のI様に納品された様です、とても喜んで頂いた様で良かったです。毎日一人でアトリエにこもって製作をしていると社会から隔絶されていると言うとおおげさですが、嬉しい事/楽しい事/苦しい事等を感じる事が少なくなって来ます、お客様の様子を教えて頂くのは非常に励みになりますね。
大変有り難い事です。

さて製作をすすめましょう。
え~っとどこまで進めていたかな??
そうそう、フレームの一番太いメンバーの取り付けでしたね。
部品はすでに作ってあったはず・・・
まず一番下の板を左右のフレームの間に渡します、そしてハンダ付けですね。
左右のフレームは目玉クリップで治具に留めておきますときちんと寸法が出ます。

次は前後の縦のパネルをハンダ付けします。
そうそうこのメンバーは閉鎖断面ですので一番強度が高い物ですね・・・。

上側のパネルもハンダ付けしまして余分なハンダを削り落としまして仕上げますとこんな感じになります。
それにしても軽め穴が多いですね~実車が如何に丁寧に作られているのかよくわかるフレームですね。

何時間かかかってやっと5台分のフレームが完成致しました、比較的単純な作業ですがさすがに5台分となりますと時間がかかりますね。

このメンバーだけで今日の仕事が終わる訳では有りません(笑)
先程作ったメンバーの後ろ側にももう一つメンバーが有るのでそれも作りましょう。
0.5mmの真鍮板をロールで0.3mmまで延ばします(0.3mmの真鍮板が有ればこの必要は無いですよ)ウイングローブ氏の図面に合わせて真鍮板にケガキしておきまして1個だけ切り出します。
それをガイドにして4枚重ねた真鍮板を切り出します。

5枚重ねた真鍮板の寸法を確かめる為にフレームに入れてみました・・・なんと一度も削り合わせなくてもぴったりです!!

このメンバーは閉鎖断面では無いので上下に0.2mmの帯金をハンダ付けしておきます。
断面がコの字型になる訳ですね、CMCのミニカーでもこの様になっています。

ハンダ付けしたメンバーを削り合って仕上げます。
コの字型の入角を奇麗にするのはなかなか骨が折れますが・・・(笑)
まあ時間を掛ければ出来ない事じゃない。

作ったメンバーを試したかったので1台分では有りますが取り付けてみました。
このフレームは作るのは大変ですがそれなりに価値ある美しいフレームですね。

Arena 1/43 Lancha Stratos Gr.4 Safari/Acropoli 1975

2015-01-17 20:14:52 | 最近手に入れたキットのご紹介
最近は余りキットを買う事が無くなってしまったのですが、アイドロンからランチアストラトスの完成品が出ましたね。
当店でもいくつか売りまして完成品を見たのですが、とても良い造形でして・・・。
こんな完成品からでも製作心をくすぐられる事も有るのです。

多分本当はラリーカーも出したいのでしょうけれど、貼るデカールが多いからきっとアイドロンコレクション級の価格になってしまうのかな?
問題はまだ有るでしょうランチアの版権がいつまで有るのか知らないけれど手の込んだ完成品を発売するのには時間がかかるのです・・・
ストラトスのラリーの完成品が難しいのであれば・・・自分で作ってみたいと思うのもモデラーの性か!?(笑)
一番の問題はランチアの車で売れ筋のミニカーが作れるのか?と言う問題が有ります。
ランボやポルシェ、フェラーリなら連続的に版権を契約しても沢山の人気車種が有りますから良いですがランチアになりますと・・・他にあまり無いですね。
興味の有る物は有るのですが売れるかどうかと言えば少々難しいでしょう。
例えばストラトスゼロやちょっと古い系ですとフルビアHF、アウレリア、新しい方ですとベータモンテカルロ、037ラリー・・・などは有りますが・・・売れるミニカー的にはちょっと弱い・・・
それにゼロはショーカーなのでベルトーネの絡みも有りますからランチアだけの版権では作れないのかも・・・e.t.c.

このアレナのきっとのデカールは意外と版ズレが少なく奇麗な物ですし、ノーマルに近いボディスタイルもアイドロンの物がそのまま使えるかもしれないし・・・ホイールは以前にHPIのミニカーから複製した物が使えるはず・・・!
と言う妄想を抱いての入手になりました。



アレナのきっとのレジンは少し半透明な物でして頼りない感じも致しますが以前メイクアップさんからアレナのストラトスターボ(マルボロ)のご依頼を頂いて作った事が有りますがレジンの質には何の問題も無かったですね。
ボディの形状も完成してしまえばなかなか良かった記憶が有ります、確かショップさんのウインドウに展示される物だったはずでしたがすぐに希望者の方がいらっしゃって買って行かれたはずです。
どこに行っちゃったのかな~。
リアフードのスリットはエッチングが不十分な物だったので確か作り直した記憶が有りますね・・・。


インストを見ますと初期のアリタリアのカラーリングでシンプルですが好感の持てる物です。
アリタリアと言いますと後期の物が多いのですがこのカラーリングもコレクションには必要不可欠であると思います。


デカールはこんな感じです。
カルトグラフとは書いて無いのですがイタリア製キットなのでカルトグラフかもしれませんね~とにかくそれくらい奇麗なデカールです。


完成品を分解して塗り直して・・・このデカールを貼って・・・
このキットとアイドロンの完成品が入手出来たのでいつでも取りかかれる状態なのですがその前に買わなければならない物が有ります・・・

それは製作の時間ですね・・・どっかで売ってないでしょうか『自由な時間』