Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Fサスペンションの仮組

2016-09-01 21:01:53 |  Stratos JeansChicago
今日は昨日と違い少し蒸し暑かったですね。
でもまあこの時期の気温としてはまだまだ過ごしやすい方ではないかと思います。

そんな中ですが、皆さんはノスタルジックヒーローと言う車雑誌をご存知でしょうか?
私はもちろん国産旧車で育った様な物ですから知っておりますし、Cafeの方でも毎回購読して置いております。
今度計画しているZ432Rの記事ももれなく参考にさせて頂いております。
9月1日発売号で今年3月に納品させて頂いたマツダキャロル360のご依頼を頂いていたお客様が紹介されていまして・・・

その中の一部にキャロルの作品が載っています。
どうやら記者の方は「5年待ち」と言うのに驚かれた様ですね・・・
まあ普通の方から見ればやはり変なのでしょう(笑)
TVのナンカゲツマチという番組の時も5年待ちとご紹介頂いてしまったのでその後のお問い合わせは「5年待ちですか?」とご質問を頂く事が多くなりました(笑)
現在の所メイクアップ経由ですと半年くらい。直接のご依頼ですと4年半・・・いやいや極めて5年に近い4年くらいでしょうか・・・
決して仕事が遅い訳では無いと思うのですが、複雑なご依頼が多くなっているのも事実ですね。
納得出来ない物は渡せませんからね〜


ストラトスの制作は仮組を進めていますが、合わせて時間がかかる部分の仕事を先に手配しておかなければなりません。
この車で時間が必要なのはこのホイールなんですね・・・1980年の姿なのですがリアホイールはカンパニョロのラリー用でモンテカルロなどと同じタイプなのですがフロントホイールだけは何やら違うホイールを使っているのがわかりますね・・・

よく見ますとコレでしょうか??
ラリーカーの写真は走行中の物が多いのでホイールが回転していてわかり難いのです、またホイールが汚れている事が多くてね〜本当に見えないのです。

違った写真でモノクロなんですが・・・コレですよね!
早速御客様に画像をお送りして確認して頂きました、実車をお持ちなのでご存知であろうと考えたからです。
出来れば正しい物を作りたいですからね〜
直径は普通の物と同じ様ですが幅が少し狭いかもしれません・・・寸法の表記はどこにも資料が無いので取り敢えず見た目を優先して全体にバランスを取って作りましょう。

で、ストラトスの仮組はドライブシャフトからですね。
パーツは長いままで入っていますからカットして長さを調整して使いますが短くし過ぎるとデフの部分からサスペンションまで届かなくなりますからね・・・責任重大です。

長めに切ってあわせてゆきますよ
左側は収まっていますが右側は少し長くてデフケースに当たって収まらないんですね。

ペーパーでもう一擦り二擦りして長さを微調整しましたらこの様にピッタリと収まります。

次はフロントサスペンションですが・・・
コチラはちょっと問題が有ります。
構造的にも無理が有りましてアーム類を変形させなければ通す事さえ出木ません・・・
しかもこの構造は実車通りでは有りません、実車ではアッパーアームはボディにボルトで取り付けられているのですがこの模型では左右が一本になっています。
本来この部分で左右を結んでいるのはアッパーアームでは無くスタビライザーなんですけどね・・・。

でも構造上これを実車通りに再現する事は難しいのでキットの構造を元に微調整しやすい形状に変えてみました。
アッパーアームの差し込みを作る為に真鍮パイプをハンダ付けして取り付け部分を作ります。

そしてアッパーアームとアップライトを仮組して微調整はまだまだ必要ながらも何とかフロントタイヤを固定出来る様になりました。

ついでにフロントフードの中のスペアタイヤです・・・ここもフードに干渉してきちんと閉まらない部分の一つですね。
今までにも幾つか作っていますのでこの部分は干渉するのは織り込み済みですね(笑)

スペアタイヤを固定する下側のステーを削ってなるべく下側に落とし込む様にします・・・
特に中央全部のステーがラジエターに付いていますがこれは間違えでして実車では強度的に弱いラジエターの中央部分にステーを固定する様な事は絶対に有りません。

フロントフードの裏側でスペアタイヤに当たりそうな部分は削っておきますよ。
但し表側に貫通してしまわない様に気を付けて削りましょう(笑)