Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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日野 コンテッサ1300クーペ

2016-06-22 22:19:00 | その他
この所いくつかのミニカーを買いました。
その一つがこのミニカーなんです・・・若い方は多分ご存知ではないかもしれませんね。
この車は日野自動車のコンテッサ1300クーペという車です。
私が幼稚園に通っていた頃でしょうかこの車の4ドアセダンが当家の自家用車でした。
当然ですが父の車でして、何かのついでに聞いたところではクーペが欲しかったけど売りに出ていたのがたまたまセダンだったらしいのです。
実際町中で見かけるのはセダンばかりでしたね・・・
今はオークションなど中古車の情報も簡単に手に入るのですが当時ではそうもゆかなかったので身の回りで選ぶしか無かったのです。

まあそれはそれとして、今ではクーペはミニカーが有るけどセダンは無い・・・ちょっと皮肉ですね。

今回入手した物はメーカー不明ながらいくつか出ているヒノコンテッサクーペの中では一番プロポーションが良いものを選んだつもりです。
ディティールは直せるけど基本的なプロポーションを直すのはなかなか難しいのです。

他のミニカーメーカーの物もいくつか見ましたが、特徴有るフロントマスクの表情が一番良かったですね。
余分な物が余り付いていないので基本的なライトの形状や位置関係でその印象がかなり変わってしまうのでこの位置関係が狂っていると見栄えが全く変わってしまうのです。

リアからの眺めですが・・・
この車はリアエンジンなので後ろはエンジンルームなんですね。
そのテールエンドがクーペでは流麗に流れている・・・実に素晴らしいデザインですね。
ほんの僅かにリアの幅が絞られていましていい感じです。
私ならリアグリルはエッチングかな・・・洋白素材でハンダで組み立てるか・・・。
まあこれは量産のミニカーですからそれは無理でしょう(笑)

このミニカーで何を作りたいのかと言いますと・・・
このコンテッサには軽量版のコンテッサクーペLというレース用が数台有りましてねピートブロックがアメリカのレースで何度か走らせていた様です。
実はこれが作りたいのです・・・幸いに参考資料としてのキットはこの様に確保してありますからね、後は時間だけですね。

そしてこのミニカーを使って作りたいのはコチラも・・・(笑)

デルコンテッサ ダンデツーリングと言います。
昔ドライバーという雑誌でこの車を取材していまして初めて知りました。
確か日野自動車の車を使ってレース活動をしていたのがデルと言う会社の様です。
そしてこの車のエンジンは何と当時のクラウンエイト用のV型8気筒2600ccのエンジンをリアに積んでいました。
このクラウンエイト用のV8エンジンは当時としては珍しいアルミブロックを持ったエンジンでして非常に軽く出来ていたはずですが、ノーマルの1300ccの替わりに積めばパワーは有るけどリアヘビーになったのではないかと思われます。
少し太めのホイール/タイヤを入れたかったのかリアはオーバーフェンダーが付いていますね。
そして放熱の為にこんな部分に穴が開けられていたりします。


どちらかと言いますとかなりマイナーな車なのですがそれでもこれだけ個性溢れる車が有るのですからどこかでこんな車達のミニカーって発売されませんかね〜。
完成品さえ有れば自分で作らなくても済みますからね〜(笑)但しメイクアップのアイドロンクラスの品質は欲しいですね。

シリコン型の準備

2016-06-22 21:10:23 | Nissan Silvia S15
今日の山陰も湿度が高くて蒸し暑かったですね。
九州ではかなりの雨が降っている様で亡くなられた方も出ています、熊本は地震の後で地盤も緩んでいるかもしれませんから多量の雨が降ったら早めの避難をした方が良いかもしれません、どうか該当の地域の方は十分な備えをお願い致します。
もうこれ以上に被害が出ない様に心よりお祈り致します。

今日も昨日に続き雨が降りそうで降らない状況が続いています、降らない限りは畑仕事を優先して行なわなければなりません(笑)
昨日の残りの作業である花オクラの苗を植えてからトマトの追加苗を植える為のマルチを張っておきました。
多分もう苗を売っていないと思うので今植えているトマトの新芽を切って挿し木しておきますと立派な苗になるのですよ(笑)
昨年、芽欠きをした物を植えておいたら夏には立派な実がなりました・・・まだ夏には間に合うと思うのですが。

さて製作は雨が降って来た3時以降から始めました。
本日はシリコン型を作る準備をします。
まずは外型と言いますか上側のシリコン型を作る為にボディの内側に油粘土を詰めてゆきます。
そしてボディを少し持ち上げる様にボディの下側少し多めに詰めますよ。
この段階ではざっとで良いのですがボディの内側に気泡が残らない様にしておかないと真空にかけた時に内側までシリコンが流れ込んでしまいますからね〜。

次はどの部分を上下の型の分岐線にするのか考えながら大まかにナイフで粘土を切って取り除いてゆきます。
今回はボディの下側が絞り込みが少ないのでボディの下の角部分を分岐線にする事にいたしました
リアウインドウの部分はちょっと考えどころなんですが、リアアクスルのシャフトを支える部分がボディの内側に回り込んでいる形状なのでリアウインドの部分はこんな形状にしてみました。

ウインドウの周りやボディ下部の分割線の部分は下型となだらかにつながる様に尚かつ後でラインがわかりやすい様に粘土の部分とボディの境目に少し段を付けてみました。
この方法は正しいのかどうか分りません、誰かに聞いたり教えてもらった訳では有りません。
今まで何度か複製をした時に問題になった部分をその度に考えて改良した結果この様になっただけです。
もっと良い方法が有るのかもしれませんが・・・

この後、ボディ表面に付いた油粘土を綺麗にクリーニングして筋彫りなどの中に入った物も綺麗にしなければなりません。
その部分に油粘土が付いていますとせっかく綺麗に仕上げたボディ型の意味が無くなってしまいます、そうなってもまあ使えない訳では無いですよ。
もう一度タガネで筋彫りを直さないといけないだけですからね・・・


今回の複製は量産用に部品を複製する訳では有りません。
レジンのボディにパテとプラ板を使って盛りつけて作っていますので時間の経過で素材の違いに寄る割れが発生する可能性が有るのです。
シリコン型まで起こしての単品製作は一見大変回り道に見えますが、私の考えでは1/43スケールでパテの厚みが1.0mm以上は後々のトラブル防止の為にそのまま塗装して作り上げる事は有りません。
何かのご縁でご依頼頂いたのですからご予算が許せばそして自分の技量も有りますが、少々回り道になっても長い間楽しんで頂ける様にその時点での最善を尽くしたいのです。